坂口恭平『魔子よ魔子よ』electronic.Ver




これ、『幻年時代』出版トークショーのときに録音したものなのかな?
今までに聞いた中でも、特に好きな感じだったので。。

下記は、大杉栄『日本脱出記』入獄から脱獄までから、大幅に省略して引用

その翌日、すなわり3日の朝には、15、6人の仲間(?)といっしょに、大きな囚人馬車二台でラ・サンテ監獄に送られた。ラ・サンテ監獄は、未決監であるとともに、また有名な政治監なのだ。僕がまだ途中の船の中にいた頃に、どこでだったか忘れたが、フランスからの無線電話で、首領カシエンをはじめ、十数名の共産党員がそこに押し込められたことを知った。また、僕がフランスにきてからも、その以前からいる幾名かとともに、十数名の無政府主義者がそこにはいっていた。(中略)

もう今ごろは新聞の電報で僕のつかまったことは分かっているに違いない。おとなどもはとうとうやったなくらいにしか思っていまいが、子供は、ことに一番上の女の子の魔子は、みんなから話されないでもその様子で覚って心配しているに違いない。(中略)

僕はこの魔子に電報を打とうと思った。そしてテーブルに向かって、いろいろ簡単な文句を考えては書きつけてみた。が、どうしても安あがりになりそうな電文ができない。そしてそのいろいろ書きつけたものの中から、次のような変なものが出来上がった。


魔子よ、魔子

パパは今

世界に名高い

パリの牢屋ラ・サンテに。



だが、魔子よ、心配するな。

西洋料理のご馳走たべて

チョコレトなめて

葉巻スパスパソファの上に。



そしてこの

牢屋のおかげで

喜べ、魔子よ

パパはすぐ帰る



おみやげどっさり、うんとこしょ

お菓子におべべにキスにキス

踊って待てよ

待てよ、魔子、魔子



そして僕はその日1日、室の中をぶらぶらしながらこの歌のような文句を大きな声で歌って暮らした。そして妙なことには、別にちっとも悲しいことはなかったのだが、そうして歌っていると涙がほろほろと出てきた。声が慄えて、とめどもなく涙が出てきた。

(引用終了)


大杉栄の『日本脱出記』は、岩波文庫からも出てるけど、土曜社の本の装釘がステキでおすすめ!

http://www.doyosha.com/00-大杉栄-日本脱出記/

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amazonでも買えるけど、土曜社のホームページから買ったら、送料無料(税抜き)なうえに、ご連絡メールも素敵で、なんか「カワイイ」感じで届きました。

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坂口恭平 ‏@zhtsss(2013.9.3ツイート)

ピーターパン空の旅 Peter Pan's Flight 東京ディズニーランド
今、これに乗った経験を書いてますww 昔若かりしとき、紫煙をくゆらせてよくディズニー先生の世界へ潜り込んだものです。



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by yomodalite | 2013-09-03 11:41 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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