マイケル・ジャクソンの顔について(30)You Rock My World

f0134963_21591585.jpg
Marlon Brando(映画『波止場』より)



☆(29)のつづき


(27)(28)(29)は、アステアとサミー・ディヴィス・Jr などのクローズアップで、少しだけミケランジェロという内容になってしまいましたが、SF「You Rock My Would」は、マーロン・ブランドに捧げられているという説があります。

また、MJのこれまでの集大成でもあり、セルフパロディという見方をされる方もおられるようです。ここまでの、わたしが書いたことは、それとあまり関係ないかもしれませんが、とても重要ポイントだと認識していて、マーロン・ブランドについて、わたしたちのブランドに対するイメージも考え直す必要があると思います。

MJの「教養」に追いつくのも、彼のあきれるぐらいの「真剣」さに、ほんの少し近づくことも大変ですが、とりあえず「宝」のありかのヒントだけでも....と思っているんですけど・・・。


f0134963_2231568.jpg


You Rock My Wouldの「完璧な愛」とは、芸術への愛であり、この場合の「完璧」や「見つけた」は、エンターティナーとしての自分への言葉でありながらも、そこに満足感や充足を感じるのではなく、さらに「すべての、こどもを救わなくては」という決意の表れになっていて、それゆえ、エンターティナーとして完成した自分(「集大成」)に、一旦決別するという構成になっているんじゃないかと思うんです。

このSFや、30周年コンサートで、MJの魅力的だった「表情」が失われたのは、もう、それでは救えないこどもが大勢いると思ったからで、

バッド期は、ステージでは激しい表情が多かったけど、普段はやさしい「笑顔」が全開だったり、個人的な怒りをぶちまけたと言われた、アルバム「HIStory」のツアーでは、メイクはダンサーまで含めて怖いにも関わらず、ステージでは「笑顔」と「セクシー」が一杯だったりするのがMJですから、変顔MAXで、コメディ映画にも積極的に出ようとしているなんてときに、「怒り」がMAXだったとしても不思議ではないんですよね。


f0134963_2254081.jpg


で、そんなMJの怒りが、どの程度で、どれだけ真剣だったのかが少し伝わるのが、主演:マーロン・ブランド、監督:エリア・カザンの『波止場』(原題:On The Waterfront)だと思います。

わたしは、そんなに映画ファンでもないうえに、こーゆー古い映画って苦手なんですが、

ブランドが、このあと、その真逆の役柄である『ゴッド・ファーザー』で復活して、その後の『地獄の黙示録』のカーツ大佐とか、さらには、コッポラの苦悩なども想像すると、MJがついに映画を創ることができなかったことも、ほんの少しわかってきたり・・・

エリア・カザンは、「アカデミー名誉賞」を受けるほどの名監督で、しかも「アクターズ・スタジオ」を設立して、大勢の名俳優を育てるなど、素晴らし過ぎる監督なのに、若い頃に共産党員でありながら「赤狩り」で同胞を売ったと言われるような行動から「名誉賞」授与のときでさえ、激しい非難を浴びたり、

◎エリア・カザン(ウィキペディア)
◎エリア・カザンのやったこと

それが、左翼政治家である、現在の菅首相とどんな関係があって、彼を支える江田五月や仙石直人らが、どうして、あんなに凶悪な顔つきになったのかとか、小泉元首相(横須賀出身)は、“波止場”の政治家なんだなぁとか、なぜ、小沢一郎は、常に「負けない戦術」で生き延びるしかないのかとか、

MJは「We Are The Would」の作曲者で、そのメッセージの発信者なのに、その後、そのメンバーとのチャリティコンサートには参加しなかったり、「Heal The Would」などの団体の設立がうまく行かなかったなどの理由も、ぼんやりと見えて来て、やっぱり、西寺氏の「マイケル・ジャクソン=小沢一郎」は深いと、あらためて感動したり・・


f0134963_2272086.jpg


「THIS IS IT」のリハーサル開始後、同時に制作してた「クラシック・アルバム」で、MJが創ろうとしていた音楽がどんなものだったのかとか、『波止場』の作曲者であるバーンスタインまでもが、MJにメロメロだった理由とか、

