2010年 09月 09日
日本代表はなぜ世界で勝てたのか?(アスキー新書)/湯浅健二、後藤健生 |
心の底で、「そうじゃないでしょう」という声が止むことはないのだけど、答えは出ない。残念だけど、わたしも「クール」じゃないから...(苦笑)
岡田監督のことを考えていると、なんとなく、米内光政とか、戦争中も敗戦後も上手く立ち回ったひとの事を、思い出してしまうのだけど、それは、やっぱり「クール」だから?
確かに、お前よりは「クール」だよ!と言う意見には、あっさり納得するんですけどね(苦笑)
でも、そんな感じで、岡田監督への“もやもや”は、当分修まりそうもないので、2010年の2月6日以降、読書紹介に、☆評価をつけるのを止めて、☆3つ半以上の評価に値する本以外は、ブログ紹介を止めていたのですが、本書は、例外として、ぐだぐだと書いてしまいます。(やっぱり、反省して、あとから消すかもしれないけど)
WC中に見ていた、著名サッカージャーナリストのネットコラムの中では、サッカーコーチでもある、湯浅氏の文章は、他のスポーツ雑誌のライターの方とは違って、試合後のアップがもっとも早く、尚かつ、鋭い内容の文章を書かれていて、無料で読めることに、感謝しつつ、オシム流の理解者としても、中村俊輔への強い思いが感じられる文章にも、また、岡田ジャパンに批判が集中したときも、その空気に乗らない点など、様々な点で、興味深く読んでいました。
本書は、そういった、これまでの、湯浅氏のサイトでのコラムに慣れている人間にとっては、まったく「意外」な内容でした。サイトで公開しているコラムは、まとまっても、単行本化しにくい内容なので、こういった、超即席仕上げな新書で、帳尻を合わせて頂いたのなら、それは、良かった♡と、思いますけど。。。
それにしても、おふたりの、岡田ジャパンに対しての評価には、驚きました。
後藤氏、湯浅氏は、いずれも岡田監督解任を支持しなかった派なので、予想以上の成果と評価された、岡田ジャパンの成績に対して、自分たちが「勝った」という思いがあるのは、わかるのですが、、
後藤氏は、サッカーに関する豊富な記憶や、蘊蓄とか、聞いてるときは、面白いんですけど、戦略とか、評論とか、特に著作には、向いていないのでは?。。。(一部選手に対する評価に対してだけでなく)
現在大学でもお仕事されている、ベテランサッカー評論家の後藤氏は、サッカー教育に関しても、語っているのですが、若手のライターも、特定の選手にだけ、背後のスポンサー筋さえ持ち出せば、批評しているような気分になってしまうとか、個人的な好き嫌いや、信条ばかりが目立つような文章が多いので、悪影響を与えないで欲しいです。
とにかく、本書を読むと、あらためて、湯浅氏のサイトのコラムの素晴らしさがわかりました。本当に、ヒモ付きでなく、感情のこもった文章って、出会えないものですね。
後藤氏のコラムは、J SPRTSのサイトで読めるんですか。J SPRTSって、ジュピターテレコムが株主なんだ。。ふぅ〜〜ン。
サッカーに関係のライターのひとは、世界のサッカーと比較して、語ることが好きですし、外人監督が大好きですけど、ライター業界も、もっと外国人が増えるといいかも。
家のダーリンは、試合を見るより、新聞のスポーツ記事を読むのが好きなようですが、ビジネスマンには、そんな人は多いと思う。W杯後、岡田監督も、そんなビジネスマンに、ひっぱりだこのようですね。
「内容があるようで、ない」文章から、学ぶことに慣れている人とか、「勇気は、もらえるもの」だと思っている人とか、「賢いことが、売上げに繋がる」と信じている人とかは、W杯開催後の日本代表戦だけ見ても、やっぱり、何か学べるんでしょうか。(もう始まってからは、監督がやることなんて、ほとんどない。と思っている私とは、逆ですね)
まさか、それは「勝たなくては意味がない」では、ないでしょうね? (笑)
ビジネス雑誌のライターなら、それでもいいですけど、サッカージャーナリストの方は、「サッカー人気が落ちたら、意味がない」を、第一に考えてくださいね。日本サッカーよりも、危機なのは、日本の出版社なんですからね(苦笑)
W杯開催後から、代表戦を見始めたような人が、岡田監督のどこに興味があるのか、本音で聞いてみたいけど、本音ですら、多数意見を知ってからじゃないとわからない人が多いからなぁ。。
湯浅氏のコラムの、本書の紹介文では、
対談パートナーの後藤健生さんは、私が心からレスペクトする論客。対談のなかでは、激しいディベートもあったけれど、それでもお互い、相手の意見はよく聞き、最後は尊重する。それでも、「アイ・アンダースタンド・・バット・アイ・ドント・アグリーッ!!」ってな基本姿勢は頑固に貫くわけなのです。あははっ・・。
私にとっても、とても素敵な学習機会になったわけだけれど、我々の「激しいディベート」がどこだったか、読者のみなさんに分かるかな~~・・。「何いってんだ~~っ!!」とか、「ふざけんなヨ~~ッ!!」なんていう罵り合いはなかったと思うけれど・・さて~~・・あははっ・・
って、あるんですけど、無理です!!!(笑)
日本vsカメルーン、2010年6月14日のコラムの「プールサイダー」発言から、イザヤ・ベンタサンじゃない、山本七平氏の著作なども、読み返したりして、「プールサイダー」について、考えてきたのに、、、後藤氏とのディベートというか、お二人の見解の違いを、本書から理解しろなんて、マジ無理です。この対談がスカイプで行われたものだったんだってことは、わかりました。
心から沸き上がってくるような自然な「悦び」をダイレクトに伝える生の声・・。
これは、忘れてました。W杯中の毎回の興奮に、今回は日本の勝利という、久しく味わっていない喜びが重なっていましたからね。岡田ジャパンの総括ではなかったんですよね。それなりに読書をしていると思っている人間でも、昨今の新書のタイトル詐欺には、引っかかってしまうんですよね。
今後は、アスキー新書(だけじゃないけど)と、後藤健生の名前には、充分、注意することにします!!!
______________
本書は、そういった、これまでの、湯浅氏のサイトでのコラムに慣れている人間にとっては、まったく「意外」な内容でした。サイトで公開しているコラムは、まとまっても、単行本化しにくい内容なので、こういった、超即席仕上げな新書で、帳尻を合わせて頂いたのなら、それは、良かった♡と、思いますけど。。。
それにしても、おふたりの、岡田ジャパンに対しての評価には、驚きました。
後藤氏、湯浅氏は、いずれも岡田監督解任を支持しなかった派なので、予想以上の成果と評価された、岡田ジャパンの成績に対して、自分たちが「勝った」という思いがあるのは、わかるのですが、、
後藤氏は、サッカーに関する豊富な記憶や、蘊蓄とか、聞いてるときは、面白いんですけど、戦略とか、評論とか、特に著作には、向いていないのでは?。。。(一部選手に対する評価に対してだけでなく)
現在大学でもお仕事されている、ベテランサッカー評論家の後藤氏は、サッカー教育に関しても、語っているのですが、若手のライターも、特定の選手にだけ、背後のスポンサー筋さえ持ち出せば、批評しているような気分になってしまうとか、個人的な好き嫌いや、信条ばかりが目立つような文章が多いので、悪影響を与えないで欲しいです。
とにかく、本書を読むと、あらためて、湯浅氏のサイトのコラムの素晴らしさがわかりました。本当に、ヒモ付きでなく、感情のこもった文章って、出会えないものですね。
後藤氏のコラムは、J SPRTSのサイトで読めるんですか。J SPRTSって、ジュピターテレコムが株主なんだ。。ふぅ〜〜ン。
