0311再起動 ー 君たちに東日本大震災後の世界を託す/堀江貴文

やっぱり、ホリエモンの本は面白い。

今回はじめて「タカポン」と呼んでみようかなぁと思ったけど、最終章で2013年には「ニューホリエモン」をお見せしたいと堀江氏が語っていたので、やっぱりホリエモンで。

現在長野刑務所で服役中の堀江氏は、元々精力的に出版活動されていた方ですが、2011年は、6月20日に収監されるまでに、本書を含めて下記の10冊を出版されていて、

◎成金/画:佐藤秀峰(2011/2/16)
◎儲けたいなら科学なんじゃないの?/成毛 眞 共著(2011/3/18)
◎ホリエモンの宇宙論/堀江 貴文(2011/4/19)
◎わたしの3.11ーあの日から始まる今日/茂木 健一郎、山田スイッチ他(2011/5/20)
◎収監 僕が変えたかった近未来(2011/6/7)
◎嫌われ者の流儀/茂木 健一郎共著(2011/6/14)
◎お金はいつも正しい(2011/6/21)
◎再起動 ー 君たちに東日本大震災後の世界を託す(2011/6/25)
◎田原総一朗責任編集 ホリエモンの最後の言葉(2011/7/25)
◎だからテレビに嫌われる/上杉 隆共著(2011/9/16)

わたしは『成金』『わたしの3.11』『嫌われ者の流儀』に続いて本書を読みました。

第1章・第2章 ドキュメント3.11

震災当時の怒濤のツイッターを、ドキュメントとして振り返る内容。わたしが、震災直後に、ホリエモンのツイートを見たのは、とにかく死ぬことが怖いと言っていたほりえもんが、同じ東京都民としてどんな行動を取るかに興味があったからです。でも予想に反し、彼は「東京は絶対にだいじょうぶ」と言い切り、

大量フォロワーをもつ社会的責任として、膨大な量の安否確認ツイートを繰り返し、義援金の窓口を設定し、また情報ボランティアだけでなく、被災地に直接出向くなど、驚くほどの行動力を発揮されていました。

なにをすればいいのかも、状況への判断も難しかった、あの頃のホリエモンの行動は、非常に迅速でありながら、適確だったと今から考えても思う。わたしは、以前からボランティア基金の使われ方に興味があったので、多くのブログが採用していた基金のバナーや、日赤には疑問があったけど、

具体的に、震災直後に確実に必要とされるお金をどうすればいいかについては、まったく考えておらず、堀江氏の行動から、本当にいざという時の行動力は、日頃から蓄えられるものだということに、あらためて気づかされました。

第3章 シュミレーション「東北独立特区」

震災後の日本がこれからどうすればいいのか。これからそれを向き合わなくてはいけないと思うことで、結果フリーズしてしまう。そんな震災鬱から抜出すには、どうすればいいのか。その答えはイメージすることに尽きると堀江氏は言い、具体的なヴィジョンが紹介されている。

そのイメージとは、1人のジャーナリストが「生まれ変わった新しい東北」をルポルタージュしているという設定で、テーマは「出所後、私が住んでみたい東北」。

第4章 東北から日本の未来を拓こう

原発エンジニアの海外流出を防くことから、産業再生による復興プランが非現実的であること、東北から新しいジャパンモデルを発信するために重要なこと、集合知による逆転の発想について。

第5章 新国家計画

東北復興について考えているとき、堀江氏の頭を占めていた、国家とは何か。どうあるべきかについて。現在の日本の問題点を鋭く指摘する内容。

さいごに

2011年5月28日、六本木ヒルズで書かれた文章。2013年、みんなにニューホリエモンを見せられることを楽しみにし、みんなも、みごとに日本を再起動したことを、自分に見せて欲しいと書かれています。

特別対談 2010年10月9日に行われた瀬戸内寂聴との対談

わたしはこの対談で、堀江氏が東大で宗教学を専攻されていたことを初めて知りました。寂聴氏は、死が怖いという堀江氏に、遠藤周作氏の話や、自身の様々な説教体験を語りますが、意外にも堀江氏が非常に宗教的であったことに気づかされ、氏のこれまでのイメージとは異なる、古典的人物像が浮かび上がります。


震災直後の氏のツイートを目撃し、すでにライブドア裁判に疑問を持っている人にとっても、本書の内容は、あらためて読む価値のある内容。氏の発想には、議論を呼び起こす力があり、有意義な反論や、質問を投げかけたくなる魅力が詰まっている。

単行本の厚み(12ミリぐらい)以上の内容の充実は、ホリエモンの深さから来ていると思いました。


☆☆☆☆☆(満点)
__________

[内容紹介]東日本大震災後、東北そして日本はどう進むべきか。その道筋を照らすのはこの国で暮らすみんなの集合知。本書は「ソーシャルメディア」「経済」「心」の3テーマを軸に、ポスト3・11の希望あふれる未来像を提示するロードマップだ。著者の独創的な東北独立特区シミュレーションは必読。瀬戸内寂聴さんとの特別対談も収録。ホリエモン渾身の書下ろしラストメッセージ。新生ニッポンの主役は君だ! 
徳間書店 (2011/6/25)





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by yomodalite | 2011-10-02 11:55 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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