ヴァンパイア/岩井俊二

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大好きな岩井俊二監督の最新作『ヴァンパイア』。公開後すぐに観に行こうと思ってたんだけど、なんとなく渋谷に行くのが億劫で、、(なんでかわかんないけど、、)それで、先に「小説」で読んでみよう思いました。

◎映画『ヴァンパイア』公式サイト

岩井氏の映画の魅力は「ネタバレ」に影響しないし、岩井氏の「小説」を体験したい気持ちもあって、なんと言っても、今回は「吸血鬼」がテーマですから、文学的興味があったんです。

☆ここから先もストーリーの結末にはふれていない「ひとりごと」のような内容です。

吸血鬼をテーマにした作品は、日本にも「名作」がありますが、最近、夥しい数の「吸血鬼」をテーマにした文学や、映画がある国々の、神や宗教のことを考えていて、つくづく、そういった「本場」では、水が豊かではなかったために、実際に血に飢えるという経験があるのだということを痛感したり、、

聖書での「血」に対する記述を読んでいると、日本はやっぱり「血と薔薇」の国ではないのだということを意識していたのですが、それゆえに、日本の「吸血鬼」は、文学として個性的で面白いのでは … という思いもあり、岩井氏の作品は、まさにそうなんじゃないかと、映画への期待とはまた別の興味もあって読みはじめました。

で、結論から言えば、これはまさにそういった「本場」にはないような物語で、

殺人者である主人公の描写など、これまでの映画からイメージする「岩井俊二の世界」とは、また別の味わいがあるのですが、吸血鬼物語として独自の魅力があり、やっぱり「岩井ワールド」を堪能できました。

読んだ後、やっぱりDVD化の前に、映画館に行こうかなぁと、今迷っているところです。

◎Amazon『ヴァンパイア』
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[内容紹介]惹かれあう孤独な魂たち。この世の果ての恋物語ーー。
鬼才・岩井俊二が脚本・監督・音楽・撮影・編集・プロデュースを務める映画の原作!

「死ぬなら君の血をくれないか」
「僕はヴァンパイアなんだよ」

学校では自殺を考える生徒を説得する誠実な教師を演じながら、プライベートでは自殺サイトに接触し、若い女性の自殺を幇助する代わりに、血を飲ませてもらっていたサイモン。自殺志願者の間では有名な存在で恐れられている。ある日、血を抜かれた若い女性の遺体が相次いで発見された。“ヴァンパイア"と呼ばれる連続殺人犯が世を賑わす中、サイモンは、新たな女性との出会いを求めようとする……。
孤高なる美意識と世界観で読者を魅了し救済する、岩井ワールド炸裂の恋物語! 幻冬舎 (2012/8/24)

[BOOKデータベース]血を抜かれた若い女性の遺体が相次いで発見され、“ヴァンパイア”と呼ばれる連続殺人犯が世間を騒がせる。犯人はアルツハイマーの母の面倒を見る善良な高校教師、サイモン・ウィリアムズ。被害者の女性は皆、自殺志願者であった。血に取り憑かれた男と犠牲者たちとの数奇な共犯関係の絆。彼らは人知れぬ場所で儚くも希有な愛を育んでゆく。孤高なる美意識と世界観で読者を魅了する岩井ワールド。エーテリアルな愛の物語。




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by yomodalite | 2012-10-23 11:40 | 文学 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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