エドガー・アラン・ポー(1)“For Annie” を訳してみる

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ブレイクの対訳詩集でこのシリーズの面白さにハマり、マイケルが愛読していたポーの詩集も読んでみました。

◎[Amazon]対訳 ポー詩集ーアメリカ詩人選〈1〉(岩波文庫)


これまで、ポー作品は有名な短編を何作か読んだことがあっただけで、詩をじっくり読んだのは初めての経験だったのですが、あらためて、こーゆー人だったんだ。と思えることが多くて、、

ポーの画像検索をしていて思ったのですが、ポーの写真は「一種類」しかないといっていいほど少ない。それは、彼のイメージが「一種類」に絞られているということと同様で、実際、ポーの作品を読んだことがない人でも、ポーについての「イメージ」だけはある。という人は多いと思います。

このブログを、マイケル関連で読んでくださっている方には、MJがポーのファンで、彼に関する映画の計画についての話題をご存知の方が多いと思いますが、ポーの詩や詩論を読んでみたら、小説を読んだときよりもずっとMJとの繋がりを感じて “ワクワク” してしまいました。

で、そんなことを語りたかったのですが、まだまだわからない点も多く、
まずは、詩の翻訳から。


本書では「アニーに寄せて」というタイトルの詩です。


下記の詩の英語部分は、『対訳ポー詩集』から書き起したあと、ネット探索もしましたが、日本語訳は「私訳」なのでご注意ください。

『対訳ポー詩集』と解釈が異なる箇所は、パラグラフ(スタンザ)の最後に(*)をつけ、そちらの訳と注釈も掲載しましたので、お叱りをいただける際(優しく教えてね)の参考にしてくださいね。


私の解釈と疑問は(☆)です。


For Annie
アニーのおかげで...(☆1)

Thank Heaven! the crisis 一
The danger is past,
And the lingering illness
ls over at last 一
And the fever called “Living”
ls conquered at last.

天国に感謝!
絶体絶命 一 そんな危篤状態から抜け出て
長く苦しんだ病いもすっかり過去のこと ー
そして、ついに「生きる」ことへの熱情も
克服したのだ

Sadly,l know
l am shorn of my strength,
And no muscle l move
As l lie at full length 一
But no matter ー l feel
l am better at length.

哀しむべきことに、
ぼくは、どんな筋肉も動かすことができず
力を奪われた状態で横たわっている
だが、なんの問題もない
ぼくは確かによくなったのだから

And l rest so composedly,
Now,in my bed,
That any beholder
Might fancy me dead 一
Might start at beholding me,
Thinking me dead.

ぼくは、今、とても落ち着いて
ベッドで休んでいる
人はその様子にぼくが死んだと思い込み
そんな眼でぼくを見始める

The moaning and groaning,
The sighing and sobbing,
Are quieted now,
With that horrible throbbing
At heart : 一 ah,that horrible,
Horrible throbbing !

嘆いたり、罵ったり、溜め息をつき、すすり泣くことも
今はもうない
胸がずきずきするような、酷い動悸
あの、恐ろしく心臓が
ずきずきするような激しい動悸さえも!

The sickness 一 the nausea 一
The pitiless pain 一
Have ceased,with the fever
That maddened my brain 一
With the fever called “Living”
That burned in my brain.

あの病気というもの 一 吐き気や
容赦のない痛みも 一 終わったのだ
それは、ぼくの脳を激しく悩ませ
「生きる」ことへの熱情を、ぼくの脳に焼き付けた

And oh! of all tortures
That torture the worst
Has abated 一 the terrible
Torture of thirst
For the napthaline river
Of Passion accurst : 一
l have drank of a water
That quenches all thirst : 一(*1)

そして、なにもかもが拷問と思える中でも
最悪の苦しみが ー 薄らいだ
ナフタリンが流れるような川からの
激しいのどの渇きによる「受難」ー
ぼくは、すべての渇きを潤す水を飲んだ

Of a water that flows,
With a lullaby sound,
From a spring but a very few
Feet under ground 一
From a cavern not very far
Down under ground.

その水は春から
子守唄のような音色をともない
流れてきた
地面のほんの少し下の ー
そんなに深くない洞穴から

And ah! let it never
Be foolishly said
That my room it is gloomy
And narrow my bed;
For man never slept
In a different bed 一
And, to sleep, you must slumber
In just such a bed. (*2)

だから、どうか
ぼくが横たわる部屋が、暗くて、狭いだなんて
愚かなことは二度と言わないでほしい
その男はこれ以外のベッドでは眠れたことがないのだ
そして眠るとなれば、誰もが
このようなベッドで過ごさなければならない

My tantalized spirit
Here blandly reposes,
Forgetting, or never
Regretting its roses 一
Its old agitations
Of myrtles and roses : (*3)

ぼくの乾いた魂も、ここでは穏やかでいられる
忘れよう、そしてもう二度と
後悔はない、薔薇のことは ー
銀梅花や薔薇のような花々に
惹かれた過去のことは

For now, while so quietly
Lying, it fancies
A holier odor
About it,of pansies 一
A rosemary odor,
Commingled with pansies 一
With rue and the beautiful
Puritan pansies.(*4)

今、ここでこうして静かに横たわり、
この場の神聖な匂いを嗅いでみれば
それはパンジーのようで ー
ローズマリーの匂いでもあり、
パンジーには、
厳格で清らかな清教徒の残念さが潜んでいる(☆2)

And so it lies happily,
Bathing in many
A dream of the truth
And the beauty of Annie 一
Drowned in a bath
of the tresses of Annie.

だから、そう、これは幸いなことなのだ
あの真実の夢 ー 美しいアニーの
彼女の長く美しい髪にうもれた夢に浸れるのだから

She tenderly kissed me,
She fondly caressed,
And then l fen gently
To sleep on her breast 一
Deeply to sleep
From the heaven of her breast.

彼女はぼくに優しくキスをし愛撫した。
それから、ぼくは彼女の胸の上で穏やかに
沼地に沈みこむように、眠りにつく
彼女の天国のような胸の上で

When the light was extinguished,
She covered me warm,
And she prayed to the angels
To keep me from harm 一
To the queen of the angels
To shield me from harm.

明かりを消し
彼女はぼくを優しく包み込むように抱きしめ
ぼくを危険から遠ざけるために、天使たちに祈った
ぼくを守るように
天使たちの女王に

And l lie so composedly,
Now,in my bed,
(Knowing her love)
That you fancy me dead-
And l rest so contentedly,
Now in my bed,
(With her love at my breast)
That you fancy me dead 一
That you shudder to look at me,
Thinking me dead: 一

そして、今ぼくはとても穏やかに
(彼女の愛を知りながら)
ベッドに横たわっている
人はぼくが死んでいると思っている ー
しかし、ぼくは心地よく休むために
今、こうしてベッドにいる
(彼女への愛を胸に抱いて)
人はぼくが死んでいると思っている ー
ぼくが死んでいると思っているから
ぼくを見て恐ろしさに身を震わせているのだ

But my heart it is brighter
Than an of the many
Stars in the sky,
For it sparkles with Annie 一
It glows with the light
of the love of my Annie 一
With the thought of the light
of the eyes of my Annie.

しかし、ぼくの心は満天の星々よりも
もっと明るい
それは、アニーとともにいて
アニーに対する愛情の光で輝いていて
ぼくのアニーを見つめる目の奥には輝くような思想があるから

(訳:yomodalite)

(☆1)ダサいタイトルですみません。でも、アニーに寄せてや、アニーのために。ではないと思ったら、これしか思いつきませんでした。

(*1)
それに何よりも、おお、
何よりも苦しかったものが
静まってくれた 一一
のどの乾きという苦しみ、あの呪われた「情熱」の
火の川を求める
恐ろしい苦しみが静まって 一一
いまのぼくは
すべての渇きをいやす水を飲んだのです 一一

本書の註:napthaline または naphthalene = clear, combustible rock oil(石油からとる、ナフタリン)「地獄の火の川」を連想させる。of Passion accurst passion の p を大文字にすると、キリスト教の受難の意となるが、ここでは、普通の意味を強調する語。accurst(呪われた)passion quenches(Vt. )= puts out, extinguishes.

(☆)naphthalene rever 「地獄の火の川」を求める...?

