William Blake “The Tyger” Thriller 25 The Book

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MJといえば、私は「ライオン」のことばかり気にしていたのですが、「Thriller 25 The Book」では、ウィリアム・ブレイクの “The Tyger”という詩が引用されています。



“マイケルの言葉” には、彼自身の言葉を納めるつもりですが、彼が他の人の詩を引用しているのも、数少ないので、そういったものもこちらに置いておこうと思います。

私は「Thriller 25 The Book」を持っていないので、この詩がどういう文脈で引用されているのかわからないのですが(ご存知の方は教えてください)やっぱり「虎」といえば、あのジャケットが思い浮かびますよね。


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スペルは通常は「Tiger」ですが、ブレイクの詩では「Tyger」になっています。古典英語のせいだと思いますが、よくはわかりませんし、

私が、ウィリアム・ブレイクのことで知っているのも、オルダス・ハクスリーの『知覚の扉』がブレイクの詩からインスピレーションを受けていて、その影響を受けた、ドアーズのバンド名の由来になった。とか、ジム・ジャームッシュ監督の映画『デッドマン』が、ブレイクへのオマージュ作品だということぐらいなんですが、

日本のWikipediaによれば、ギンズバーグも、バロウズも、柳宗悦も、大江健三郎…も、影響を与えたアーティストは数えきれないほど多く、偉大な詩人で画家でもあった方。

◎ウィリアム・ブレイク(Wikipedia)


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たぶん、、

この詩は「一頭の虎から神のクリエイションを感じる」というような内容で、MJの動物への思いや「神」への感覚が表現されていると思うので、大体の意味が通じる程度で、一応訳しておくことにしました。


気になる点は、遠慮なくご指摘くださいませ。


The Tyger (From Songs of Experience)
William Blake wrote in 1794

Tiger! Tiger! burning bright
In the forests of the night,
What immortal hand or eye
Dare frame thy fearful symmetry?

トラ!トラ! 夜の森で、燃えるように輝いている
永遠なる手と目によって
お前の軀は畏るべきシンメトリーに形づくられたのか


In what distant deeps or skies
Burnt the fire of thine eyes?
On what wings dare he aspire?
What the hand dare seize the fire?

遥か彼方の深海や空までも
その鋭い眼の炎は燃えていたのか
いかなる翼が、その創造の手を拡げたのか
その手は、火をつかむほどの勇気があったのか


And what shoulder, & what art.
Could twist the sinews of thy heart?
And when thy heart began to beat,
What dread hand! & what dread feet!

そして、その肩、その技術
お前の心臓の筋肉はいかなる力でねじりあげられたのか
そして、お前の心臓の鼓動が脈打つときの
その畏るべき手、その畏るべき脚!


What the hammer? what the chain?
In what furnace was thy brain?
What the anvil? What dread grasp
Dare its deadly terrors clasp?

どんなハンマーが どんな鎖が
どのような炉で、お前の脳は創られたのか
固い金床で、ひたすら強く
恐ろしいまでに仕上げられたのか


When the stars threw down their spear,
And watered heaven with their tears,
Did he smile his work to see
Did he who made the Lamb make thee!

星々が矢のような光を放ち
その涙は、天国を濡らし
神は、自らの創造物をみて微笑まれる
子羊を創られた神は、お前も創ったのだ


Tyger Tyger burning bright,
In the forests of the night:
What immortal hand or eye,
Dare frame thy fearful symmetry!

トラ!トラ! 夜の森で、燃えるように輝いている
永遠なる手と目によって
お前の軀は畏るべきシンメトリーに形づくられたのか


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* thy や、thee という古典英語が使われているのですが「汝の」ではなく「お前の」にしました。


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銅版画職人だったブレイクは1787年頃、独自のレリーフ・エッチングの手法を開発し、それを用いた彩色印刷(illuminated printing)により、1789年に詩集『無垢の歌』(Songs of Innocence)を発行した。

これはブレイクの彩色印刷による詩作品の最初のものである。その後、詩集『経験の歌』(Songs of Experience)の広告が1793年に出たが、結局発行されることはなかった。

『無垢の歌』と『経験の歌』が合本となり、ひとつの詩集として1794年に発行されたのが『無垢と経験の歌』である。

この詩集は『二つの対立する人間の魂の状態を示す』(Shewing the Two Contrary Sates of the Human Soul)という副題を持ち、各詩にはすべて手書きで彩色されたイラストレーションが施されている。

(Wikipedia「無垢と経験の歌」より)


◎無垢と経験の歌「ウィリアム・ブレイクの詩とイラスト」

こちらで読める、長尾高弘氏の翻訳は、私が見た岩波文庫その他の訳よりも、
わかりやすい詩になっています。



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ヴァレンティノとヒョウ)




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Commented by ともりん at 2013-01-25 18:20 x
こんにちは!
また過去記事にリンクを貼らせて頂きましたm(_ _;)mいつも勝手にお世話になり、すみません〜


さっそく、『無垢と経験の歌』読みました(^^)

「ひとの悲しみに」の詩の一節、

“その方はあらゆるものに歓びを与え、
その方は小さな子どもになられる。
その方は嘆きの人となって、
その方は悲しみをともにする。”

・・・その方は、マイケルさんですか!?
マイケルさんではないんですかっ!?Σ(◎o◎;)

なんだか、読んでいる最中なんとなく『Little Susie』を思い出しました・・・


あと、虎つながりで前から思ってたんですが、
マイケルとタイガーマスクって似ていませんか?

