知られざるマイケル/キャロライン・レイサム、田川律

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1984年に出版され、現在は絶版本の本書については、下記のサイトに情報があります。

☆わたしに、この本を紹介してくれたパセリさんが、
この本の素晴らしさを知ったのは、こちらの素敵なサイト

◎「今夜はRead It」

☆パセリさんの素敵なサイトでは、監修をされた田川律さんによるジャクソンズ全米ツアーレポート「ダラスの星空はマジックのようだった」とカバー裏の「マイケル評価を鋭く分析する」という文章がpdfで読めます。
◎「Paseri's cafe」

☆また、こちらの素敵なサイトでは、目次に加え、著者が指摘した「両性具有」の説明に、著書にはない写真も加えて紹介されています。
◎「続・織田真理的生活」

I マイケル・イン・ドキュメント(翻訳者著)
 
ダラスの星空はマジックのようだった
 
グラミー賞授賞式の夜

II マイケル・光と影(ここから著者のキャロライン・レイサム著)
 
プロローグ
 
レコード界の奇跡
 
ミュージカル映画の救世主
 
キング・オブ・ビデオの誕生

Ⅲ 神話の中のマイケル
 
<発見された>天才少年マイケル
 
モータウン時代
 
エピック移籍の周辺
 
マイケル神話の今日性

<解説>「マイケル現象」の変化について


(目次は上記サイトから引用)

ちなみに、目次にもあるように、上記のサイトでは「ダラスの星空はマジックのようだった」だけでなく「グラミー賞授賞式の夜」も、田川氏によるとされているのですが、パセリさんの目次pdfにもあるように「グラミー賞授賞式の夜」を、田川氏が書いたものなのか、よくわからないし、田川氏が書いた[解説]でも、なんだか曖昧でよくわかりません。

でも[Ⅱ]からの文章と比べると、「グラミー賞授賞式の夜」は「ダラスの星空~」と文体が近くて、確かに上記サイトで書かれているように田川氏の文章のような気もします。


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それで、、ふと思ったのですけど、

もし、そうだとすれば本書の魅力の大半は、キャロライン・レイサムじゃなくて、田川律氏の文章の素敵さにあるんじゃないでしょうか(解説ページには、翻訳:林令子、江川由美子、監修:田川律とある)

そういえば、表紙にも、キャロライン・レイサム/田川律 としてありますし、、

これまでの多くの翻訳マイケル本では、欠点のない人間などいるわけがないという、凡庸でジャーナリスティック(苦笑)な著者により、MJは、無理やり、欠点を創造されることが多かったのですが、本書では、キャロライン・レイサムにより、実際に多くの人が感じることと同様の感動が、素直に文章化されているだけでなく、田川律さんの「音楽・芸術愛」から滲み出る魅力が大きいのでは?と思って調べてみると

◎田川律(Wikipedia)

現在77歳で、60年代のアングラ演劇ブームを、唐十郎や寺山修司と競った「黒テント」の講師をされていたり、音楽評論家として「ニューミュージック・マガジン」創刊メンバーであるだけでなく、レコーディングディレクターや、舞台演出もされていて、料理研究家でもあり、2008年にはドキュメンタリー映画の「主役」にもなっているというスゴい方!

☆70歳を超えてから歌手に目覚められたらしい「田川律主催のライブ」最初に歌われた、帽子にメガネの方が田川氏。
◎田川律ライブ VOL.2 "男らしいってわかるかい"

◎「ゆめみたか~愛は歌 田川律」伊勢真一演出
◎[youtube]『ゆめみたか~愛は歌』


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原著の表紙(「今夜はRead It」より)



で、そんな素敵な田川氏の文章の後、本書の「プロローグ」では『スリラー』のレコーディングの話から始まり、自伝の『ムーン・ウォーク』が、もうすぐ発売されるというところまでが描かれています。

(レイサム氏が書いた「結び」の部分を、下記に引用)

マイケル・ジャクソンのお気に入りの『ピーター・パン』の冒頭にはこうある。

「子供たちは、たった1人をのぞいて成長していく」と。

マイケルはもう十年近くも、ピーター・パンをお手本に、すさまじい意志力とひたむきな集中力をもって努力をつづけてきた。ピーター・パンと張り合おうとすることはたしかに彼の想像力を発展させてきた原動力だった。だが、かのピーター・パンですら、「永遠の子供時代」というのが悲しい運命であることに、とうとう気づかされるのである。そしてマイケルが、同じ挫折を感じる兆候がすでに見受けられる。

類いまれな知性と、素直な感性から、マイケルはまちがった場所にとらわれていたりはしない。

遅かれ早かれマイケル・ジャクソンは、わずらわしいかかわりあいにみち、辛い制約を余儀なくされる大人の世界に入っていくだろう。だが、マイケルのような偉大な才能にとってこうしたステップは、かえって芸術的な表現力を磨いてくれる公算が大きい。

だからこそ私たちすべてのマイケル・ジャクソンファンは、彼の未来に、前向きに期待していようではないか。


(引用終了)

みなさまがおっしゃる通り『知られざるマイケル』は、お近くの図書館で是非!という意見に激しく賛同します!