十字架とか、、、

とにかく、レジェンドな天才になればなるほど、MJに魅了される理由が、だんだん、わかってきて、もう、今以上に「虜」になってしまってもいいって覚悟があって、まだ『波止場』を観てなかった人は、

絶対、観た方がいいと思う。

それと「You Rock My Would」での、ブランドの最後のセリフ

「Later....」(またな)

などから、このSFが連作だったという見方があるのだと思いますが(西寺さんの連作案を否定したいわけではないです)、



f0134963_228639.jpg


この撮影の際のエピソードに関して第一次情報を探ったわけではなく、まったくの憶測なんですが、果たして、あの、マーロン・ブランドに対して、演技やセリフが「台本」としてあったのかという疑問があるんですね。

だって、あの「マーロン・ブランド」に、ポール・ハンターぐらいの監督が、演技だの、台詞だのと言えるがわけないと思うんです。。

また、当初、このSFには、ロバート・デニーロへのオファーがされていたけど、デニーロのスケジュールが合わず、ブランドが抜擢されたとか、制作費のほとんどはブランドのギャラだという報道もされていますが、それも「真実」かどうかは、微妙ですね。

というのも、『ゴッドファーザーⅡ』には、ブランドがギャラを高くしすぎたために脚本を大幅に変更して、彼の出演がなくなったという「伝説」があって、これは、そのときの「ブランドが蹴った作品に出演したデニーロ」への「意趣返し」という気がするんですね。

共に『ゴッドファーザー』のドン・ヴィト・コルレオーネを演じた2人に関しては「ネタ」になりやすいですし、このネタは、タブロイドではなく、MJサイドの方で積極的に流した可能性があると思います。

いずれにしろ、完成した「You Rock My Would」は、完全にブランドありきの作品だとは思います。「You Rock My Would」は、MJのセルフパロディという部分もあるけど、ブランドのセルフパロディと思える部分もあるんですね。

というか、そっちの方が「メイン」かも・・・

このセリフは、ブランドの「アドリブ」か、もしくは、ブランドはMJよりかなり年上で、20世紀No.1と言われるほどの伝説的名優だけど、ふたりは相当親しい関係なので、話し合って「台詞」を考えたかのどちらかではないかと。



f0134963_22171892.jpg

ただ、ブランドに言った

MJ:「I know who you are」(あんたのことは知ってるよ)

は、これまで、ブランドが演じた様々な役柄や、彼の人生をも知っているという意味ではないかと思います。

他にも「You Rock My Would」には、『波止場』(On The Waterfront)や、マーロン・ブランドの歴史を押さえておかないと、わからないポイントがいっぱいあると思いました。

また、わたしは、2005年の裁判時の写真を見ているうちに、「あっ」と思って、そこから溯ったのですが、、、

2000年以降の、MJの行動プランは、SF「You Rock My Would」からあったように思えてならないんですね。

「Later....」(またな)

は、ブランド自身のメッセージでもありながら、

MJにとっても、これは、今までの自分に対しての集大成でもあり、決別でもある。

最後まで、こども時代の歌を捨てなかった男の「変化」は、常に足し算で、変化し続けたように見えたMJは、結局振り返ってみると、こども時代からなにも変わっていなかった。「Invincble」だと言い切ったマイケルは、

「Later....」(また後で)

と言ったあと、ずっとある瞬間を待っていたのだと思います。

そして、それが「THIS IS IT」だったのではないかと・・・

☆(31)につづく


[PR]
トラックバックURL : http://nikkidoku.exblog.jp/tb/16124735
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by yomodalite | 2011-06-13 22:37 | マイケルの顔について | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite