和訳 I YOU we『Dancing the Dream』[6]

f0134963_12364493.jpg


マイケル・ジャクソンが1992年に出版した『Dancing the Dream』に収められた
「I YOU we 」の和訳です。

あなたもありません。私もありません。けれどもそれはそこに存在するのです。
物も原子の濃淡でしかありませんから、それに、とらわれることもありません。
一元的な世界こそが真理で、私たちは錯覚を起こしているのです
という、一元的な世界(真理の世界)が語られてると思うので、男女の会話ではない感じで訳してみました。


I YOU we
わたし、あなた、わたしたち

I said you had to do it. You said you didn’t want to.
We talked about it, and we agreed that maybe I could help.

やらなければならない と、わたしは言った
したくない と、あなたは言った
わたしたちは話し合い、わたしが助けるということで、わたしたちは同意した

I said you were wrong. You insisted you were right.
We held each other’s hand, and right and wrong disappeared.

あなたは、まちがっていると、わたしは言った
わたしは、正しいと、あなたは言った
わたしたちは、お互いの手を握り、「正」も「誤」もなくなった

I began crying. You began crying, too.
We embraced, and between us grew a flower of peace.

わたしは、泣き出した
あなたも、泣き出した
わたしたちは、抱き合って、わたしたちの間に平和の花が芽生えた


How I love this mystery called We!
Where does it come from, out of thin air?
I thought about this mystery, and I realized something :
We must be love’s favorite child, because until I reach out for you,
We is not even there.
It arrives on the wings of tenderness :
it speaks through our silent understanding.
When I laugh at myself, it smiles.
When I forgive you, it dances in jubilation.

わたしは “わたしたち” という不思議な力を愛している。
わたしたちは、何も無いようなところから来たのだろうか?
その謎を考えていて、あることに気がついた。
わたしたちは、愛が好きなこどもに違いない。と
なぜなら、わたしが、あなたに手を差し伸べなければ、“わたしたち” は存在しない
“わたしたち” は、優しさの翼を広げてやってくる
“わたしたち” は、無言で理解し、語りあう
わたしが、自分を笑うと “わたしたち” は、微笑む
わたしが、あなたを許すと “わたしたち” は、歓喜の中でダンスする

So We is not a choice anymore,
not if you and I want to grow with one another.
We unites us, increases our strength;
it picks up our burden when you and I are ready to let it fall.
The truth is that you and I would have given up long ago,
but We won’t let us. It is too wise.
“Look into your hearts,” it says.
“What do you see? Not you and I, but only We.”

だから、 わたしたちには、もう選択の余地は、ない 
もし、あなたも、わたしも、互いに成長したいなら、
わたしたちは “わたしたち” を、ひとつにして、わたしたちの強さを高める
あなたや、わたしが、落ちそうなとき、 “わたしたち” は、救いあげてくれる
真理というものを、あなたも、わたしも、ずっと昔にあきらめたけど、
わたしたちは、わたしたちを、あきらめさせない。
“わたしたち” は、とても賢明です

「心の中を見てごらん」“わたしたち” は言う。
「何が見える?」

あなたと、わたしではなく、ただひとつの “わたしたち” が見えるだろう

(訳:yomodalite)

f0134963_12384695.jpg
◎[Amazon]『Dancing the Dream』Michael Jackson


私たちが、通常生きている世界は、あなたと私が、違うという「二元的な世界」で、「私とは違う」という感覚や、「私は人とは違う」という個性を大事にする世界ですが、

あなたと私という「自己と他者」が同じものである。ということを理解することが「真理」とか「悟り」の道のようです。

Where does it come from, out of thin air?

この「thin air」は、仏教でいう「空」に近いと思います。仏教の英語本で「空」は「empty」なんですが、マイケルは「空」を「empty」とは少し違うと思っているのではないでしょうか。「empty」は「無」という何もない世界だと、欧米では思われるため「無神論」だと理解されることが多いのですが、「空」は、有でもなければ、無でもなく、

空とは有無を超越し、相互依存と同義である(『日本人のための宗教原論』より)

らしく、この詩は、そういったことを優しく説明しているのだと、私は感じました。

[PR]
トラックバックURL : http://nikkidoku.exblog.jp/tb/17766448
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by yomodalite | 2012-07-16 13:00 | ☆Dancing the Dream | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite