マイケルと読書[2]フランク・カシオの話

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フランク・カシオ著『マイ・フレンド・マイケル』には、読書があまり好きではない人や、青少年のために、誰にでもお勧めできるような本が多く紹介されています。


Frank Cascio, “My Friend Michael”

On weekends in the city, we often went to the movies or comic book stores, but what I remember most fondly about those visits was that Michael introduced me to the joys of books. I was dyslexic, and reading had always been tough for me, but when I complained that I didn’t like to read, he said, “Well, then you will be dumb and ignorant for the rest of your life. Frank, you can do anything you want in this world, but if you don’t have knowledge, you are nothing. If I gave you a million dollars right now, would you take it? Or would you want to have the knowledge of how to make that million on your own?” I knew the correct answer to this question. “I’ll take the knowledge.” “That’s right. Because with knowledge you can make the first million into two.”

ニューヨークで週末を過ごしたときはよく、映画を観たり漫画専門書店に行ったりした。僕の胸に一番の思い出として残っているのは、マイケルに本を読む楽しさを教えてもらったことだ。僕は識字障害で、本を読むのは苦手だった。だが、マイケルに本が嫌いだというと

「だったら一生無知で馬鹿のまま過ごすことになるよ。君はその気になればどんなことだって実現できる。でも、知識を身につけなければゼロだ。今、僕が100万ドルあげると言ったら受け取るかい? それとも、100万ドル稼ぐ方法を知りたい?」

僕には答えがわかっていた「稼ぐ方法」

「そうだ。それがわかっていれば、稼いだ100万ドルを、200万ドルに増やせるからね」

原文 http://rhythmofthetide.com/


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マイケルが僕に最初に読ませたのは、『積極的考え方の力ーポジティブ思考が人生を変える』(ノーマン・V・ピール著)という本だった。その本に書いてあることのは、マイケルが話していることと重なる部分があって、僕は惹き込まれた。そして、これがきっかけで、僕は本が読めるようになり、その後はマイケルお勧めの本を読んだり、マイケルが読んでいる本を覗き込んだりするようになった。

マイケルの甥っ子たちも本好きで、マイケルは書店でみんなに「なんでも好きな本を買ってあげるよ。君たちへの投資だ」と言っていた。僕たちは本を大量に買い込んではトランプタワーに戻り、本を広げて寝そべった。ペンとノートも用意していた。僕たちはこれを「トレーニング」と呼んだ。お互いに「トレーニングの時間だ」と声をかけて、思い思いの場所で何時間も読書にふけるのだ。

マイケルは本を愛する方法も教えてくれた。新しい本を買ったら、四隅にキスをすることを教えてもらい、それが習慣になった。面白い本を読み終えたとき、マイケルが手を叩いて笑い、本にキスしていたことは忘れられない。(P96~97)


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自分の可能性を最大限に追求する姿勢も、マイケルから教わった。同じ目線に立って、真摯に向き合ってくれるマイケルの教えを、僕は素直に受け入れた。学校では、僕は決していい生徒ではなく、ぼんやり夢想にふけることも多かった。そんな僕にマイケルは、学校以外でも学べる場所はいくらでもあると教えてくれた。世界の偉人には、エジソンやアインシュタインのように学校での成績がよくなかった人もいるんだ、何かの道を極めたければ、独学で知識を身につければいい ー マイケルは僕のすることを無条件に応援し、信じてくれた。(P49〜50)


「マインドマップを作るよ」

マイケルのそばでこども時代を送るということは、彼独特の哲学を身につけることを意味している。その日教えてくれたマインドマップとは、心をとらえた場所や人、気に入ったものや、実現したいものの写真を、ノートに切り貼りしていく、というものだ。用意するのは、写真がいっぱい載った雑誌、新品のノートに、糊とハサミ。道具を買い揃えると、僕たちは大型の豪華ツアーバスに乗り込んだ。

◎参考記事:すごい!マインドマップを集めてみた[NAVER まとめ]


マイケルは成功哲学を説いたお気に入りの本を、すでに何冊も僕に与えてくれていた。

『地上最強の商人』(オグ・マンディーノ著)『眠りながら成功する』(ジョセフ・マーフィー著)『理想の自分になれる法』(シャクティ・ガワイン著)といった類いの本を、本当にたくさんもらった。(P107〜108)


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マイケルが宿泊するビヴァリーヒルズ・ホテルのバンガローに2週間滞在していたときのこと。マイケルがよく瞑想しているのを知っていたので、僕もやってみたいと言うと、すぐに賛成してくれた。「君も絶対やるべきだよ。雑念を払って、考えを巡らせたり自分の好きなことを思い描いたりするんだ。瞑想は種を植えるにに似てる。心に種を植えれば、それが現実になるんだよ」

