中之島図書館、光世証券本社ビル

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6月の終わり頃のこと。

このときは、つまんない。。と思ったものの、やっぱり、こんな近所に紀伊国屋の立派なお店があるなんて、すごくラッキーなので、ずっと手をつけなきゃと思っていた、エマソンの本を探しに行ってみた。

老舗の大手書店であっても、海外の古典の品揃えには期待できないことが多いものの、大都市・大阪の旗艦店なら、、と思ったんだけど、大阪だけでなく、東京でも、エマソンの洋書の在庫がある店舗はなく、

和書も想像どおりの在庫しかなかったので、しかたなく、以前から気になってた『天人五衰』のエンディングが英語でどうなってるか知りたかったので『The Decay Of The Angel』を買って、


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そのあと府立中之島図書館に行ってみた。
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ここは蔵書数はすごく少ないのだけど、建物が素敵で入ってみたかったのだ。

本当に素敵な建物なんだけど、そんな素敵な気分で長くいられるようなスペースはないので、外に出て、川沿いのカフェに入る。



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古い建物や街並が美しいような場所は、中之島や、堂島周辺だけでなく、オシャレなお店は、横浜よりずっと多く、東京よりも多い。というと、「えっ」て思う人も多いかもしれないけど、本当に、中身でなく、見た目も、東京より“そそる”お店が
このあたりに限らず多い。

写真のお店は、フロムNYなので、味は「スタバ」程度なんだけど、東京で同じようなロケーションにある店よりはずっといい。


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個人個人のファッションは、男女ともに、東京の方が圧倒的にレベルが高くて、
オシャレも、仕事も出来る女子のレベルもすごく高いと思うけど、

街も、建物も、味も、サービスも、
都会人としての、人の洗練度も大阪の方が上だと思う。

オリンピックに対して、市民の反対運動が起こらないなんて
東京はどんなに成長しても、成熟できない都市なんだろうか。。

いつからか、東京は同じ系列の店ばかりが増殖して、個性的な独立系の店舗は、どんな形態の店にしろ、すごく少なくなって、それは全国的な傾向だと思っていたのだけど、大阪の方が、まだ「インデペンデント」に力があるみたい。

お茶してるときに、川沿いの公園で開催してた橋下市長への反対運動が、遠くから聞こえてくる分だけでも笑える内容で、ますます「差」を感じてしまう。

東京は、昔から情報に先導されやすい場所だけど、その発信源の質が年々低下しているだけでなく、一元化されているからかな。。


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同じ川沿いに、東京でも見かけたような建物が。。



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兜町にもあった光世証券と同じ造りは、永田・北野建築研究所の設計で、特殊レンガの中空積という手法らしい。

『The Decay Of The Angel』のラスト。。


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Cynthia Hopkins : The Truth: A Tragedy




cero - 大停電の夜に





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Commented by mitch_hagane at 2013-07-04 12:27
みっちです。
いい記事ですねぇ。写真も素敵です。(嬉)

天人五衰ですかぁ。
一応みっちは、学生時代にリアルタイムで読みましたが、もう、何十年も手にしておりません。(汗)
みっち的には、やっぱり何と言っても『奔馬』のラスト、飯沼青年自決シーン、
『正に刀を腹へ突き立てた瞬間、日輪は瞼の裏に赫奕と昇った』かな。

今Amazon.comへ行って、チラ見してみました。(汗)

"Runaway Horses"

"... instant that the blade tore open his flesh, the bright disk of the sun soared up and exploded behind his eyelids."

ああっ、やっぱり、『赫奕』の方がずっと、いいです。(笑)
Commented by yomodalite at 2013-07-04 21:48
みっちさん、ありがとうございます!

>学生時代にリアルタイムで読みましたが、…

えっ、リアルタイム。。。私は、、たぶん、生まれていたような気はします (-_-;)

英語はすごく苦手なので、MJ関連以外では見たくもないんですけど、、『豊穣の海』に関しては、英語と照合して、ふーん。なんて思う部分も多いです。

最初に読んだとき、赫奕なんて、意味の想像もつかなくて、、奔馬も、心の中でずっと「あらうま」って読んでました(汗)

三島は、村上春樹よりも、むしろ英語出来る人ですし、この作品は日本語の美しさを重視していても、英語に翻訳されたときのことも、すごく考えてあるはずなので、あちこち、こーゆーイメージって伝わるのかなという部分をいくつか確認してみたかったんですよね。

数珠を繰るような蝉の声、とか、青緑の陶の搨が、とか、ね。
Commented by mitch_hagane at 2013-07-05 01:10
おおっ、なるほど。

ところで、『数珠を繰る』をlike a rosary rubbed between handsと訳すのは、おかしくないですかぁ。
これだと、両手で数珠を擦って、ギリギリ音を出すみたいに取れますよね。
数珠を繰るとは、『数珠を両手に持って、親珠の次から、右手の親指と人差し指で一課顆ずつ爪で繰り、左の方へ送ります。』なので、基本的にほとんど音はしないと思います。
だから、『数珠を繰るような蝉の声』とは、擬音の表現ではなく、蝉の声が途切れず淡々と続いている様、だと思うのですが、どうでしょうか。
Commented by yomodalite at 2013-07-05 10:55
>両手で数珠を擦って、ギリギリ音を出すみたいに取れますよね。

私も、数珠を繰る…という部分を読んだときに浮かんだ映像は、球を1個ずつずらしていく、百八つの煩悩を洗い清めるというあの動作で、like a rosary rubbed between hands だと、ロザリオがシャリシャリしているような音を感じて、the shrilling of cicadas held sway の蝉の声も高音に感じたんですけど、、

でも、この小説が発表された1970年代は、東洋思想ブームで、三島の本を読んでいるなどは、特に仏教的な空間を思い描ける人たちですし、、

数珠が擦れあって出るギリギリ音は、蝉の声と近くて、彼らの鳴き声というのも、羽根が擦れあうことで生じているわけで、蝉のじりじりという感じは、淡々と続いているというよりは「終わらない夏」であり、

無音ではなく、蝉の声だけが、、というあたりが寂寞を極めて、本当に「何もない」という感じなのかな。。と。
Commented by mitch_hagane at 2013-07-05 13:58
ここで、三島の、それも豊穣の海の話になるとは、想像していませんでした。少し記憶が甦ってきました。(笑)

あっ、それはそうと、こんなところでなんですが、ニュースを一つ。
ポーランドから、またメールを頂きました。さらにプリンス・ホールの資料が増えました。(驚)
いやぁ、ポーランドの方は親切です。(嬉)嬉しい悲鳴です。(汗)
そこで、拙ブログに新たにもう一つ記事を書こうと思っています。プリンス・ホールの観光案内みたいな感じになると思います。少しその前にやることが溜まっているので、ブログアップは少し先になる予定ですが。
Commented by yomodalite at 2013-07-05 22:33
>拙ブログに新たにもう一つ記事を書こうと思っています。

楽しみですっ!首を長くして待ってますね。

>ここで、三島の、それも豊穣の海の話になるとは…

私も、三島作品だけでなく、日本文学とか、着物についてのブログにしようと思ていたのに、思いがけずMJに惹き込まれてしまって、苦手な英語を読まされているだけでなく、ポーランドのことまで考えるどころか、もう旅行にまで行ってしまいそう。。
Commented by jean moulin at 2013-07-09 18:28 x
yomodaliteさんこんにちは
みっちさん、ポーランド記事楽しみにしています。

大阪の素敵な建物と、「天人五衰」の英語版のご紹介ありがとう!
今頃のコメントで、ごめんなさい・・。

yomodaliteさんがおっしゃるように、三島は英語に翻訳された時のイメージも持っていたはずですし、豊饒の海については、特に日本語の美しさを際立たせるような表現が多いように思います。

みっちさんの「赫奕」もおっしゃる通りですし、タイトルだけ見ても、「豊饒の海」「The Sea of Fertility」、「春の雪」「Spring Snow」、「奔馬」「Runaway Horses」、「曉の寺」「The Temple of Dawn」、「天人五衰」「The Decay of the Angel」

