映画『キャンディ』監督:クリスチャン・マルカン:出演:マーロン・ブランド他

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この映画は1968年の映画で、日本では2003年にもリヴァイバル上映されていて、60年代とか、おしゃれ映画という括りで、これまでも何度も観ようと思ってたんですが、今回ついに重い腰を上げて観てしまったのは、



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やっぱり、この人が出演してるから!(写真は『ラスト・タンゴ・イン・パリ』)

◎映画「CANDY」作品紹介

好き嫌いがはっきり分かれる作品ですし、特に語りたいこともないのですが、
「面白かった」報告のみ、「ブランド・ファクター」で。

では、

(40)の『伯爵夫人』が1967年、その翌年の1968年が本作の『キャンディ』、1971年が『妖精たちの森』、この時代は、ブランドにとって、1972年の『ゴッドファーザー』『ラスト・タンゴ・イン・パリ』で復活するまでの間、お金のためにレベルの低い映画に出演していたと言われている時代なんですが、

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『妖精たちの森』も、ペンギン評伝双書『マーロン・ブランド』によれば「あまりにもお金がないため、わずか5万ドルで出演した、低予算で気味の悪い作り話のホラー映画」という評価でしたが、観てみたら、すっごくチャーミングだったので、

同書で「テリー・サザーンによるポルノグラフィ的パロディで、ほんとうにぞっとするような作品」と評されている『キャンディ』も、意外とイケるんじゃないかと思ってたんですが、、、想像以上でした!!!(同書はブランド本として好意的な良書なんですが...)

因みに自伝では、出演を依頼してきた友人の顔をつぶしたくない一心で、引き受けたとあり、自分の途方もない演技は、ほかの人たちにはいい迷惑だったと書かれています)

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あまり情報を得ていなかったせいか、観る前は“割とイイ感じのおしゃれ系エッチ映画”を想像していたんですが、これは、“おしゃれエッチ系”だけじゃなく、コメディ系、カルト系、アート系、音楽系のすべての“おしゃれ系映画の中でも、史上最高の作品かと思うぐらいで、

注:“おしゃれアート系”っていうのは、例えば、ジャン・コクトーの『詩人の血』などのことなんですが(シャルル・アズナブール“猫背の男”〈『ノートルダムのせむし男』が『ノートルダムの鐘』に変更になった理由と同様だけど、“せむし”は“猫背”じゃないよね〉のシーンとか...)常に根拠のない上から目線の評論家にはわからなくても、これだけの素敵な役者が揃っていることには、大抵の場合「理由」があるはずなんですよね。

そう思う理由は、画面のひとつひとつに、お金も、手間も、センスも、時代も、ぎっしり詰まっているからで、これぐらいの映画を創ってしまったら、大抵の監督なら、力尽きてしまうのでは?監督のクリスチャン・マルカンは、俳優としても活躍された方ですが、監督2作目の本作以降は監督作がなかったことも納得の「渾身の1作」。一言でこの作品を評すとすれば「アート系映画の集大成」。捧げられたオマージュの数もその愛情もスゴい。

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DVD収録の日本版の予告編の宣伝文句は、

原作は伝説の発禁小説!!
60年代の妖精が、30年のときを経て、ふたたび降臨!!
キャンディは“おしゃれエッチ”
キャンディはまるで“エッチの国から来たアリス”


なんですが、まさに「そのとおり」で、キャンディが、様々な人々に出逢って、なんだかんだとエッチに持ち込まれていくストーリーで、

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その様々な人の中には、エリザベス・テーラーと2度の結婚離婚を繰り返し、ブランドの自伝では、「大好きなエリザベスと、大嫌いなリチャード・バートン」と表現されている、詩人役のリチャード・バートンや、

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Elizabeth Taylor & Richard Burton『クレオパトラ』Cleopatra 1963

男臭い役だけでなく、『シャレード』『電撃フリントGO! GO作戦』と、意外と“おしゃれ映画”の顔だったりもする、天才脳外科医役のジェームズ・コバーン、

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James Coburn『電撃フリントGO! GO作戦』Our Man Flint 1966

また、有名男性俳優陣だけでなく「キース・リチャーズの女」として、ロックスターの女の中でも「おしゃれ番長」として君臨し、ミック・ジャガーの映画『パフォーマンス』では、ミックの恋人役を演じ、やはり“おしゃれ映画”として有名な、ジェーン・フォンダ(主演)や、マルセル・マルソーも出演している『バーバレラ』では「黒の女王」を演じていたアニタ・パレンバーグも出演してます。

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Anita Pallenberg『バーバレラ』Barbarella 1968

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Anita Pallenberg『バーバレラ』Barbarella 1968

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Anita Pallenberg

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Anita Pallenberg

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Anita Pallenberg 少し後の時代でも、マドンナに影響を与えてる感じでしょ?

この映画で、わたしが感じた唯一の欠点は、ブランド登場までが長いことぐらいですね。それは、もうデンジャラスツアーで、MJがサングラス取るまでの7万倍ぐらい長いんですが、やっぱり登場したときのインパクトも、キャラも、S☆Xも、シーン全体もサイコー!!!

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彼が言う「ほかの人たちにはいい迷惑」というのは皮肉だったのかも。みんな怪演(リンゴ・スターだけはいつもどうり)なんだけど、、ブランドに比べたら全然フツーだし、やっぱりハンサムだし。(ってもう、どんだけ虜なんだか。。)

それで、登場まですごく待たされて、ようやく観れたから出し惜みするわけではありませんが、この映画でのブランドの写真は、それ自体に「ネタバレ」感があるので、、ほんのちょっぴりだけ。。






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いや、、実際、映画で観ると、ホントに意外と「イケてる」んだってば!

(意外とっていう部分、大事だけどね。。)

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☆ブランドがイケてるかどうかは別として、下記のアマゾンレヴューによれば、
観ると損する恐れもあるようなので、ご注意くださいませ(驚)


◎キャンディ(アマゾン)TUTAYA DISCASでレンタル可
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by yomodalite | 2011-09-23 20:52 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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