「成城寄席」2010.11.15 昼の部

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「成城寄席」は、一応今回で最終回。3回目から見始めて、最終回まで、とりあえず3回は観ることが出来たことを、今日改めて、すごくイイ選択だったと思いました。



昼、夜、両方観るという野望を達成出来なかったのは残念だったけど、電車で、世田谷に夕方出かけて、夜に帰ってくるのはツライし、今日こそは、もう終わったか、クリスマス仕様になっていると思っていた“成城ふれあいフェスタ”のフラッグも、オレンジ色のハロウィンデザインのままだったりして(←いつまでハロウィンなの?)、

ますます、成城には住みたくないと思ったけど、成城ホール自体は、待ち時間に、座る席があったり、そこでの飲食を特に「禁止」にしてないところも、外に面した明るい場所にカフェもあったり、赤坂、麻布、中央の区民ホールの、住人目線など、1ミリも感じない、冷たさに比べると、やっぱりここは、住みやすくて、素敵な街なんだと思う。

最初に「成城寄席」に行ったとき(9.28)は、客層も、どことなくセレブな雰囲気と思ったものの、今回はそうでもないように感じたのは、談笑、談春という、超下町系が揃ったためなのか、

2日前に行った、東京の中上流層の客層を確実に掴んでいる、志の輔師匠の会との比較によるものなのか、あるいは、成城寄席も回を重ねるほど、談春ファンのリピーター率が、住人より上回って来たからなのか、

それとも、チケット代の安さからは、想像出来ないほど、盛りたくさんにして、質の高い芸のお買い得感に惹かれた人が多かったせいなのか、きっと、そのすべてによるものだと思うけど、今日の会は、まったく山の手の匂いがしませんでした。

f0134963_21361865.jpgさて、

開口一番は、立川こはるさん、会場で観ているときは、その、小柄で、少年ぽいところから、おっちょこちょいで、ジャニーズに履歴書を送るものの、書類審査ですぐ落とされちゃったキャラだと思っていたんですが、帰宅後、調べてみたら女子の方のようです。

まったく気づきませんでしたが、縞のお着物も、なんだか理系の天才少年のような魅力も、初めての経験でした。

f0134963_21372760.jpgお次は、お噂だけは聞いていた、
2代目快楽亭ブラック門下時代は、快楽亭ブラ談次さんだった立川談奈さん。お名前どおり、老舗の若旦那のフツーにダメで、ちょっぴり嫌みなキャラが素敵な方。

そして、今回3回目の松本ヒロさん。3回目にして、とうとう、アブナいネタ「天☆民営化計画」と、

小さなホールで、いつものように公演を終えたところ、談志師匠が近づいてきて、舞台に上がると、今まで、松本ヒロを見逃してきたことを、土下座をして謝ったうえに、ここまで、松本ヒロを育ててきてくれた、観客にも丁寧に感謝し、お礼まで言って、客の心を鷲掴みにしたという、家元に初めて褒められた日のエピソードを紹介。

仲入り前は、先月の独演会からひと月も経っていない談笑師匠。
この流れの中で「時そば」は、正解だったんじゃないでしょうか。ちょうどイイ感じのくすぐりや、軽い噺が最高でした!
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仲入り後は、桂吉坊さん。上方落語のことを全然知らないので、最初その見た目の子供っぽさに驚き、噺の上手さにも驚いて、上方にも上手い二つ目が居るんだなぁなんて、思っていたんですけど、そういえば、上方には、東京でいうところの二つ目とか真打ちとかないんですよね。

f0134963_21452942.jpg吉坊さんは、桂米朝師匠の内弟子修行を終えられているということなので、「真打ち」と同格のようです(どうりで上手いと思った)

しかも、帰宅後調べたところによれば、なんと、吉坊さんも、どうやら女性の方のようです。

前述の立川こはるさんも、吉坊さんも、これまで寄席の中では、何度か、そのことを、他の出演者にネタにされることもあったと思うんですが、今回は、本人はもちろん、他の出演者も、一切それには触れなかったので、お二人とも、童顔の少年っぽい落語家さんだとばかり、思っていました。ただ、吉坊さんも、お着物がオシャレだったんですよね。

f0134963_214868.jpg今日の舞台は、背景が常磐緑というよりは、エメラルドグリーンの照明で、その前に鳥の子色の屏風、深紫の高座に、京むらさきの座布団だったんですが、

吉坊さんは、東雲色のお着物に、焦げ茶の半襟、襦袢の色が、青緑というより、ターコイズブルーと言いたくなるような、キリっとした差し色が袖口に効いていて、最近の若手落語家さんは、そんなところまでと、感心していたんですけど、やっぱりなぁ。

お二人のことは、なんだか、ウレシイ驚きでした。

お次ぎは、松本ヒロさんと同じく、
3回目の柳家小菊さん。

屋号づくしの“さのさ”とか、お伊勢参りとか、仮名手本忠臣蔵の2分強ヴァージョンとか、回を増すごとに、充実した内容は今回も同様で、今日もすごく楽しめました。

そして、トリの談春師匠。小はるさん、吉坊さんを観た後だからでしょうか。今日は一段と、顔がデカイ!

この寄席では、談春師匠のトリは初めてだったので、何かなぁとワクワクしていましたが最後は「妾馬」でした。(夜席では何をやられたのかなぁ。。)

実験的な試み、客層を考えたネタ選び、出演者がすべて一体となっているチームワークによる、笑いのリレー。。後半の3回のみで、すべて観たわけではありませんが、談春師匠が寄席でやりたかったことを実現化した、夢の寄席「成城寄席」は、毎回本当に楽しくて、師匠のことだけでなく、今まで知らなかった色物の方の魅力もよく伝わりました。本当に行って良かったぁーーーーー!!!!

◎桂吉坊公式サイト
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[演目]

「芋俵」/立川こはる
「町内の若い衆」/立川談奈
「天☆民間化計画」/松本ヒロ
「時そば」/立川談笑
◎仲入り
「ふぐ鍋」/桂吉坊
(音曲)/柳家小菊
「妾馬」/立川談春
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by yomodalite | 2010-11-15 21:59 | お笑い・落語 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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