ホテルでは、マイケルのお抱え運転手のゲーリーが瞑想の指南役になってくれた(中略)ろうそくが立てられ、床にハンカチが敷かれた部屋で、言われるままに目を閉じ、深呼吸した。

スコットランドを走るバスの中で、マイケルと僕は一緒に瞑想を始めた。マイケルが時間を計って、ふたりで25分瞑想し、5分休んで締めくくった。それからというもの、1日1回は瞑想するのが僕たちの儀式になった。(P109〜110)



僕とマイケルはマインドマップを作り、瞑想して、心の働きや、自分たちが宇宙においてどのような存在なのかといったことを語り合った。あのとき作ったマインドマップを、僕は今でも持っている。僕はマイケルから教わった。志と自覚を持ち、自分を高めて行く人には、大きなチャンスが巡ってくるということを。

マイケルは目に見えるものひとつひとつが、どんなにかけがえのないものかを話してくれた。バスを停めて、日が沈むのを眺めたこともある。青々とした草がどこまでも広がり、美しい高木が視界を縁取っていた。

「ほら、あれを見て。ああいう景色を見れば、神様がいることが実感できるよ。こんな旅ができて、僕たちは幸せだ。みんなが毎日こういう眺めを目にしていれば、地球をもっと大切にするようになるんじゃないかな」マイケルは地球を心から愛していて、そのことを隠そうとはしなかった。

この旅の最中にマイケルの勧めで読んだ本の1冊に『かもめのジョナサン』がある。

ジョナサンは自分にただのカモメとして生きる以上の人生があることに気づいた。いま目の前にあるものがすべてではないと知ったのだ。マイケルは、このジョナサンのように生きたがっていた。みんなが無理だと思うところまで飛んで、誰も経験したことのない人生を歩む。

「君はジョナサンになりたい? それともふつうの鳥になりたいかい?」よくこう尋ねられたものだ。

マイケルはこんなことも言った。「集めた写真や言葉について、しっかり学ぶこと。鏡を見て、どんなことを実現したいか自分に言い聞かせるんだ。毎日やれば、現実になる」

「それだけでいいの?たったそれだけ?」

「考えや言葉だけじゃなく、全身にその思いがみなぎっていないとだめだよ。毎日、それを肌で感じて生活するんだ。心から信じられるようになるまでね」

「へぇ、すごい」僕は感動しまくっていた。「なるほどね。マイケルはそれを音楽でやってるんだ」

「そうだよ。まさにその通りさ。そのうち映画でも同じことをやりたいと思ってる」(P111〜112)


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こどもが体験するあらゆることに気を配ろうとするマイケルの姿勢は、デビーが妊娠したときから現れていた。名前も、生まれる前からプリンスにすると決めていた。ジャクソン家に伝わる名前だそうだ。マイケルはテープに「プリンス、お父さんだよ。愛してる。お父さんはプリンスが大好きだよ。ほんとうにいい子だね」と吹きこみ、

児童文学や『白鯨』『二都物語』といった名作の類いも音読して録音していた。そして夜、デビーがイヤホンをお腹に当てたり、スピーカーから流したりしてそれらのテープを赤ちゃんに聞かせ、マイケルの声に慣れさせていた。(P123〜124)


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Commented by ともりん at 2013-01-22 10:03 x
こんにちは、今回も興味シンシンで拝見しています!

カシオさんはマイケルから、マイケルはローズ先生から、本の魅力を学んだのですね。
マイケル並の超成功者が言う「読め」の説得力、ハンパない!
「読書」を勧めるその人自身の魅力も大事だなぁと思いました。

やはり結局「己を高めること」がすべてに繋がるんでしょおかね?(;´Д`Aキビシー

ジャーメイン兄ちゃん&カシオさんの本、良さそうですね!
マイケルおすすめの本も!←リンク、大変参考になりました。ありがとうございます♪♪
いつもマイケルブログの皆さんの素敵な記事をつまみ食いしてるだけなので;、ぜひ今度読んでみたいと思います!(^^)

本にキッス・・・
本という無機質にまで全力で愛をそそぐMJ。ステキッ!!
ああ、その本になりたい・・・

なんか長くなってすみません;
また、楽しみにしてます☆

Commented by yomodalite at 2013-01-22 17:37
>なんか長くなってすみません

ううん、長いのも短いのも、大好き!

>本にキッス・・・

四隅ってところが、しつこい… もといw、この念入りなところが、MJぽいよね。カシオの本から読書エピソードを紹介しようと思ったとき、書名は大体覚えてたんだけど、本にキスしてたことは忘れてて、この記事の書いたおかげで、思い出した。

私もこれから真似してみようっと!
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by yomodalite | 2013-01-21 18:00 | ☆マイケルの愛読書 | Trackback | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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