悪党ー小沢一郎に仕えて/石川知裕

悪党―小沢一郎に仕えて

石川知裕



高村薫の小沢一郎批判が気になる。。

わたしは、小沢一郎にすごく興味をもっているけど「小沢シンパ」じゃない。高村薫は、わたしより絶対にドストエフスキーをわかっていると思うし、他の古典への理解も、もちろんそうだと思う。だから、、たぶん、高村氏は、小沢一郎の「文学的でない」ところが嫌いなのだと思う。

「嫌い」だなんて、感情的な言葉をつかってしまうけど、でも、高村氏の小沢一郎への言葉は、驚くほど「感情的」で、高村氏は、文学者として、政治の現実そのものに「怨念」をぶつけていて、その代表が「小沢一郎」であるような....

この本は、佐藤優氏の『国家の罠』のような、“文学の香り”は一切ありませんが、若手政治家が、素直に書いた本で、わたしはとても面白く読みました。

また、これまでの、どんな本より、政治家・小沢一郎がわかる本で、これが『新リア王』より、刺激的だと思えるのは、まだまだ、わたしが「古典」をわかっていないからでしょうか。。

高村薫は、自分の方が遥かに「豪腕」だということは自覚があるのかなぁ....

☆下記は、本書の「帯」コピー

佐藤優氏も絶賛!「この本は危ない。誰も書けなかった小沢一郎がいる」

恩讐を超えた「師弟対決」も
石川:チャーチルのように70代でも総理に....。
小沢:そんなスケベ根性を起こしちゃダメだってんだよ。

破門覚悟の告白潭
「小沢擁護」ではない。「小沢排除」でもない。日本の政治に「小沢一郎」は必要か。
日本人が放置してきたその問いに、1人ひとりが答えを出す期限がきた。
ー元小沢一郎秘書・衆議院議員 石川知裕

小沢一郎、なんとか黙認
「おまえ、よく覚えてんな」

☆本書の冒頭に掲げられたルーズベルトの言葉(小沢氏の部屋に張り出されているもの)

重要なのは批評するものではありません。
強い男のつまづきを指摘したり、
立派な仕事をした者にけちをつけたりする人間でもありません。
真に賞賛しなければならないのは、泥と汗と血とで顔を汚し、実際に戦いの場に立って、
勇敢に努力する男、努力につきものの過ちや失敗を繰り返す男です。
しかし、彼は、実際に物事を成し遂げるために全力を尽くします。
偉大な情熱と献身を知っています。
価値ある大義のために全力を傾け、最後には赫々たる勝利を収めます。
たとえ、敗れるときであっても、敢然として戦いつつ敗れます。
だから、そういう男を、勝利も敗北も経験しない無感動で臆病な連中と、
断じて、同列に並べるべきではありません。

セオドア・ルーズベルト


☆石川氏と小沢一郎の対談(対決 小沢一郎が語った「原発」「遷都」「復権」)より

石川:....国民の期待が高まれば、先生はそれに応える思いがあるのでしょうか。

小沢:おう、そういや、この言葉が好きで机に取っておいたんだ。
「人事を尽くして天命に遊ぶ」。

「天命を待つ」「天命に従う」が普通の言葉なんだよ。これは自分で自分に期待感がこもるだろ。自分のいいように天命が回ってくりゃいい、とそれじゃ、本当のアレじゃない。「天命に遊ぶ」ってのは、確か戦前の左翼が言ったんだよ。だからあまり言うなと忠告する人もいるけど、オレは最高に気に入っているんだ。期待するでも何でもない。待つんじゃねえんだよ。


石川:では、チャーチルのように70代でも総理に.....

小沢:そんなスケベ根性を起こしちゃダメだっつってんだよ。人事を尽くすことが大事。それぞれが自分の立場、職責で全力を尽くせば世の中はよくなるんだよ。見え透いた根性を起こすからみんなおかしくなるんだよ。

◎『悪党―小沢一郎に仕えて』(アマゾン)
◎『新リア王』高村薫(アマゾン)
◎松岡正剛の千夜千冊『新リア王(上・下)』

《第1部》「悪党」登場
第1章 逮捕まで、そして逮捕から
第2章 悪党の思想と外交戦略
第3章 悪党に仕えるということ
第4章 悪党の急所
第5章 悪党と選挙、大連立

《第2部》「悪党」解剖
第1章 悪党とキン肉マン
第2章 悪党とマルクス
第3章 悪党とウェーバー
第4章 悪党とチャーチル
第5章 悪党とサンデル

《第3部》対決
小沢一郎が語った「原発」「遷都」「復権」
____________

[内容紹介]その思想、選挙戦術、日常の素顔から、知られざる弱点まで――。政治資金規正法違反容疑で逮捕・起訴された元秘書が、覚悟を込めて明かす、誰も書けなかった小沢一郎論。「擁護」でも「排除」でもなく、等身大の政治家像を描き出す。佐藤優氏も絶賛!「この本は危ない。誰も書けなかった小沢一郎がいる」朝日新聞出版 (2011/7/7)


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by yomodalite | 2011-10-28 12:05 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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