(*2)
そして、おお、どうか
思いこまないでほしい 一一 ぼくの
横たわるところが
薄暗くて狭苦しいものだなんて 一一
なぜなら人は誰でもみんな
眠れば同じようなベッドに眠るのです 一一
眠るとなれば、いいですか、
誰だって同じようなベッドなのです。



(*3)
いつも恋いこがれる
ぼくの魂もいまゆったりと憩っている。
そのマートルや薔薇によせた
興奮の数々を
いまは忘れて、もう ーー
後悔もしないで ーー


本書の註:myrtles and roses myrtleはキンバイカ、ヒメツルニチソウ。ここでは myrtleは “Love” を、rose は “Beauty” を象徴している。(ボーの時代の「花言葉」辞典による。次も同じ。

(*4)
なぜっていま、
こうしてごく静かに
横たわる魂は
パンジーの
あの清い香りを思うからです、
美しいパンジーの清さにまじる
ローズマリーの香りと 一一
ルーや美しくて清いパンジーの香りと。


本書の註:pansies パンジーは “Thoughts”(思索、物思い)の象徴。 rosemary マンネンロウ。香料となる低木“Remembrance"(追憶)または “Fidelity"(忠実)の象徴。rue ヘンルーダ、ミカン科の低木、葉に強い香りあり。“Grace"(優美さ)の象徴。Puritan pansies Puritanは清教徒のこと。相手のアニーはニューイングランド育ちで清教徒だから、この妙な語(Puritan pansies)もそれなりにふさわしいのだろうが、訳しようもない句である。

(☆2)「rue」は名詞でしょうか?...「Puritan pansies」は、文章にするのはむつかしくても、私にはその意味自体は明確に思えました。このスタンザに漂っているのは “美しい花の香り” だけではなく、詩人だけが感じるような “臭気” も「commingle」だと思ったのですが。。

rosemary と pansies は、ぼくが寝ている場所、ベッド(棺桶)が置かれている教会のような場所の「匂い」と、三枚の花弁をもつパンジーは、三位一体を受け入れたキリスト教徒の反知性を表現し、「Puritan pansies」は、質素で、厳格な清教徒に対して幾分かの侮蔑と、また、冒頭で天国に感謝し、心地よく横たわる “ぼく” の「残念な思い(後悔)」とは、「Puritan pansies」に対してであり、ピューリタンの夢と現実が混じりあう米国に対してではないでしょうか。

この詩は、冒頭の「Thank Heaven!」から、教会が教える「天国と地獄」のイメージに、詩人の魂で返したもので、アメリカはピューリタンの精神で建国されたと言われる国ですが、19世紀のアメリカで、モルグ街を書き、ホームズの先達とも言えるオーギュスト・デュパンを創造したような鋭利な知性の持ち主である彼が、清教徒の女性を讃美し「花言葉」の意味で詩を書くでしょうか... 

彼の個性も、アイルランド系の出自も、当時の米国では正当な評価を受けにくいものだったでしょう。(彼は、フランスの詩人たちによって高い評価を得た後、米国で評価されるようになった)

また翻訳者は解説で、アニーをナンシー・リッチモンド夫人だと書いているのですが、、


Annie, are you ok?
So, Annie are you ok?
Are you ok, Annie?





ポォー ーーーー!!!


このあとも、さらに、この詩で悩み、どんどん深みにハマってしまったので、
☆(2)に続く


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Commented by mitch_hagane at 2013-08-03 23:18
この部分の、みっち訳です。('◇')ゞ

For now, while so quietly
Lying, it fancies
A holier odor
About it,of pansies 一
A rosemary odor,
Commingled with pansies 一
With rue and the beautiful
Puritan pansies.

今、こんなにも静かに
横たわっていると、それは私に想像させる

より聖なる香りを
たぶんそれは、パンジーから成る香り-

ローズマリーの香りが
パンジーと混ぜ合わさった香り-

悲嘆と同じ発音のルーと、かの美しき
清教徒たちのパンジーとが混ざった香り

花言葉的な意味合いは、あまり重視しなくて良いのでは。
で、ルーは一応植物の名前と取るが、同じスペルの「悲嘆」と両義と見ます。
つまり、最後の2行で、悲嘆と清教徒を一緒にした所に意味があり、それより上の行の、花の組み合わせにはさほどの意味なしと、考えます。
Commented by yomodalite at 2013-08-03 23:52
みっちさん、ありがとうございます!今、ポー読みまくってて、この詩の背景なども含めて、色々調べてみているところなんですけど、、