実は、「Runaway Horses」のタイトルを見た時は、ちょっと、笑ってしまいました・・。
「曉の寺」は、The Temple of Dawnからの訳語と言われていますが、やっぱり、「曉の寺」方が美しいように思います。
Commented by jean moulin at 2013-07-09 18:31 x
ご紹介下さった最後の部分も、翻訳の苦労が随所に見られますよね。

話題にされていた「数珠を繰る」のところですが、初めて読んだ時、男性用の菩提樹の数珠の、大きめの数珠玉が擦れ合うイメージ持ちました。なんとなく蝉の声のような音がしそうだなと。

一番気になったのは、最後のThe noontide sun以下の一文で、ここは、「庭」は阿羅耶識の象徴との解釈もあり、「ある」事が大切だと思うので、「The garden」を主語にして欲しい!と思いました。
英語の表現としては、不自然になってしまうのでしょうか。

いずれにしても、この長い物語の最後の部分ですから、一言一言のとらえ方も「心々」なのかもしれません。
私はここを読むと、なぜか、三島の手書き原稿の「しん」という文字が、思い浮かびます。
Commented by mitch_hagane at 2013-07-09 21:14
yomodaliteさま、 jean moulinさま

あまり良い出来ではありませんが、ポーランド、ルビョンシュ修道院のプリンス・ホールの案内記事をアップしました。(汗)
お暇な時に、ご笑覧下さい。(大汗)
Commented by yomodalite at 2013-07-09 23:46
>「庭」は阿羅耶識の象徴との解釈もあり、「ある」事が大切だと思うので、

ううん、、、私はここは「ない」ことが重要だと思うから、何もない、、庭しかない。。でいいと思う。日本人は神の存在について1度も考えたことがないから(!)、あるかないかという点をはっきりさせないというのは、日本の伝統なんだよね。

三島がこの作品で、これまでよりさらに日本の美学にも基づいて書いているのは、最後の最後のこのどんでん返し(輪廻転生はないということ)のためでもあると思うけど、

案の定、日本人の中には気づく人が少なくて、最後まで読んでも輪廻転生の話だと思っていたり「何もない」ということも、「空」と「無」とは違うという論理になっていくんだけど、三島がこれを書き上げて市ヶ谷に向かったことを理解できるのは、英語の方がいいような気もするなぁ。実際このあともそうだったし、、MJもスピリチュアリズムを否定してるし。。
Commented by yomodalite at 2013-07-09 23:55
>ポーランド、ルビョンシュ修道院のプリンス・ホールの案内記事をアップしました。

みっちさん、読みました!コメント入れました!そして追記もしました!想像していた登場人物がすべて出そろった感じですごく嬉しいです。本当にお疲れさまでした。

なんか「当たった」感がハンパないのと、人にやってもらえて「楽だった」とかww、アンナさんて、もしかしてハプスブルグ家の末梢の方かしら、、とか、とにかくポーランドが近くなって、ホントに行ってみたくなって困ってます!
Commented by mitch_hagane at 2013-07-10 22:49
>アンナさんて、もしかしてハプスブルグ家の...
おおっ、こういう発想は、みっちにはありませんでした。あはぁ、凄い。(笑)

そうそう、Sylwia Grzeszczakというポーランドの歌手の方がおられるようなんですが、この方のミュージック・クリップに、プリンス・ホールが出てきます。
http://www.eska.pl/hit/sylwia-grzeszczak-male-rzeczy/328348
まあ、話のタネに御覧ください。なかなかの美女であります。(嬉)
Commented by yomodalite at 2013-07-11 18:53
ホントだ。舞台にプリンスホールしか使ってない!もう、せっかくここにカメラを入れたんだから、他のこと考えたくない。みたいなビデオですねww。

ポーリッシュ・ポップは初めて聴きました。こーゆー感じなんだぁ。。
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by yomodalite | 2013-07-04 09:41 | 日常と写真 | Trackback | Comments(13)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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