対訳 ブレイク詩集が疑問だったので自分で訳してみる[1]

対訳 ブレイク詩集―イギリス詩人選〈4〉 (岩波文庫)

ウィリアム ブレイク/岩波書店

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海外の古典と言われる詩を読むのはずっと苦手でした。なんか自然を讃美して、「おお」とか、「ああ」とかばっかり言ってて、神のこともピンとこないし、、

でも、MJのことを考えているうちに、Godのことを、聖書の教えではなく、独自に突き詰めていった人たちの系譜が見えてきて、それで彼らとの距離が少し近くなったような気がして、、

今、ブレイクきたーーー(・∀・)って感じなんですよねっ。

こちらの文庫には『無垢の経験の歌』『天国と地獄の結婚』『セルの書』『アルビヨンの娘たちの幻覚』『詩的素描』『ピカリング稿本』から抜粋した詩が、対訳で収められ、巻末には20ページほどの「ブレイク略伝」もあり、ブレイク入門にはちょうどイイ感じ(なんですが、、)

『ピカリング稿本』のピカリングって何?って思ってたんですけど、こちらの略伝によれば、これは1801年から1805年にかけて執筆され、1807年までにノートに清書されて残されていたもので、ピカリングとは、そのノートの所有者の名前だそうです。


下記は『無垢の経験の歌』の「経験の歌」にある「人の姿」という詩です。

英文は、本書から書き起しましたが、
日本語訳は「私訳」なのでご注意くださいませ。


The Human Abstract
人の姿



Pity would be no more,
If we did not make somebody Poor :
And Mercy no more could be,
If all were as happy as we :

我々は誰か貧しい人を作らなければ
憐れむということもなく
すべての人が我々のように幸せなら
慈悲の心というものもない

And mutual fear brings peace :
Till the selfish loves increase.

そして、互いを恐れることで平和を維持し
自己愛や利己的な愛は増していく

Then Cruelty knits a snare,
And spreads his baits with care.

冷酷な心は罠をしかけ
注意深く餌を与え世話をしていく

He sits down with holy fears,
And waters the ground with tears :
Then Humility takes its root
underneath his foot.

男は神聖な恐れから腰を下ろし
涙で地面に水をやる
すると、彼の足元からは
謙遜が根づく

Soon spreads the dismal shade
Of Mystery over his head;
And the Catterpiller and Fly,
Feed on the Mystery.

やがて宇宙の謎の荒涼とした闇は
彼の頭上に広がり
そして、毛虫や蠅は
その謎の餌となる

And it bears the fruit of Deceit,
Ruddy and sweet to eat :
And the Raven his nest has made
In its thickest shade.

そしてそれは赤くて口に甘い
虚実の実を結び
そしてそのもっとも深い茂みの中に
大きなカラスが巣をつくる

The Gods of the earth and sea,
Sought thro’ Nature to find this Tree,
But their search was all in vain :

陸と海の神々は
自然の中から、その木を見つけようとしたが
すべて無駄だった

There grows one in the Human Brain.

それらは人間の脳の中に生えているのだ

(訳:yomodalite)


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Commented by mitch_hagane at 2013-07-18 22:09
みっちです。こんばんわ。

ああっ、この詩はなかな考えさせるものがありますね。
みっちも訳してみたくなりました。
競作(?)してみても、よろしいでしょうかぁ(笑)
Commented by yomodalite at 2013-07-18 22:57
どうぞどうぞ!って、なんの権利も有してませんがww

わたしも、みっちさんの訳で、答えあわせをして、噴き出す汗をもろともせず「修正」しまくる!なんてこと「朝飯前」でも「夕食後」でも、ドントマインドです(笑)

それと、明日、これと対比するような「神の姿」という詩もアップするので、ついでに、そちらもどうでしょう?
Commented by mitch_hagane at 2013-07-18 23:35
"The Divine Image"ですね?
これはそう来ると、思っておりましたぁ。(笑)

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by yomodalite | 2013-07-18 09:49 | マイケルの愛読書 | Trackback | Comments(3)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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