(2)で、もうひとつの訳詞を紹介しようと思っているんですが、それでも、なんか納得できなかったので、マラルメがフランス語に翻訳してるのを、仏語が読めないにも関わらず読んでたところで(汗)、、それに関して、みっちさんにも読んでもらえないかなぁなんて、思ってたところだったんです。

rue には、「モルグ街の殺人」(The Murders in the Rue Morgue)のように「通り」というような意味もあるでしょう?で、誰かその意味で訳している人がいるんじゃないかと思ってたんだけど、、マラルメのは、そうなっているような気がするんだけど。。

http://mallarme.free.fr/Poe/PourAnnie.html
Commented by mitch_hagane at 2013-08-04 00:13
rueは、あまり深く考えずに、植物のrueでいいんじゃないでしょうか。
ハムレットの第4幕第5場で、狂乱したオフェーリアが、まわりの人に花を配るシーンがありますが、ここで、彼女は、こう言います。
There's rosemary, that's for remembrance; pray,
love, remember: and there is pansies. that's for thoughts.
(中略)
There's fennel for you, and columbines: there's rue
for you; and here's some for me: we may call it
herb-grace o' Sundays: O you must wear your rue with
a difference. There's a daisy: I would give you
some violets, but they withered all when my father
died: they say he made a good end,--

rueは他の植物と同等に扱われています。この台詞は、欧米の人なら、頭の片隅にあると思うので...
ただ、rueは上にも書いたように、同じスペルの単語で「悲嘆」という意味も確かにあるので、その影響は無視できない、というのがみっちの意見です。
Commented by yomodalite at 2013-08-04 12:16
みっちさん、重ね重ねありがとうございます!

ご紹介いただいたハムレットのセリフや、その説明は、本書の註の何倍もよくわかりました。
こういった経験が、私に「疑問をもったら素直に示した方が得」だという思いを深くしてしまうんです。

>rueは、あまり深く考えずに、

そうですよね!これで引っ張って、マラルメ版を読めっていうのは、みっちさんに対しては「作戦ミス」でした。(誰かに読んで欲しいと思ってたもので。。つい。。)

自分でも自覚があるんですけど、私が疑問に思っている部分より、私がどうしてそんなに疑問なのか?という点の方が、読んでくださっている方には「疑問」なんだろうなぁと、よく思うんです(笑)
Commented by yomodalite at 2013-08-04 12:17
でも、最初にまず、すべてを疑って「わからない」領域をどんどん拡げていくことで、それまでの自分の考えを一旦壊すことができ、そこから対象により興味を抱けるようになることが多いので、私にはその手法がとても有効なことに思えるんですね。

この続きで紹介する訳詞は、みっちさんと同様のお考えで訳されているもので、私には本書の訳よりもスムーズに理解できたものなんですが、それでも「しつこく」疑問を書き連ねています。

それで、またもや、みっちさんを呆れさせてしまうと思いますが、ダメな子を見守るような感じで、どうかよろしくお願いします!
Commented by jean moulin at 2013-08-06 16:37 x
yomodaliteさん みっちさん 
お邪魔しちゃっていいですか?
あ それから、長文の時は謝らなければいけないんだったら、向こう3年分くらい前倒しで謝っておきます・・。
今回も違わず長文です。

お二人のやり取りを、これは訳詞のあり方に対する大切な議論だなあと思って読ませていただいておりました。

マラルメの翻訳なのですが、懸案の部分は以下のように訳されています。

「Car voici que, tout en gisant dans sa quiétude, il image une odeur plus sainte,
alentour, de violettes – une odeur de romarin, entremêlé avec les violettes – avec de la rue et les belles violettes puritaines.」

フランス語初級の実力で直訳してみると、こんな感じです。

「そして、すべてはそこに平安のうちに横たわっている
それは、より聖なる香りを思い起こさせる
まわりには、スミレの・・ ローズマリーの香り
それは,スミレと混ぜ合わされ
ヘンルーダと美しい清教徒達のスミレと混ぜ合わされ」
Commented by jean moulin at 2013-08-06 16:41 x
いくつか気になる点を・・

まずyomodaliteさんがおっしゃってた「rue」ですが、これはそのまま「rue」となってます。
フランス語で「rue」は「通り」の意味ですけど、「ヘンルーダ(ルー)」の意味もあります。
どちらも女性名詞で、定冠詞「la」つくので、文法的には区別できないですが、私は「ヘンルーダ」の意味だと思います。
英語の「ルー」と「悲嘆」の両義のように、「rue」には、「一般大衆」という意味もあるので、「大衆」と「聖教徒」と取ることもできるのかなと思いましたが、すこしポーの意図からはずれるような気がします。

もうひとつ、

英文での「pansies」が「violettes」になっています。
これは結構重要な用語だと思うのですが・・。
フランス語でも、パンジーの意味の「pensée」いう言葉があるのですが、これは、発音が「パンセ」で、「考える」の意味の「penser」と同じ発音になってしまいます。
英語の「pansies」は「Annie」と韻を踏んでいて、良い感じなのですが、多分フランス語では逆効果になると思い「violettes」を選択したのかなと推測します。
Commented by jean moulin at 2013-08-06 16:44 x
で、横はいりで文句言って申し訳ないんですけど、
「この妙な語(Puritan pansies)もそれなりにふさわしいのだろうが、訳しようもない句である。」
これ、本当にこんな事書いてあるの?
あり得ないんですけど(怒)
もう詩に対する冒涜とも言えるような・・。

