2012年 02月 08日
時代を生きる力/高城剛 |
高城剛氏は、マスメディアでの評判の悪さとは逆に、読書界では評判の高い方。
本書は、昨年出版されたもので、大好評だった『私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明』と同じく、Q&Aになっていて、震災後の日本のエネルギー問題、マスメディア、政治....など、日本の現状と未来について、高城氏がガンガン答えて行くというもの。
現在の高城氏の考えがよくわかり、多くの人にとって学べる点や、ヒントに溢れている本で、コンパクトな体裁も2色使いの本文も、忙しい人でも読める親切設計になっています。
現在の高城氏の考えがよくわかり、多くの人にとって学べる点や、ヒントに溢れている本で、コンパクトな体裁も2色使いの本文も、忙しい人でも読める親切設計になっています。
こういう人をツブそうとするのは、何故なんでしょうか?高城氏は、日本の有名人では、たぶん最も速い時期に『ショック・ドクトリン』を紹介されていた方のような気がするのですけど、そんなことなども「三宝会」に嫌われる要因だったのでしょうか?
◎「三宝会/小沢潰しを狙う組織」
以下は「まえがき」から(大幅に省略して引用しています)
本書は、どのように21世紀を生きたらいいのだろうか、について僕が考えた現状分析と今後の展望、そしていくつかの提言である。世界に目を向けると、とっくに冷戦が終わり、共産主義である隣国中国は経済大国になって、新興国は続々台頭し、インターネットが世界を網羅し、どこでも瞬時に情報をやり取りすることが可能になって、その風景は「フラット化された世界」と呼ばれることになる。
『第三の波』で有名なアルヴィン・トフラーは、国家や企業ではなく、個人の力が増大するのが21世紀の象徴的現象である、と言う。トフラーは発言力があり、行動力がある個人の力の増大を「インディビジュアル・エンパワーメント」と呼んでいる。マスという大きな集合体から、力を持った個々の集合体へ。実はこれが、大きなエネルギーを必要とした大量生産社会からの脱却を意味し、この動きが21世紀の力の鍵となると僕は思っている。
残念ながら、我が国では、まだまだ圧倒的にテレビの力が強く、結果、20年前までの日本式システムをいまだに強固にし「情報談合」が日々行われている。この日本の「情報の壁」を突破しない限り、日本が自ら大きく変わることはできないだろう。
少し先の未来は、どうなるだろう? 可能であればふたつのところに住んで行き来し、できればふたつの仕事をし、そのふたつを合わせると力が倍増するようなことが可能かどうか、徹底的に追求してみるのは、いまなのではないか。
成熟した国家は、個々があたらしい自己を追求することで強い個人が生まれ、その集合体でしか、次のヴィジョンはないのではないか、そのような個性的であり責任感がある政治家や官僚が増えなければ外交すらまともにできないのではないか.....世界的な俯瞰した目をもつあたらしい強い日本人が増えることになり、日本そのものがよりあたらしく強固になるのではないか、と思っている。
どちらにしろ、311以降は、あらゆる人たちがあらゆる関係を見直す時期に来ているのは間違いない。家族や友人、会社や国家に至るまで、その間の見えづらくなっていた関係が思わぬ浮上をしたため、多くの人々があたらしい現実に直面しているからである。
今年は、奇遇にも年初に自分の執筆年とした。数多くの提言を続けていきたいと思っている。いまこそ、21世紀の生き方を皆で考え追求すべき時だから。 高城剛
(引用終了)
今まで1冊も高城氏の本を読んだことのない人、もしくは、大分前には読んだことがあるけど....と言う方に最適。特に“ハイパーメディアクリエイター”に苦笑した経験がある方は必読!
☆☆☆☆☆(満点)
◎ポッドキャスト『私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明』出版時のインタヴューについて、吉田豪氏が語っています!
◎時代を生きる力(アマゾン)
____________
[内容紹介]大好評を博した、高城剛さんの著作本第2弾。今回は、東日本大震災後の日本のエネルギー問題、マスメディア、政治、ライフスタイルに関しての特別寄稿。前回同様、Q&Aの形で高城さんが“日本の未来”をどう考え、何をすべきか考えているかが明らかに。 Q 東日本大震災や原発事故を通して、いかがお考えですか? Q 政府や東電が情報を隠していると言われていますが? Q 震災復興は、どのような手だてがいいでしょうか? Q エネルギー政策については、いかがですか? Q 具体的な代替エネルギーは、どのようなものがいいと考えますか? Qエネルギー産業は、今後どうなるのでしょう? ずばり、日本が良くなるには、どうしたらいいのでしょう? Q もし、具体的に発電をしているのなら、問題点も含め教えてください。Q 外交に関しては? マガジンハウス (2011/6/23)
by yomodalite
| 2012-02-08 12:39
| 311関連
|
Comments(1)
Commented
by
noga
at 2012-02-12 09:27
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日本人に関する '有ること' と '無いこと'。
感性があって、理性がない。
感想を述べるが、理想を語らない。
現実の内容はあるが、考え (非現実) の内容はない。
事実は受け入れるが、真理は受け入れない。
実学 (技術) は盛んであるが、哲学は難しい。
実社会の修復はあるが、理想社会の建設はない。
現実の世界は信頼するが、非現実の世界は信じない。
現実の内容を再現すれば、それは模倣である。
考え (非現実) の内容を実現 (現実化) すれば、それは創造である。
模倣力はあるが、創造力がない。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
感性があって、理性がない。
感想を述べるが、理想を語らない。
現実の内容はあるが、考え (非現実) の内容はない。
事実は受け入れるが、真理は受け入れない。
実学 (技術) は盛んであるが、哲学は難しい。
実社会の修復はあるが、理想社会の建設はない。
現実の世界は信頼するが、非現実の世界は信じない。
現実の内容を再現すれば、それは模倣である。
考え (非現実) の内容を実現 (現実化) すれば、それは創造である。
模倣力はあるが、創造力がない。
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