マイケル・ジャクソンの顔について(23)ソニーウォーズの別の意味

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わたしは「真相」というのは、週刊誌が扱える「ストーリー」で、よく出来た本というのは、いくつかの「真実」が含まれる「ストーリー」だと思っています。(それが、どんなに身近に寄り添っていた人物が書いていたとしても・・・)

ミケランジェロや、彼が目指していた永遠の命をもった芸術は、何度も人を探求させるような「謎」に満ちていますが、その「謎」を埋め込んだアーティストが、本当に何をしたかについては特にそうだと思います。

でも、その秘密の「壁」を少しでも削りたい欲望から逃れることができない。

だって、、「愛する」って、どーすればいいのかわからないからww

では、

彼が必要とした「ストーリー」を、自ら仕掛けた件について。

通称「ソニーウォーズ」と言われる、MJのSONYへの抗議。

◎ソニーウォーズ(ウィキペディア)

わたしは「ソニーウォーズ」について、当時は、あまり共感できませんでしたし、それ以降、さまざまな「陰謀」にまつわる情報を得てきている今でも、やっぱりよくわかりません。

ちなみに、同じくSONYのビッグアーティストだったジョージ・マイケルも、1993年頃にSONYを契約無効を訴えています。

◎ジョージ・マイケル(ウィキペディア)

こちらは大体理解できます。ジョージ・マイケルに限らず、多くのアーティストは、自分で創ったレコードを、自分で売らなくてはならず、レコード会社は何もしないで搾取しているだけ。と感じるようなんですね。

ただ、マイケルの場合は、不満も圧力もあったとは思いますが、他と比較すれば、相当特別待遇というか、会社がこれまでしてきたMJへの巨額な投資の方が「異常」に思えました。


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◎[参考記事](当時のわたしの感覚に近いもの)

ソニー内の政治抗争の詳細はわかりませんが、納得できるのは、

95年まで、マイケルに投資していたのは、全米ソニーの代表者で、世界のソニーグループの売り上げ(年間8兆円)の半分に責任を持つ人物だった。

マイケルへの投資が、思うように成果をあげなくても小さい話であり、むしろアイコンとしてマイケルに接していた。ところが、96年以降は、マイケルは、あくまでもソニーの音楽部門のトップと話しをすることになった。

だから、トミー・モトーラは予算を出し渋り、マイケルが持っている音楽資産を取ろうとし、よほど成功確率がないと、ミュージックビデオにしても、巨額の投資はできなかった。

という部分です。それでも、やっぱり、ウィキペディアにもある、

会社を抗議したMJが、社長を辞任に追いやり、主張が全面的に認められ、合意に至った。

という理由はよくわかりません。

上記のサイトにもあるように、当時、一応大人だったファンは、MJのこの行動には、そんなに共感できませんでした。

わたしも、当時は理解できなかったんですが、でも今は、はっきりと「匂う」んですね。

MJの方が....


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モトーラへの激しい個人攻撃など、政治抗争部分はわかりませんが、このときの「人種差別」攻撃は、MJが「They Don't Care About Us」のときに受けたものにちょっぴり近い「手口」というか...また合意に至った「詳細」もわからないんですが、


(注:MJの抗議が、ADLに近い手口というのは、明らかに言い過ぎで、誤解を招く言い方だと思いますが、ここでは、MJらしくないなぁぐらいの意味でご理解ください。また、このあとのSONYへの抗議内容も、ハーレムでのスピーチにも、すぐ触れる予定だったので、あえて、このような書き方をしましたが、予想外に長くなってしまって、弁解が遅くなっている段階である。ということも、重ねてご理解くださいませ)


ざっくり考えて、MJとSONYが、お互い持っているものを突き合わせて「帳尻」があったということでしょう?

これは、SONY側がこれ以上損失は出せないという判断であっても、これまでのアーティストと会社との力関係からすれば、充分「勝利」ではないでしょうか。

『HIStory』で、巨額のSFを制作し、期待どおりの売上げを上げられなかったと言われ、5年もの歳月をかけて制作された『Invincible』でも、30億円という巨額の費用をかけ、またしても、長尺ビデオを制作したにも関わらず......

果たして、これで本当に、MJが「陰謀」にあったと言えるんでしょうか?

確かに、合意は握手ではなく「匕首」を突きつけ合っているのかもしれませんが、でも、結局モトーラは辞任しました。

この後、MJはアルバムも出せず、様々な形で活動を邪魔されたとも言われていますが、

わたしには、

MJはその後、結局、破産もしなかったし、ツアーにも行かなくて済んだだけでなく、ファンには、アルバムを創らないことを、SONYのせいにすることが出来た。

というように見えるだけでなく、

今後の「ゲーム」のために、様々な「布石」を打った形跡が感じられるんです。

あの頃は、すでに、CDが売れるような時代ではなく『Invincible』が、前作を下回る売上げであることも、これまでのようなSFを、何本も制作することが無理であることは、MJにも想像できたはずですし、また、これまでの「スタジオアルバム」に満足してなかったら、SONYへの抗議はできなかったと思います。

MJが、スティービー・ワンダーぐらいの天才だったら『Invincible』と『THIS IS IT』までに、少なくとも2枚はアルバムを出せたはずですが、

業界トップの契約金で知られ、時代から逆行する巨額なプロモ費用を必要とし、売れなかったら、社長に抗議までするアーティストに「移籍」は無理でしょう。

『Invincible』以降、彼が表現したかったことは、もうSFでは出来なかった。

彼はもうエンターティナーとしての賞賛には飽きていたんじゃないでしょうか









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Commented by pyt at 2011-05-26 19:46 x
げ、げ、ゲ、「ゲーム」??
ここまで読んできた中で初めて出た?
「ゲーム」!
うーん、MJなら、やりかねないかも。。

MJはどのようなゲームを仕掛けようとしていたのか、、、。
InvincibleでUnbreakableでDarkな「モノ」を演じるのは、ゲームのためであった、、?ということ??

MJの顔の変化から読み取る、この考察。
そして「救世主への道」へと、、。

次回ますます楽しみです!
(↑ちょっと予告風味。。w)
Commented by bebe at 2011-05-26 22:11 x
>「ゲーム」のために、色々な「布石」を打った形跡が感じられるんです。
この「ゲーム」のためって何?

毎回yomodaliteさんの資料の多さ、深さには感心するけど、これを読んでいると、MJは本当に凄腕のビジネスマンね。裁判のときのメガネも「伊達」ではなく、本領発揮だったのかも(笑)

MJってスーパーヒーロー好きで、伝説に残る男を目指していたわけでしょう。私の考える究極のヒーローは、結局「神」だと思うのそのために命かけて作ってCDは、彼の「聖書」
で、デンジャは、世界への「啓示」、
ヒスは、「愛の戦士」、戦う宣言をして、
ブロッドで、自己犠牲「生贄」赤いスーツに鎖のブレスレットで表し
そして、インヴィで、「復活・再生」だから白(光)に包まれたMJでいいと思うの
突拍子もないかな・・・・
Commented by yomodalite at 2011-05-26 22:44
pytさん、コメントありがとうございます。

「ゲーム」は、コンピューターゲームとかの意味ではなくて、
「Hertbreaker」の訳詞に出てくるような「意味」ですが、
そんなに、この言葉に反応されるとは思いませんでした。

bebeさん、コメントありがとうございます。

そうですね。完全なる「復活」のためには、「受難」が必要ですよね。
Commented by pyt at 2011-05-26 22:56 x
>「Hertbreaker」の訳詞に出てくるような「意味」

私も、このような意味で書いたつもりだったンですが(笑)
イリュージョンという意味もあるのかな。
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by yomodalite | 2011-05-26 11:49 | マイケルの顔について | Trackback | Comments(4)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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