ひとりごと(2013.5.28)グランフロント大阪

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Photo : Take It Easy~パパールの雑記帳 別館


2、3日ほど前の、内田樹氏のツイッター。


内田樹 ‏@levinassien
ところで「うめきた」にできたあの施設ですけれど、Grand Front がどうして「グランフロント」なのか誰か知ってますか?あの綴り、英語だったら「グランドフロント」だし、フランス語だったら「グランフロン」って読むんじゃないですか。そもそも「大前線」てどういう意味?



家の近くにChocolat Republic という店舗の看板があって、これもぞくぞくします。La Tour Blanc というお店もあります。お店の名前つけるというのはずいぶん時間をかけたはずですけれど、どうして人は「辞書を引く」という手間を惜しむのでしょう。

たぶん命名会議では大学でフランス語初級をとった人が「この店舗名、英語圏の人もフランス語圏の人も、『?』ってなるんじゃないですか?」って疑義をただしたんだと思います。そのときに「いいんだよ、客は誰も店舗名なんか気にしないんだから」って言った人がいたんでしょうね。

まあ、それもひとつの見識ですね。実際に、店舗名に「これはちょっと・・・?」という報道を僕はどこでも見たことないですし。まあ、それも「おおらか」と言えば、おおらかです。ええ、いいんじゃないですか、グランドフロンで。あ、違ったグランフロントだ。

綴り字間違いのお店情報、たくさんの方からご教示いただきました。日本語の店名にすればいいのに、どうしてなんでしょうね。うめきただって「新梅北商店街」とかいう名前にして、漢字で書いた巨大看板とかつけたら(『ブレードランナー』みたいな)、世界中のフォトグラファーが飛んできますよ。

というかはじめから「うめきた大仏」にしておけばよかったんですよ。あそこに100メートルの大仏が立って、参道には「茶店」とか「たこ焼き屋」とか「うどん屋」とかが軒を接している。松と竹と梅を植え込んだ築山と池があって、四季折々の風情を楽しんでみんなが庭を散策。そっちのがいいのに。

形容詞の最後の子音の脱落が「正しい英語」の発音だから「グランフロント」でいいのだというご教示がありました。ヘンリー・ヒギンズ教授だったら「そんなのは英語じゃない」と言うでしょうね。「グランプリ」を子音脱落の例に挙げてくれましたが、Grand Prixはフランス語では・・・

帰り道にもう一個みつけました。Monlavie というマンションです。たぶん大家さんが「『生活』ってなんて言うの?」って訊いたときにフランス語初級をとったことのある息子が「え?La vie じゃないの」と答え、「じゃあ、『私の』は?」に「え、Monかな・・・」と答えた結果がこれ?

今年30回目の新幹線で東京に向かうなう。さわやかな五月晴れの土曜日です。言語と階層についてのヘンリー・ヒギンス教授のご意見を徴すべく『マイフェア・レディ』を見たら、『サウンド・オブ・ミュージック』が見たくなり、さらに『ウェストサイド物語』まで見始めたので、寝不足で眠いです。


(内田氏のツイッター終了)


「うめきた」と言うのは、大阪・梅田の北側の愛称で、グランフロントは、家から徒歩圏内の大型商業施設。わたしは街が好きだし、基本的にキレイで、便利で、めずらしいようなものが売っているところも好きなので、まるで、わたしの引越しに合わせて完成したようなタイミングに気を良くし、靴とか、お洋服とか、勢いで買っちゃったりしてるので、「うめきた大仏」じゃなくて、ホント良かったと思うものの、

同様の疑問はもっていたので、なんとなく、、、。

東京近郊の人に、グランフロントのことを説明すると、

外側から見ると、2本同じような形のビルが並んでるので、丸ビルみたいな感じなんだけど、中に入って見ると、丸ビルほど多くのお店はなくて、あのゴージャスな椅子とかソファもないんだけど、

八重洲口の新開発と似た感じの「うめきた」というプロジェクトと、新宿のリヴィングセンターOZONEと、パナソニックが汐留感覚で作った何の未来も感じさせないうえに、ますます赤字が増えそうな未来型ショールームとか、

日本橋コレドの早稲田キャンパスとか、六本木ヒルズの会員制サロンのカジュアル版のような「ナレッジサロン」などと、

アパレル&レストラン施設が一緒になってるとこかな。

それと、、

最近わたしは書店というところにさっぱり行ってなかったのですが、久しぶりに行ってみたら、もしかして、やっぱり書店てステキなところだわ。という思いが蘇るんじゃないかと思って、

グランフロントの中の「紀伊国屋書店」に行ってみました。

ここの書店の「オルタナティブ」の棚にどんな本が並んでいるか興味があったんです。

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ネグリとか、チョムスキーやクルーグマンとかジャック・アタリ...
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新自由主義や『ショック・ドクトリン』、
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エンデと『モモ』や『デルス・ウザラー』などが、オルタナティブなんだぁ。
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で、「オルタナティブ」の向かい側がスピリチュアルの棚なんですが、

チョプラの本がまだ6冊も並んでいて、、
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ワンワールドとか、コールマンも新版とか再刊だったり、
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日月神示や、ユダヤ同祖論もまだ人気?
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仏教とヨガとセラピーとパワーストーンは「スピリチュアル」ではなく
「ヒーリング」という棚で、
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その隣は「未来社会」という棚。

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ウパニシャッドとか、ヒンズー教というか、サンスクリット語がタイトルの本や、カルロス・カスタネダとか、ラーマクリシュナとか、マクロビオティックとか、マリファナの本も「未来社会」という棚なのね。

ちなみに、オルタナティブ棚の左隣は「現代思想」の棚で、

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スピリチュアルの隣は、国書刊行会の魔術とか、カバラの本があるんだけど、ビニールパックされてて苦笑してしまう。



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10年ぐらい誰も買わない恐れがあるからですねw。なぜそんなことを考えるかと言えば、ここの棚だけ、私が20年近く前にデザインした本が残ってるからww

(通常、出版社は再販時にデザインを変える。大抵の本は、日版とか東版といった問屋から送られてきたものを、書店が委託販売しているので、売れ行きが悪いと書店は出版社に送り返すことができるのだけど、国書の本は「買取」システムになっていて、送り返せないので汚したくないんですね。たぶん)


今回は少し立ち読みしてから買いたい本があったので、

久しぶりに書店に行ってみたけど、

紀伊国屋って、ホントどこも同じで、田舎の「大型書店」より品揃えが多いだけで、ファミレスと大差ない感じ。ファッションを売ってる店の方が知的好奇心が刺激される内装になってるうえに、実店舗の優位性なんて「立ち読み」ぐらいしかないのに、魔術の本をビニールパックにしちゃうわ、長くいたくなる雰囲気もないけど、椅子もないし、、(後日談:最近行ったら、イス増えてた!)

こんな感じなら、カフェで電子書籍を読む方がスマートじゃない?

個人店主がやっている、こじんまりとした本のセレクトショップみたいなところは別として、かつての六本木のABCとか、西武のリブロや、アールヴィヴァンのような魅力的な大型書店はもうどこにもなくて、紀伊国屋も、八重洲ブックセンターも、ジュンク堂も、ブックファーストも、たくさん本があっても、自分が欲しい本がある気がしないし、よほど必要に迫られない限り、やっぱり行くの面倒くさいかも。

そんなことを思いつつ、この日は一冊だけ買って、家に帰ったのでした。


◎参考記事「オルタナティヴ棚」@紀伊國屋書店グランフロント大阪店





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by yomodalite | 2013-05-28 09:35 | 日常と写真 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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