一見チャラいお金持ち、
でも正体を仮面でひた隠し、
命がけで闘い、
傷ついた代償で、
子供達を助ける、
孤独なタイガー・・・

に・・・似てません・・かね?σ(°▽°;)
バカなコメントでゴメンナサイ。



Commented by yomodalite at 2013-01-25 19:39
ともりんさん、コメントありがとーーー!!!

>マイケルさんではないんですかっ!?Σ(◎o◎;)

うんうん。そだね。他者への共感とか、他者を救うことで、自らも救われる。というところに、神の姿を見ているのは、MJと共通しているよね。優しくて、偉大な人たちは、みんなそんな風に考えてる人が多いみたい。

>読んでいる最中なんとなく『Little Susie』を思い出しました。

だよね。迷子になった男の子とか、見つかった女の子とかね。。ちなみに、こちらで、原文も一緒に読めるみたい(このリンクは「迷える少女」http://blake.hix05.com/Experience/221girllost.html)

>マイケルとタイガーマスクって似ていませんか?

そういえば、、顔がシンメトリなところとかw マスクも好きだしw
命がけで闘い、傷ついた代償で、子供達を助ける。そこは、完璧にそうだよね!

でも、タイガーマスクって、チャラいお金持ちだったっけ?
それと、リンクありがとうーーー!(どの記事かわかんないけど。。)
Commented by ともりん at 2013-01-26 08:42 x
「迷える少女」原文、ありがとうございました。
さすが原文!ちゃんと韻を踏んでますねっ!←そこかよ;
こちらの和訳&解説も大変わかりやすかったです(*^^*)

金持ちタイガーマスク、実は私も再放送のうろ覚えなんですが、確か、
伊達直人(タイガーマスク)が、
自分の育った孤児院が、なんかヤクザみたいな人に「金払わないと潰すぞ!」て脅されてるのを見て、とっさに、
「僕ぁお金持ちだから、僕がパーンと払っちゃうよ♪」的なノリで解決してたような・・・。
でも、そのお金はもちろん、命がけで取った、ファイトマネーの事なんですよ〜!(T_T)
(ちなみに、ジョーパパのシゴキも、「虎の穴」っぽいと思いました・・・)


実は「記事」ていうか、
「マイケルの顔について」のカテゴリまるごと、一覧ページへのリンクでした(>_<)すみません
私の大好きな、「エイブラム裁判」も少し紹介させて頂きました!←こちらはリンク貼らず、「紹介のみ」にしましたが・・・だ・・ダメですかね;?
ダメなら、遠慮なく言って下さい!(°_°;
Commented by yomodalite at 2013-01-26 10:06
>「僕ぁお金持ちだから、僕がパーンと

そっか、チャラい金持ちってそーゆーことね(納得)確かにその感じも、MJぽい!

>ジョーパパのシゴキも、「虎の穴」っぽい

そうそう、世の中「虎の穴」って意外と多いよね。私もこどもの頃住んでたww

>一覧ページへのリンクでした(>_<)

そういえば、前回のコメントのお名前ところにリンクにしてくれてたんだよね!気がつくの遅くてゴメン!全然問題ないっていうか、リンクはすべてフリーです。アリガト!

エイブラム裁判はねーー、今は、MJのお笑い感覚が大分わかってきたつもりだけど、、当時は、ホント謎を解くのに大変で。。気に入ってくれてウレシーです!

一緒に紹介されていた、チャーさんの「ガニ股ではなく真っ直ぐよりはクロスし気味に脚を出す感じ」や、私の大好きな「養蜂場」コスw、それに、しろたろうさんのブログで、あらためて彼の罪深さや、バンビの「持ち方」も教えてもらって感謝です。
http://blogs.yahoo.co.jp/annie_areyou_ok
Commented by ともりん at 2013-01-27 18:26 x
ありがとうございます!じゃあこれからも、どんどん勝手にリンクしま〜す☆←yomodaliteさん、気をつけてっ!;

エイブラム裁判、エリがでっかくなっちゃうやつ、超好きですww
あの訳の分からなさ、たまらんです〜w


ネバーランド(こっからコメントしてすみません;)、ほんと、細かい所まで気を使って、さぞかしワクワクがいっぱいの場所だったんでしょおね♪( ´ ▽ ` )
さすがマイケル!!
でもマネキンちょっとコワイ(^_^;)
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by yomodalite | 2013-01-25 08:53 | マイケルの言葉 | Trackback | Comments(5)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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