アート・スピリット、サッカーと独裁者

アート・スピリット

ロバート・ヘンライ/国書刊行会

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2月に読んだ本で、良本だけど、ブログに書けなかった本2冊をまとめてメモ。

『アート・スピリット』は、デヴィッド・リンチが語っていたことから興味を持っていて、大分前から待ち望んでいた本なのに、3.11ショックでなかなか読むことができませんでした。

80年以上、書店から消えることのない「芸術指南書の古典」に、滝本誠氏による詳細な解説も加わっているので(「ロバート・ヘンライ、アメリカ美術史を面白くした男」約40ページ)、さらに読み応えが増しているのではないでしょうか。

パレットに絵の具をどう配置するかといった具体的なことから「一人ぼっちで、寒さに耐えること」「賞とメダルについて」など、アーティストの悩みにも答えつつ、それが「絶対」ではなく、常に、ひとつの考え方として提示されているところが、ヘンライの“先生”としての魅力だと思う。この学校で学びたかった!

◎国書刊行会『アート・スピリット』

[内容紹介]君たちは生まれながらにして巨匠なのだ!80年以上に渡ってアメリカの若き芸術家たちによって読み継がれデイヴィッド・リンチ、キース・ヘリングらも魅了した芸術指南書の古典的名著がついに邦訳。「傑作を生み出せ ― 君自身と同じくらいの傑作だ」「芸術家として生きる人生 はすばらしい。それは、どんな人にも可能なことなのだ」「拒絶を恐れるな。すぐれたものをもつ人間はみな拒絶を通過してきた」……1923年、当時人気画家 だったロバート・ヘンライ(1865~1929)による実用的かつアジテーションに満ちあふれた美術講義録は刊行後すぐさま若き芸術家たちにとってのバイブルとなった。以後80年ものあいだ、画家の名声は消え去っても書物は残りつづけ、芸術書としてだけでなく人生哲学の書として読み継がれてきた ― 幻の名著を詳細な解説(滝本誠)とともに本邦初訳でおくる。国書刊行会 (2011/8/12)


サッカーと独裁者 ─ アフリカ13か国の「紛争地帯」を行く

スティーヴ ブルームフィールド/白水社

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サッカー好きの人には、記憶に残る名選手たちの名前に、そのときの記憶が蘇ったりという部分もあるのだけど、この本を読むのに、サッカーへの興味は関係がなく「アフリカ」に興味があるけど、アフリカにたくさんの国があることも、それぞれの国の異なる背景もよく知らないし、難民の子どもの顔しか浮かばない.....という人がアフリカを知るのにイイ本。(最近、ますますユニセフ募金の広告量が増えましたよね...)

著者は「インデペンデント」紙の元記者で、現在もケニア・ナイロビを拠点に取材活動中の方。一般メディアの目線とはちがう「アフリカ」が見えます!

◎MSN産経「書評」
◎よみうりオンライン「書評」

[目次]

第一章 エジプト サッカーを利用した独裁者
第二章 スーダンとチャド 石油をめぐる哀しい争い
第三章 ソマリア 紛争国家に見出される一筋の希望の光
第四章 ケニア サッカーは部族間闘争を超える
第五章 ルワンダとコンゴ民主共和国 大虐殺と大災害を乗り越えての再生
第六章 ナイジェリア サッカー強豪国が抱える深い悩み
第七章 コートジヴォワール サッカー代表チームがもたらした平和と統一
第八章 シエラレオネとリベリア アフリカナンバー1になった障がい者サッカー代表チーム
第九章 ジンバブエ 破綻した国家でサッカーを操る独裁者
第十章 南アフリカ アフリカ初ワールドカップ開催国の光と影


◎雑誌「インデペンデント」(ウィキペディア)
◎英紙一面で「がんばれ日本」

[BOOKデータベース]サッカーから見える、「新生アフリカ」の光と闇。内戦や貧困、政変が続く一方、経済発展を遂げ、スター選手を輩出し、W杯を成功させたアフリカ。エジプト、スーダン、ソマリア、ルワンダなど大陸を縦断、激動の情勢と驚愕の真相に迫る!写真多数、地図・各国最新情報を収録。白水社 (2011/12/10)


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by yomodalite | 2012-02-26 20:44 | 読書メモ | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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