『ボルサリーノ 2』主演:アラン・ドロン(監督:ジャック・ドレー)

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☆写真は『ボルサリーノ』と『ボルサリーノ 2』が混じっています。

今はいないようなタイプの素敵な男女をコレクションするのが「美男・美女」のテーマなんですが、私が、美男・美女より、もっと好きなのは「最後のひと」というテーマで、

それで、あるとき、ふと思ったんですけど、アラン・ドロンという人は「最後の美男」だったんじゃないかと思うんです。



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わたしが、どこからどう見ても100%子どもだった頃、アラン・ドロンという人は、とにかく「美男」の代名詞で、映画で彼のことをまったく観たことのないような、子どもでも名前を知っているくらいのひとでした。



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私はその頃から「イケメン嫌い」で「若者嫌い」だったので、その後に観たヴィスコンティ映画でも、ヌーベル・ヴァーグでも、ドロンに興味が湧くことは全然なかったんですが、



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最近になって、急激に興味が湧いてきたのは、ドロンが「最後のひと」だったんじゃないかと思いはじめたから。



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たぶん、アラン・ドロンは「美男」の最後だけではなく、ヨーロッパ映画の最後も担っていて・・・いやいや、今でも「ヨーロッパ映画」あるじゃん!って突っ込まれそうですが、



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確かに、リュック・ベッソン、ジャン=ジャック・ベネックス、レオス・カラックスの映画も好きだったし、ジャン=ユーグ・アングラードに魅せられ、ラース・フォン・トリアーの映画も観てますけど....



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でも、トリアー監督が、カンヌでここまで無視されるのも、スピルヴァーグが『シンドラーのリスト』を撮らないと、アカデミー賞をもらえなかったのと同様で、ヨーロッパの資本家には、ハリウッドにお金を注ぎ込んだ、アメリカの資本家より映画を創る理由がなく、煙草は健康に害があるっていうプロパガンダの方が重要だったのかなぁとか、ぼんやり思っているうちに、


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やっぱり「ヨーロッパ映画」を創ってきた巨匠たちや、その歴史や精神を体現して、必死に足掻いて、そこから抜出そうとしたり、なんとか後に繋げたのは、アラン・ドロンだったんじゃないかと、なんとなく思ってしまいました。



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それで、なんで『ボルサリーノ 2』なのかっていうと、ドロンの映画をそんなに観ていないからっていうのが最大の理由です。たぶん(苦笑)



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『ボルサリーノ』は1作目の方が娯楽作品として評判が良く「2」はイマイチというのが一般的なんですが、「2」は「1」と違って、友情とか、2人組とか、コメディタッチの演技とか、笑顔とか、ドロンが苦手そうなことがあまりなくて、暗くて、孤独で、復讐に燃えていて、全編、眉間にシワ寄せっぱなしのドロンが堪能できます。



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また、ストーリーはマルセイユを舞台にした、ギャング同士の抗争なんですが、弟を殺されたにも関わらず、すぐにドロンの息の根を止めなかった点も、一見、あとの復讐ストーリーへのご都合主義にも見えますが、アルコール中毒にしてから、マスコミに撮らせるなどのギャングらしからぬ手口も、



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この映画のボス達の面々が、まるで、ベルナール・アルノーとか、フランソワ・ピノーのような富豪たちか、官僚ぽい雰囲気で、世間的には慈善事業などをやってるような描写から妙に納得できたり、(→『ヨーロッパ超富豪権力者図鑑』参照)



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彼らが集まっている場面での会話も味わい深かったり・・・


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「白い兵器ヘロイン。世界を征服するにはこれが一番だ。今後、政治も化学に頼ることになっていく。息子を中毒にさせれば親たちも手中に納められる。ヨーロッパを制圧させる力だ!ここに無血進駐するのだ」


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ドロンが中毒患者を装って精神病院で潜伏している間、生き残った手下が、棺桶屋なところも『必殺仕置人』風味でイイんですが、病院から脱出したドロンが、最後の復讐に向かうところから、急激にオシャレなファッションに身を包んで、ボルサリーノで決めて、



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そこで初めて「1」では全編に使用されていた、あの素敵な音楽が流れるところが、全編軽快な音楽と明るめな印象だった「1」より、私にとっては娯楽として「痛快」でした!

☆この予告編だと楽しそうですが「2」の本編はもっと陰鬱な雰囲気です。
◎Alain Delon『Borsalino &Co.』



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それと、、原題は1作目が『Borsalino』で、2作目が『Borsalino & Co.』。「2」の方が主役が1人になって、トップダウンが強化されているところが『Dangerous』ぽいんですよね(謎)


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また、この映画を観て気がついたんですが「美男」には美男の歩き方があって、ドロンはまさに「美男のギャングの歩き方」をしてると思うんですが、この「美男」演技はどこかで見たことがあるような...(思い出したっ!例のSFじゃんw)



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他にもエンディングに「続く」とあるのに、続編が創られなかったり、とにかく、、なんだか、いろいろ「風味」ってことで....夜露死苦っ!(呆)


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棺桶屋に扮して、ドロンを救出する腹心.....フランク・カシオ風味w



☆アラン・ドロンの美しさがいっぱい堪能できる動画
◎Bonne aniversaire, Monsieur Delon!

◎『ボルサリーノ』(1970)
◎『ボルサリーノ 2』(1974)
◎『ゴッドファーザー』(1972)
◎『ゴッドファーザーⅡ』(1974)
◎『ゴッドファーザーⅢ』(1990)

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by yomodalite | 2011-07-22 09:03 | 美男・美女 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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