マイケル・ジャクソン 孤独なピーターパン/マーク・ビゴ、田川律 (翻訳) [2]

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☆『マイケル・ジャクソン 孤独なピーターパン』[1]の続き


[追記あり]『マイケル・ジャクソン 孤独なピーターパン』からのメモを続けます。
[1]に書き忘れていましたが、本書には写真ページが32ページもあり、それらはモノクロで画質も荒めですが、そのほとんどに日付が入っているところが魅力的でした。



また、本文中の曲目がすべて邦題になっていることから、輸入版しか買ったことがない私としては、MJのモータウン時代の曲については、特にピンとこないタイトルが多かったのですが、

そんな理由から「ソロになるマイケル・ジャクソン」の章から引用しつつ、
MJのモータウン時代のソロ曲を振り返ってみたいと思います。

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☆下記の文章は、曲の批評を省くなど、大幅に省略して引用しています。

マイケル・ジャクソンのソロ・デビュー・アルバム「ゴット・トゥ・ビー・ゼア」は、ジャクソン・ファイブのアルバムとしてもその時最高のものだった。それは72年1月24日にリリースされ、すぐヒットした。

このアルバムから切られた3枚のシングルはいずれも全国的規模でトップテンに入った。最初のシングルはすでに71年10月の最後の週にナンバー・フォーに入ったタイトル・ソングの「ゴット・トゥ・ビー・ゼア」。この歌はポップ・バラードとしてホット100とソウル・チャートの両方にまたがって、どちらにも同じように受けた。マイケル・ジャクソンの最初のソロ・シングルとしては、もう完全な出来といえるだろう。
 
2枚目は71年12月に出され、72年3月には第2位まで上がった。それは1枚目よりさらに新鮮な感じがし、もっとアピールし、歌もさらにいい出来だった。それは「ロッキン・ロビン」。このアルバムの中でたった1曲速い曲で、いつラジオで聞いても嬉しくなるような曲だ。

3枚目のシングルは「アイ・ウォナ・ビー・ホエア・ユー・アー」で6月はじめに2位まであがった。「ゴット・トゥ・ビー・ゼア」も「ロッキン・ロビン」も共にミリオン・セラーになり、アルバムももちろんヒットした。
 
そのほか、このデビュー・アルバムにはキャロル・キングのすばらしい歌でジェイムス・テイラーがヒットさせた「きみの友達」が入っていたし、もちろんシュープリームスの歌も入っていた。今回のは「恋ははかなく」。「ゴット・トゥ・ビー・ゼア」アルバムは、マイケル・ファンにとっては″必携″のものであり、モータウンは、再三にわたって出しなおしたから、もしこれまで聞いたことがなくても、すぐに聞くことができる。


◎「きみの友達」You've Got A Friend




◎「恋ははかなく」Love is here and now you're gone



2枚目のソロアルバム「ベンのテーマ」は、テンプテーションズのカバーヴァージョン「マイ・ガール」(スモーキー・ロビンソンとロニー・ホワイトの共作)、スティービー・ワンダーの「シュ・ビ・ドウ・ビ・ドウ・ダ・ディ」、スタイリスティックスの「愛の世界」などが含まれている。シングルは「ペンのテーマ」だけだった。ハル・デイヴィス、ザ・コーポレイション、マルチェリーノ&ラーソンがこのアルバムのプロデューサーで、ザ・コーポレイションがヒットしたシングルをプロデュースした。


◎「シュ・ビ・ドウ・ビ・ドウ・ダ・ディ」Shoo-Be-Doo-Be-Doo-Da-Day



◎「愛の世界」People Make the World Go




73年に出されたマイケル・ジャクソンの3枚目のソロ・アルバム「ミュージック・アンド・ミー」。この年たった1枚だけの彼のソロ・シングルは「大人は知らない」でソウル・チャート第14位、ポップ・チャートではこの年5月にやっと第50位に上がった。このアルバムには他にシュープリームスの「ジョニー・レイヴン」、それからダイアナ・ロスの映画「ビリー・ホリデイ物語」の中からミッシェル・ルグラン作曲、スモーキー・ロビンソン作詞で作られたテーマ・ソング「愛のテーマ」が入れられた。この中では「トウー・ヤング」をうたい直しだのが一番いい出来。このアルバム「ミュージック・アンド・ミー」は六人のプロデューサーが作った。


◎『ビリー・ホリデイ物語』“愛のテーマ”(日本語字幕)
Happy(Love Theme From "Lady Sings The Blues")




◎「トゥー・ヤング」Too Young




75年にマイケルが最初に出したアルバムが、モータウンでのオリジナル・ソロ・アルバムの最後になった。タイトルは「フォーエバー・マイケル」で4つのグループによってプロデュースされた。ブライアン・ホランドはホランド・ドジィル・ホランド・プロダクションのためにプロデュースし、そのほかハル・デイヴィス、サム・ブラウン、そしてフレディ・ペレン&フォンス・ミシュル。そこから2枚のシングルがヒットした。1枚は「愛へつづく道」という軽いバラードで、ソウル・チャート第7位、ポップ・チャート第54位になった。もう一枚は「愛をつたえて」で、75年の5月にピークになったミデアムテンポの歌で、ソウル・チャート第4位、ポップ・チャート第23位だった。


