カルマと正義[2](註釈)

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☆註1

スタンリー・ドーネンは、元ダンサーで、振付師でもあり、ジーン・ケリーの『雨に歌えば』だけでなく、MJのSF『Ghost』でも取り入れられた、天井ダンスで有名なアステアの『Royal Wedding』、「Dangerous」の雛型とも言われる『The Pajama Game』などを監督したMGM映画の伝説的名監督。MGMから離れた後は、オードリー・ヘップバーンの『パリの恋人』『シャレード』も監督。

◎[参考記事]マイケル・ジャクソンの顔について(27)“Sammy Davis Jr”

MJは、スタンリー・ドーネンがユダヤ人で、両親が共にユダヤ教徒でありながら、無神論者だったということを知っていて、シュムリーに話している… と、私は思います。

ちなみに、MJの親友エリザベス・テーラーは、ドーネンと家出騒ぎを起こすほどの熱愛関係がありました(しかもエリザベスのユダヤ教改宗後)。他にも、ドーネンはエリザベスだけでなく、様々な宗教を持つ、多くの美女と恋愛し、結婚もしているようです。

エリザベスも結婚、離婚を繰り返したことで有名ですが、ほとんどの宗教で、それは「良くないこと」と言われてますよね。また、エリザベスは、ユダヤ教改修後も、ゲイだったモンゴメリー・クリフトと生涯に渡る友人でもありました。

この文章は、一読すると、MJがドーネンが無神論者だったことにショックを受けているようにも読めるのですが、彼は少年時代、人々が「神の存在を信じてない」ことが信じられなくて、多くの人に神の存在を感じさせたいと思っていた。また、布教活動をしていた頃は、その教義でそれができないものかと思っていた。

でも、

「エホバの証人」の脱会した青年期以降は、神の存在は強く信じているものの、「宗教」は必要ないと思っていたり、また「宗教」の教義に縛られずに、愛に走ったりする行動に対しては、寛容というよりは、むしろ「そっちの方が好き!」なのではないでしょうか。

だって、エリザベスと親友だし、マーロン・ブランドもそんな感じだし、ドーネンのことも好感をもってることは間違いないでしょう。

☆註2

アンチキリストとは、イエス・キリストの教えに背く人、イエスがキリストであることを否定する者、また、キリスト教の終末論においては、真実に対極し、悪魔の具現化であり、最後の審判の際に苦しみが与えられ、救いは決して得られないとされる。

◎[参考記事]アンチキリスト「松岡正剛の千夜千冊」

☆註3

シュムリーは、父親の罪を、こどもに押し付けないと言っているけど、MJが言っているように、ドイツ人が支払った賠償金が税金であることを考えれば、子供の世代まで責任を負わされているのは、明らかだと思う。

しかも、その賠償金額はドイツ一国によるものですが、ユダヤ人の犠牲者が600万人という数字は、その総数への疑問はさておき、少なくともドイツ国内だけではあり得ないし、亡くなったユダヤ人がすべて「ガス室」で殺害されているというような表現も… 

◎ホロコースト(Wikipedia)

戦争犠牲者数の数字の正確性には信頼がおけないものが多いですが、例えば、こちらの表では、日本の犠牲者は、兵士230万人(朝鮮、台湾の5万人を含む)、一般人が80万人。

◎第二次世界大戦での主な国の犠牲者数

MJは、自分の人種である黒人の受難の歴史を語り、ユダヤ人も同様だと語っています。

(ちなみに、ヒトラー時代のドイツでは、ユダヤ人だけでなく「エホバの証人」の信者たちへの弾圧が激しかったことも有名)

私も、MJが言うように、ヒトラーとナポレオンは同じだと思うし、日本が、非戦闘員である、女性も子供も無差別に空爆を受け、原発を2発も落とされたことと、ユダヤ人が受けたホロコーストが違うものとは思えないのですが。。(ただし、世界にはホロコースト否認を禁じる法律がある国が10カ国もある。仏、独、ベルギー、スイスなど)

黙って見過ごしていた親の世代の責任・・・

シュムリーが支持していると思われるイスラエルと敵対している国の子供たちに、シュムリーは、どう「責任」をとるのでしょう?

第二次大戦が始まる前も、メディアは今と同じように団結していて、米国民にとって、9.11はある日突然起こり、今はものすごく大勢の人があのときのことを後悔してる。。

一体どうしたら、黙って見過ごしてないと言えるんでしょうか。。

☆人種差別、宗教、反ユダヤ主義[1]『The Michael Jackson Tapes』に続く



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by yomodalite | 2012-08-19 09:09 | マイケルと神について | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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