ここを無視して、この詩は成り立たないと思います。
もちろんフランス語訳も「les belles violettes puritaines」と、しっかり訳されています。
なんだか既存の日本語訳は、花の名前に乗じて、無理矢理センチメンタリズムに追い込もうとしていうような気もします。

そんな訳で、私はyomodaliteさんの踏み込んだ訳、結構好きです。

福永武彦といえば、大林宣彦監督で映画化された「廃市」、なかなか印象的だったな。
Commented by yomodalite at 2013-08-07 13:45
moulinさん、ありがとーーーー!!!
仏語読んでくれるんじゃないかなぁって、期待してたっ(笑)

>文法的には区別できないですが、私は「ヘンルーダ」の意味だと思います。

うん。。そうだよね。「通り」だと考えるの無理があるもんね。

>「rue」には、「一般大衆」という意味もある

ふむふむ。。

>パンジーの意味の「pensée」いう言葉があるのですが、これは、発音が「パンセ」で、

うんうん。。言葉の意味って時代によっても少しづつ変わっていくけど、現代英語のパンジーには、ちょっとバカにしたようなニュアンスがあるよね。それはたぶん音感からも来ていて、ポーの時代に、その意味はなかったと思うけど、彼のこの言葉には、その要素があるように思える。仏語にはそーゆーニュアンスはなさそうだもんね。
Commented by yomodalite at 2013-08-07 13:48
>これ、本当にこんな事書いてあるの?

うん。83ページ。ここに引用したまんまだよ。私がひとりで「炎上」してるんじゃなくてよかった!翻訳者は「Puritanは清教徒のこと」って書いているのに、その意味をわかってないというか、勝手に自主規制してるみたい。これに限らず、宗教関係に関して、不自然に言い換えるのは業界的に「申し送り」があるんじゃないかと思うぐらいだし、気づいてない場合や、意味を取り違えてることも、めちゃめちゃ多い。

>そんな訳で、私はyomodaliteさんの踏み込んだ訳、結構好きです。

ありがとーー!でも、無理に意味を変えるくらい踏み込んだ訳をしてるのは、
むしろ、この人たちだよね?
Commented by jean moulin at 2013-08-08 18:10 x
期待に答えられるような語学力じゃなくて、ごめん・・。
意味不明な事があったら、訊いてね。

それにしても、「ポオ研究」の序文にもあるように、フランス人詩人のポーに対する思いはすごいね。
マラルメの訳もとても敬意が感じられるものだと思います。

それに、ポーの母国での評価のされ方って、ほんと、MJを彷彿とさせるね。

>私がひとりで「炎上」
そんなことないよ!
みっちさんだって、ポーだって墓場からガバッと起き上がるくらい怒ってるって。

>無理に意味を変えるくらい踏み込んだ訳
本当だね。
翻訳詩、読む意味ないんじゃないって思っちゃうね。
Commented by yomodalite at 2013-08-08 20:49
>ポーの母国での評価のされ方って、ほんと、MJを彷彿とさせるね。

するするぅ。精神医学により、様々な病名をつけられ、その分野を勉強する人にとって、使いやすい症例として、まるで事実のように延々引用されてたり、とにかく「気味が悪いひと」としての世間の期待がハンパなくて、新聞ネタにもされやすかったみたいね。

ヘンリー・ジェイムズや、T・S・エリオットも紹介した文章だとそれほどでもないけど、なんだかんだ散々なことを言ってるし、MJのネバランみやげのロングフェローも、イェイツも酷評してて、

エマソンは、あの真央ちゃんも踊ったラフマニノフの「鐘」のインスピレーションである“The Bells”という詩から「The jingke-man」(これはちょっとウケた)ってバカにしてるの。

ポーは、これから米国の新たな文学を創っていこうみたいな人たちから、すごく嫌われてたみたい。「アメリカ合衆国の詩」というwikiが、まとまってて参考になるかも。

ポーのことをなにかと異常にしたがるアメリカ人が、やたらと精神分析医にかかりたがることの間には、相関関係がありそうだね。
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by yomodalite | 2013-08-02 10:00 | ☆マイケルの愛読書 | Trackback | Comments(12)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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