クインシー・ジョーンズ自叙伝[2]2PAC

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2Pacが表紙になった、クインシーが設立した雑誌「VIBE」



☆クインシー・ジョーンズ自叙伝[1]のつづき


ヒップホップ界のもっとも偉大な才能という評価は何度も聞いたことがあるのですが、ラップを英語で聴くのはむずかしくて、2Pacのことはずっとよくわからなかったのですが、本書をきっかけに、彼との距離が少しだけ近づいた気がしました。

下記は「ビバップからヒップ・ホップヘ」からのメモの続きです。

(引用開始)

私は、娘キダーダと付き合っていたトゥパック・シャクールに接しはじめたばかりだった。彼を知れば知るほどアーティストとして、人間としての並外れた可能性と感性を理解するようになっていた。

彼が1度ベルエアー・ホテルで私と待ち合わせをしていたとき、披は時間を守り、10時にホテルに着くと「スーツに着替えてすぐに出直します」というメッセージを残したことがあった。彼はたんにアーティスト、あるいは実業家としてではなく、愛する女性の父親として敬意を払って私に会いたいと思った。それは、ヤクザなポーズが神話になり、マスコミやファンには決してわからなかったトゥパックの一面だ。

トゥパックの詩集『コンクリートに咲いたバラ』は、彼の死によってベストセラーになったが、それは書くという職業柄、女々しくみられることに対する悲惨な恐れをあらわにする。彼は書くことによって自分の弱点をさらすと思った。

また、彼の死後、アマルレコードは彼の思索的な詩のCDでヴィンセント・ヴァン・ゴッホに捧げたトゥパックの詩『スターリー・ナイト』を朗読するよう、彼の母親から頼まれた。そしてそれは、私の息子QDⅢがプロデュースを行い、娘ラシーダが歌を添えた。(p310 - 311)


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The Starry Night - Vincent van Gogh
「星月夜」ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ


☆[必読]2PAC の運命的な生い立ちからギャングスタ抗争、
キダーダとの最後の日までのストーリー!


◎2PAC True Story[chapter 1]
◎2PAC True Story[chapter 2]
◎2PAC True Story[chapter 3]
◎2PAC True Story[chapter 4]


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☆このページにある動画が、クインシーが2Pacの詩を朗読し
息子や娘と創った「STARRY NIGHT」

◎2Pac - Starry Night


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☆この曲はドン・マクレーンの「ヴィンセント」という曲で、
2Pacが撃たれた後運ばれた病院で、キダーダが彼に聴かせた曲。

◎Vincent - Don McLean(2Pac Tribute)




◎『ヴィンセント』ドン・マクリーン(和訳)



トゥパックが射殺されてまもなく、私はシャロン・ストーンの誕生日の祝賀会に出席していた。会場を出るのが予定より遅れ、私は『ヴァイブ』とクウェスト・レコードのパーティーを取り仕切っていたキダーダに電話を入れ、少し到着が遅れると伝えた。すると彼女が「父さん、こないで。たったいま誰かが殺されたのよ」と言った。それはノートリアス・BIGだった。

彼はパーティー会場を出た4分後に待ち伏せにあい、リムジンに乗り込んだところを射殺された。トゥパックの死が記億になまなましいキダーダにとって、それは強烈な精神的ショックだった。私たちは全員、その朝9時まで彼女やトゥパックの仲間とともに過ごし、そのショックを乗り越えようとした。現在まで、そのふたつの殺人事件で逮捕者がひとりも出ていないという事実に、わたしは背筋が寒くなる。(中略)


◎The Notorious B.I.G. - "One More Chance"





◎ノトーリアス・B.I.G.(Wikipedia)

アメリカの若者は、リーダーシップと見識を必要としている。ラッパーは、いままで以上に責任を負わざるを得ない。だが、そのためには25歳以上、生きなければならない。現実として30歳がひとつのハードルになっているのだ。私は若いミュージシャンに、自分の音楽的宿命を管理することの重要性を伝えたいと思う。

(引用終了)



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by yomodalite | 2013-03-29 08:17 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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