2011年 04月 27日
時代劇のきもの(6)『必殺仕置人』 |
『必殺仕置人』は、時代劇のきもの(5)で、晩春と初夏のきものを記録しましたが、今回も季節は夏。
ボケボケ写真が多いですが、柄見本とか、生地を染めるときとか、コーディネートの参考用...
弟の学問所の受験を見守る、下級武士の姉。
旗本の奥方。帯の下に絹布を締めている。
絹布は横で結んである。
旗本の奥方よりグレードを下げた着物と、絹織の帯が、洒落着としてイイ感じ。
再び、おきんさん。
悪徳役人が、芸者と遊んでるとこ。辰巳(深川)かな。
最終回。おきんさんが、江戸を立つとき。
◎『必殺仕置人』のドラマの感想
わたしは、時代劇ファンではないので、ドラマ自体には興味ないんですが、このシリーズのクオリティの高さには驚きました。
役人、豪商などに虐げられる、庶民という構図は、現代にまでつづく「類型」ですけど、「悪」の描き方がリアルで、擦れた熟女が見ても、毎回、恨みに対して感情移入が出来るレベルのストーリー。
必殺仕置人のウィキペディアにもありますが、ドラマの影響で、社会問題が起きても、この頃のスポンサーは、固有の判断で、番組を打ち切っておらず、スポンサー自身が、大人のドラマとして楽しんでいたことを感じさせてくれる内容で、
制作側が、視聴率だの、スポンサーだのと、色々言い訳を重ね、自主規制を創ってきたことも、今になってみれば、それがどういうことだったのか、よくわかったって感じですが、この時代の財界はまだ汚染されていなかったことが、よくわかります。
視聴率会社の筆頭株主は電通ですが、競合するスポンサー(例えばトヨタとホンダ)が、両社とも電通にCM依頼するとか、電通が普通の広告代理店なら、ありえませんものね。
録画して視聴があたりまえになってからは、もうこれまでのような「視聴率」には意味がないはずですが、それに代わる綿密な調査は一向に出て来ないし、TV局は番組を制作する会社ではなくなってしまい、
40年前のTV番組なのに、あらゆる部分で贅沢に感じられる内容でした。
それと、時代劇ではありませんが、、
☆「シネマ歌舞伎アンコール上映!
東劇(東京)以外の、全国の上映館も「上映スケジュール」に掲載されてます。
上映館も、上映時間も限られていますが、スクリーンで観る、玉三郎は、
等身大で、生舞台のような素晴らしさ!
特に、まだ『鷺娘』(同時上映 日高川入相花王)を、ご覧になっていない方は、是非!
☆玉三郎作品以外も、もちろん楽しめますが... (*^_^*)
by yomodalite
| 2011-04-27 15:47
| きもの
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