藤永先生のメールから[2]

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☆藤永先生のメールから[1]のつづき

先生の「彼の舞踏にはすっかり感心してしまいまして、YouTube を漁り続けています…」に嬉しくなって、お気に入りの「動画」を教えてくださいと質問しました。

(先生のメールから)

MJのダンスをあれこれ見てみましたが、パフォーマンスの断片的なYouTubeの動画のどれが一番気に入ったかを申し上げることは出来ません。強いて言えば「Michael Jackson 1995 MTV Video Music Awards」と題する8分半の動画ですが、私の心を惹き付けてやまないのは彼の舞踏の全体であり個々の瞬間の動きです。

まだ幼いMJが踊る「I wanna Be Where You are」というのも見ましたが、舞踏の極限地点に達したMJのことを思うと、私は “You've gone a long, long way!” と声を掛けたくなります。

(引用終了)

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みんな、何度も何度も見た映像だと思いますが、


☆8分半のは高画質なものの比率が違っていたので、これは10:40のもの




☆こちらは、他にもっといい動画あったかな?





“ You've gone a long, long way ! ”… 


80年代は、まだライヴァルがいたように思えたけど、90年代のMJは「ぶっちぎり」で、私には、完全な「1人勝ち」に見えました。

◎MJにしてはめずらしい長めのMCのこと...


先生のメールにあった、ニジンスキーや、武原はんも、ヴァレリーも、ドガも、まったく馴染み深い名前ではなかったけど、でも、新鮮というだけでなく、なんか「ストン」をわかった感じがしました。

なぜ、MJと言えば「スリラー」なの?という疑問が、しつこくあったんですけど、デンジャラス期以降のMJを語る言葉がアメリカで極端に少ないのは、アメリカのフィギュア選手と、ロシアやヨーロッパの選手の違いを考えても、なんとなく納得できますね。


私は、アメリカの若い世代のアーティストですら、MJとエルヴィスを比較していることが、ずっと不思議だったんですけど、それは、内田樹氏の『うほほいシネクラブ』(『ヘアスプレー』の部分)で、ようやく少し納得しました。

ロケンロールこそ、1945年以後のアメリカ人が肌の色を超え、信教の違いを超え、階級を超え、政治的立場を超えて、1つに結びついた、たった一度だけの歴史的経験だったのでした。

エルヴィスはそのように愛されていて、MJにも「アメリカ全体でひとつになれる」という役割の重要さは、彼の芸術の進化などより、彼の国にとっては、よほど重要で、だから、圧倒的な円熟期である「デンジャラス」や「ヒストリー」を無視しても「スリラー」が大事なんだなぁ。

でも、MJは、これほどの「芸術的進化」を遂げつつも、KING OF POP としての「役割」も担って、子供時代の歌をも歌い続けた。。。


“ You've gone a long, long way ! ”… 





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Commented by kuma at 2012-03-18 22:38 x
前回、今回と藤永先生のコメントを共有して下さって、本当にありがとうございます。以前申し上げたように、社会人になったばかりの頃、藤永先生の『インディアン悲史』を読んで、アメリカの歴史に対する見方を変えていただいた記憶があります。その先生の言葉を、何十年も経って、MJを通して再びお聞きするようになるとは思ってもいませんでした。人生って不思議・・・。
“ You've gone a long, long way ! "
という言葉は、まさにMJを、ダンスに限らず彼の歩いた道全体を言い得て妙だなぁと思いました。チャイルドスターから生き残っていくだけでも大変なことなのに、生き残った上に、どんどん自分自身を更新していったすごさがMJにはありますよね。
藤永先生のブログにも、意を決してお邪魔してみました。難しくて解らないこともいっぱいあったけど、藤永先生の考える姿勢の変わり無さと、ブログを更新しながら、MJの動画も見ているというエネルギーに感動しました。すごい人っているんだな-。
Commented by yomodalite at 2012-03-18 22:59
>先生のブログ… 難しくて解らないこともいっぱいあったけど…

わたしも、先生のブログは難しくて…  だから、MJから、ブランドの本を読んでいなかったら、会話をさせていただく言葉なんて、何一つ持っていなかったと思うのだけど、その先生から、また、MJへの素敵な感想がもらえたので、わたし1人じゃ、もったいないって思ったの。

オッペンハイマーの本で、オッピーが科学だけじゃなくて、文学にも通じてて、性格的にもすごくチャーミングな人だったってわかったんだけど、これって先生自身にも言えることだなぁって、読んでて思ってたんだけど… まさにそのとおりで。。

『預言者』のベスト翻訳本の柳澤氏も科学者の方だったし、、何事も突き詰めて考えてらっしゃるからなのかなぁ。。
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by yomodalite | 2012-03-17 09:22 | MJ考察系 | Trackback | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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