☆この本は、ブックデザインが「宇野亜喜良」というところも、歴史的な感じでスゴいのですが、残念ながら宇野氏のイラストが使われていることもなく、極普通の装釘なので、中古品5千円は、やっぱりちょっと高いかなぁ。。

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Commented by 織田真理 at 2012-05-13 23:58 x
yomodaliteさん、はじめまして。
いつもお世話になっています。

続・織田真理的生活の織田真理です。
ご挨拶が遅れに遅れて申し訳ございません。

うちのような辺境ブログをご紹介いただき、ありがとうございます。
毎日こっそり読み逃げしておりましたのに、自分ちが書かれおり、びっくりしました。

実は、ずいぶん前からyomodaliteさんちにリンクさせていただいておりました。
ご挨拶しなきゃ、しなきゃ・・と思いながら気遅れしてしまい、お恥ずかしいかぎりです。

ゲット・オン・ザ・バス
http://applehead.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-3826.html

MJ関連本
http://applehead.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-b281.html

2か所も、しかもかなり前からリンクさせていただいておりましたのに(汗)
言い訳になりますが・・・マイケル・ファンの方はちょっと怖くて、どうご挨拶してよいやら迷ううちにそのままになってしまっていました。
これまでにもずいぶん傷ついてこられたでしょうし・・・。
何か言うと地雷になりそうじゃないですか・・・って、これも地雷だったりして(汗)
Commented by 織田真理 at 2012-05-14 00:00 x
私は、亡くなった後、しかも映画で初めてマトモに彼の歌やパフォーマンスを知りびっくりした愚か者です。
しかも、しばらくは「好き」ときっぱり言いきれなかったところもあるという、石を投げられても仕方ないヤツです。
その「好き」と言いきれなかった部分が、密着番組でみた異様なまでのセンシティブさと、変わっていった容姿だったのです。

yomodaliteさんの「マイケルの顔について」は、私の疑問にひとつひとつ答えてくれる明確な考察で、その考察力の凄さに、世の中には素晴らしい能力がある人がいらっしゃり、今では、こうしてネットでそういう方が発見できてありがたいことだ、とつくづく思っていました。

今さらですが、100年先に残したいSFも投票させてください。
『Goshts』
神がかったダンスや歌もさることながら、マイケルの言いたかったことが全部はいっているように思います。
ストーリーもしっかりしてるし、何よりマイケルの俳優としての才能が光っています。
あの市長さんまでもが彼だったなんて、初めて見たとき、エンディングのメイキングシーンで一番驚きました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。毎日楽しみにしています。

Commented by yomodalite at 2012-05-14 10:21
織田真理さん、はじめまして。織田真理さんは http://urx.nu/15Qd ←こちらの素敵な方と同じ方なのでしょうか?こちらこそ、リンクも過分なお言葉も本当にありがとうございます。

>マイケル・ファンの方はちょっと怖くて…
激しく同意。私も最初の頃は連絡すべきかどうか悩んだんですが、あちら様に迷惑がかかる恐れがあるかも。。と、現在はお知らせなしで、勝手にリンクしてますし、私もどうぞ「ご自由に」と思ってます。

>「好き」ときっぱり言いきれなかった…
私も同様の「愚か者」で、『全記録』の間を埋めるように、写真も動画も探しまくったのですが、そんなことが出来る「時代」になるまで、MJは見据えていたんだなって、調べれば調べるほど、思わざるを得なくって。。ホントにMJがきっかけで、ブランドも、勝新も(まだ、あんまり言ってないけど)三島由紀夫も、イメージが覆されて、、

時代を超えることのスゴさを、彼のように細かく「検証」できる人がいたおかげで少しはわかることが出来たんだって、つくづく感謝しちゃうんだけど、その「信念」を、MJが形作った日々を想像すると、、本当に、自分が崩れ落ちるぐらい「愚か者」だったって、今でも、毎日そう思う。。(続く)
Commented by yomodalite at 2012-05-14 10:21
>100年先に残したいSFも投票させてください。

今更の投票、ありがとうございますっ!!!わたしね、あの投票やってるときでさえ『Goshts』の完成度の高さに感動するものの、せっかく「カンヌ」に持ってったんだし、最後のオチとか、エンターテイメント性よりも、もっと「アート寄り」にした方が、仏でもウケたはずだし「MJ再評価」も、もっと高まったはずなのに、、って、思ってたのね。。でも、やっぱり、絶対にそうしなかった彼の恐ろしく頑固なところが、凄まじいまでの「天才」であり「思想家」だったからだと、最近、ますますそう思うので、

>マイケルの言いたかったことが全部はいっているように思います。

も、やっぱり激しく同意です。(でも、あの市長とメゼロウが似てるって、いつも思っちゃうんだよね。なぜか… ww)
Commented by 織田真理 at 2012-05-14 23:30 x
yomodaliteさん、こんにちは。

>織田真理さんは http://urx.nu/15Qd ←こちらの素敵な方と同じ方なのでしょうか?

残念ながら、こんな素敵な女性ではありません。
マイケルと同い年です(^^;

マイケルファンの方が怖くて、というのは、これまでにも散々傷ついてこられた方々なので、これ以上、自分の不用意な言葉で傷つけたくない気持ちがあるのです。
私、地雷踏むの、得意なんで(T_T)
どう関わってよいやら迷ってしまい、離れたところから見るだけにしていました。

今回も『GHOSTS』のスペル間違えてるし(汗)
こっそり直しておいてくださいまし((^^;







Commented by yomodalite at 2012-05-15 00:09
>残念ながら、こんな素敵な女性ではありません。
私が勝手に間違えてしまって、もっと素敵な方を想像しておきますっ!

>私、地雷踏むの、得意なんで(T_T)
散々傷ついてこられたと思っている方々は、自分もそうしてる可能性には気づかない方が多いですからね(泣)

>今回も『GHOSTS』のスペル間違えてるし(汗)
私も気づいてませんでした(汗)コメント欄に棒線引いて修正とか出来ないのですが、上ふたつのコメ欄でスペル間違ってるからねっ!てことで、みなさん夜露死苦っ!
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by yomodalite | 2012-05-13 11:16 | マイケルジャクソン書籍 | Trackback | Comments(6)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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