◎「愛へつづく道」We are almost there



◎「愛をつたえて」Just a Little Bit of You



*現在『フォーエバー・マイケル』の曲目を見ると、邦題がついているのは「想い出の1日」"One Day in Your Life" だけで、「愛をつたえて」は見当たらなかったのだけど、シングル曲とチャート順位から、この曲だと思いました。
 

これまで5曲ものシュープリームスの新しいヴァージョン(「ヤング・フォークス」「恋ははかなく」「タッチ」「ジョニー・レイヴン」「リフレクション」)をうたってきたが、マイケルとジャクソン・ファイブは6曲目のヒット「幸せはいつまでも」を″ディスコ時代″のはじまりに出した。それはまた、モータウンでのかれらの最後のトップテン入りの曲となった。この曲は75年6月28日に第6位になった。


☆これは、Jackson5の曲(でも動画は2種類ともジャー兄いないVer)
◎「幸せはいつまでも」Forever Came Today





75年には、モータウンはまた、「ザ・ベスト・オブ・マイケル・ジャクソン」も出した。そこにはシングルになったものも含め、かれのいいものを10曲選んで収めてある。マイケルのソロも同様、モータウンであと2枚ばかり出たが、これもすでにレコーディングしてあったものばかり。76年3月には、ジャクソン・ファイブはモータウン・レコードと再契約しないと発表された。また、モータウン・レコードが、かれらがモータウンを去るにあたって″ジャクソン・ファイブ″あるいは″ジャクソン5″はモータウンに所属するトレイド・マークだといったので、かれらはレコード会社を去ると同時に、その名前も捨ててしまった。いずれにせよ、これはジャクソン・ファイブの終わりであり、それはまたポップ・ミュージックのひとつの時代の終わりでもあった。

(引用終了)


☆原書のPDF[1984]Michael by Mark Bego



☆おまけ☆

◎海外のマイケル本の写真がいっぱい!
◎こちらは「ツアー・パンフレット」!

_________________________

目次

プロローグ
マイケル・ジャクソンとの出会い
初期のジャクソン・ファイブ
ヒット・メーカー、ジャクソン・ファイブ
ソロになるマイケル・ジャクソン
ジャクソン・ファイブからジャクソンズへ
映画「ウィズ」とスケアクロウ
マイケル、「オフ・ザ・ウォール」を作る
「E・T」から「スリラー」へ
ビデオ・スターのマイケル・ジャクソン
マイケルのスタイルをきめた女
日付のある写真集
「セイ・セイ・セイ」とポール・マッカートニー
マイケルが語るマイケル
エピローグ
 *
"エピローグ"のあとのマイケル——あとがき風の追記

◎[Amazon]マイケル・ジャクソン 孤独なピーターパン
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Commented by kuma at 2013-03-26 01:53 x
いつも楽しく、ためになるMJ記事をありがとうございます。
動画アップしていただいた曲、どれも好きで、元気がでます。どの動画を見ても、マイケルはいつだってうまいんだなぁと思うし、ほんとに長いこと一生懸命みんなを楽しませてきたんだって思います。
ただ、Happyyが「ビリー・ホリディ物語」からの曲だとは意外でした。ビリー・ホリディの悲劇的な人生とHappyというタイトルが結びつかなかったのです。ご紹介いただいた本も、読んでみなくちゃなのですが、その前に、この映画、未見なので、見てみたいと思います。
Commented by yomodalite at 2013-03-26 08:53
kumaさん、コメントありがとーーーー!!!
本を読んでたときは、Off The Wall とThriller期のMJのことを想ってたんだけど、曲と照合してたら、モータウン・ソロ曲って、意外と馴染んでなかった曲が多くて、あらためて声変わりの時期のことを考えちゃった。

こども時代の「天使声」を惜しんだのは、周囲以上に、MJ自身だったことに今更ながら気づいて、彼のこども時代の苦悩の深さを、ますます想像してしまって、、

それと、私も「ビリー・ホリディ物語」が意外で、しかも、この曲の邦題が「おしゃれな恋」だったということにもショックを受けたりww

だとしたら、ダイアナの「Happy」も聴いてみたいと思って調べてみたら、ダイアナは歌ってないみたいなの。

◎Lady Sings the Blues (soundtrack)
http://en.wikipedia.org/wiki/Lady_Sings_the_Blues_(soundtrack)

で、MJ曲のウィキを見てみたら、

◎Happy (Michael Jackson song)
http://en.wikipedia.org/wiki/Happy_(Michael_Jackson_song)

映画でも使われてない曲みたい。でも、シングル曲としては、声変わり前の最後が「Happy」で、その次の曲が「We are almost there」。。

MJの曲の「You」は、つくづく重いよね。。。
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by yomodalite | 2013-03-24 09:00 | マイケルジャクソン書籍 | Trackback | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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