映画『妖精たちの森』主演:マーロン・ブランド、監督:マイケル・ウィナー

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相変わらず、ブランド熱が収まらず、次に何を観ようかなと思っていたところ、この作品の原作が『ねじの回転』であることと『ラスト・タンゴ・イン・パリ』の前年の作品という情報で、もう、観る前からものすごく興奮してしまいました。

だって『ねじの回転』って、MJがすごく好きそうな話でしょう?




と言っても、誰も同意してくれないだろうとか、

またもや「病気」が始まったという「自覚」も大いにあるんですが(笑)、

わたしは、MJのことを考えていると、彼の周囲にいた人も、ファンも、皆それぞれ「自分の眼」で、彼を見ていたという、本当にあたりまえの事実に、何度も深く考えさせられていて、

自分もまた「そのひとり」であるけれど、ただ、世界中の誰1人として、そこから抜出すことは不可能だとも思うんです。

原作であるヘンリー・ジェイムスの『ねじの回転』をご存知の、MJファンの方なら、
この「自分の眼」ということに、思い当たる方もいると思うんですが、、、

◎『ねじの回転』(新潮文庫:蕗沢忠枝訳) 
◎『ねじの回転』八方美人な書評ページ

ブライ邸とネバーランドというのは、色々を想像を書き立てられますよね。。。


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MJほど子供を愛したひとは、他に思いつくことが出来ないぐらいですが、それと同時に、彼ほど手酷く、子供に裏切られたひともいませんが、

彼への疑惑は、人々が心の底では見たいと思った「恐ろしいドラマ」の投影であり『ねじの回転』で、ダグラスから物語を聞いている「読者」が感じる怖さの中にも、あの「疑惑」に近い感覚が含まれているんだと思います。

でも、そうであるにも関わらず、2005年以降のMJが、わたしたちの予想を遥かに超えて穏やかで、また、こどもの天使性を愛し、自らもこどもに成りたがっていたようにも見えたMJが、自分のこどもを大人にするための教育が出来たことは、彼が真に稀有な存在であることを、その作品以上に感じさせた事実であり、

わたしには、『ねじの回転』の物語の語り手でもある、あの家庭教師の若い女性は、2005年の裁判を取材しているうちに心変わりした、A・ジョーンズ氏にも、1993年の疑惑を放置できなかった、J・ヒューズ氏にも見えるし、もうすぐ始まろうとしている、関連した裁判に熱中せざるを得ないファンにも見えるんですが、


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そんな風に見えるのは、わたしの「ねじ」が特別ねじれている可能性が高いことも否めません(笑)。それでも、やはり、彼が物語の渦中にいながら冷静だったのは、その物語が書けるほどの「作家の眼」があったからとしか思えず、何重にもねじれた物語を、最後に巻き戻すことが出来たのも、その力があったからだと思っていて、

で、そんな感じで、彼が創りたかった映画のことを考えているうちに、“Unbreakable”のSFはないだとか言い出して、ドツボにはまっていて(呆)、ちょっと休憩している間に、『妖精たちの森』を観てしまったんですね。(←ここから、ようやく映画の話)

まず、原作である『ねじの回転』をご存知で、この映画を観ていない方に説明すると、

これは、『ねじの回転』の語り手である、女性家庭教師が登場する前の話で、クイントと前任の教師ジェスルや、子供たちとの関係が中心のストーリーになっているので、小説の方の「わからないという怖さ」とは違っていて、

『ねじの回転』というよりは、『恐るべき子供たち』に、ちょっぴり近いかも。

日々の報道で創り上げられる自分のイメージ、関係者と称する人の証言や、ファンの熱狂も、渦中にあったMJには『ねじの回転』よりも「わからない恐怖」だったはずですが、

でも、もし、仕事中毒のMJにも、読書を純粋に楽しむ時間があって、また映画にも、そのような楽しみを見つけられる一瞬があったなら、『妖精たちの森』に自分が出演するというような想像もあったとは思うんですよね。

で、そういった想像の羽根は、彼のイマジネーションの源泉となり「Scream」や「In the Closet」や「Ghost」のSFへと具体化されていったのかなぁとは思うんですが、彼が、最後まで思い描いていた長編映画の主演も、やっぱり「マイケル・ジャクソン」だったのか、どうか....

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また、ブランドの魅力に気づいてしまって『ラスト・タンゴ・イン・パリ』が面白かったというような方には、本作は特にお奨めです。(そうでない方はエロい部分にご注意♪)

あちらは「パリ」で「タンゴ」で、ヨーロッパなんですが、『妖精たちの森』は『ラスト・タンゴ』をこっそり子供が見ていたというようなアメリカ映画で、

子供の「お兄さん」でもあり、お固い家庭教師の女を誘惑する「男」としても、もう絶対にブランドしか演じられないということが、あまりにも明白で、野卑な下男でありながら、城主にも見えるという、後にも先にも、ブランド以外には考えられないほどの適役で、

『ゴッドファーザー』と大体同じ時期で、髪も薄く、貫禄あり過ぎな体格にも関わらず、やっぱり、セクシーさがハンパないんですよね!!! 

ブランドってすごく変な声なのに、なんで「セクシー」なんだろう。謎です。

◎妖精たちの森(アマゾン。TUTAYA-DISCASでレンタル可能です)

☆この作品も「ねじの回転」の映画化のようです。未見。未DVD化。
◎『ホワイト・ナイト・メア』(1992)




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by yomodalite | 2011-09-08 20:06 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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