サッカーに関係のライターのひとは、世界のサッカーと比較して、語ることが好きですし、外人監督が大好きですけど、ライター業界も、もっと外国人が増えるといいかも。
家のダーリンは、試合を見るより、新聞のスポーツ記事を読むのが好きなようですが、ビジネスマンには、そんな人は多いと思う。W杯後、岡田監督も、そんなビジネスマンに、ひっぱりだこのようですね。
「内容があるようで、ない」文章から、学ぶことに慣れている人とか、「勇気は、もらえるもの」だと思っている人とか、「賢いことが、売上げに繋がる」と信じている人とかは、W杯開催後の日本代表戦だけ見ても、やっぱり、何か学べるんでしょうか。(もう始まってからは、監督がやることなんて、ほとんどない。と思っている私とは、逆ですね)
まさか、それは「勝たなくては意味がない」では、ないでしょうね? (笑)
ビジネス雑誌のライターなら、それでもいいですけど、サッカージャーナリストの方は、「サッカー人気が落ちたら、意味がない」を、第一に考えてくださいね。日本サッカーよりも、危機なのは、日本の出版社なんですからね(苦笑)
W杯開催後から、代表戦を見始めたような人が、岡田監督のどこに興味があるのか、本音で聞いてみたいけど、本音ですら、多数意見を知ってからじゃないとわからない人が多いからなぁ。。
湯浅氏のコラムの、本書の紹介文では、
対談パートナーの後藤健生さんは、私が心からレスペクトする論客。対談のなかでは、激しいディベートもあったけれど、それでもお互い、相手の意見はよく聞き、最後は尊重する。それでも、「アイ・アンダースタンド・・バット・アイ・ドント・アグリーッ!!」ってな基本姿勢は頑固に貫くわけなのです。あははっ・・。
私にとっても、とても素敵な学習機会になったわけだけれど、我々の「激しいディベート」がどこだったか、読者のみなさんに分かるかな~~・・。「何いってんだ~~っ!!」とか、「ふざけんなヨ~~ッ!!」なんていう罵り合いはなかったと思うけれど・・さて~~・・あははっ・・
って、あるんですけど、無理です!!!(笑)
日本vsカメルーン、2010年6月14日のコラムの「プールサイダー」発言から、イザヤ・ベンタサンじゃない、山本七平氏の著作なども、読み返したりして、「プールサイダー」について、考えてきたのに、、、後藤氏とのディベートというか、お二人の見解の違いを、本書から理解しろなんて、マジ無理です。この対談がスカイプで行われたものだったんだってことは、わかりました。
心から沸き上がってくるような自然な「悦び」をダイレクトに伝える生の声・・。
これは、忘れてました。W杯中の毎回の興奮に、今回は日本の勝利という、久しく味わっていない喜びが重なっていましたからね。岡田ジャパンの総括ではなかったんですよね。それなりに読書をしていると思っている人間でも、昨今の新書のタイトル詐欺には、引っかかってしまうんですよね。
今後は、アスキー新書(だけじゃないけど)と、後藤健生の名前には、充分、注意することにします!!!
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[内容紹介]W杯南アメリカ大会において、日本代表は決勝トーナメント進出を果たしました。今年に入ってからの低迷、そして直前の壮行試合の3連敗から、多くの日本人が想像することのできなかったこの快進撃は、いかにしてなしとげられたのでしょうか? 本書では、サッカーファンなら誰もが耳を傾ける論客コンビ・湯浅健二氏&後藤健生氏が、大会と同時進行で収録した対談を通してその秘密に迫ります。岡田武史監督の決断の真相や選手たちを覚醒させた刺激の正体、そして今後の日本代表が進むべき道など、このコンビならではの視点がギッシリ詰め込まれた必読対論です。 もちろん世界の列強の試合もしっかり検証。悲願の初優勝を果たした“無敵艦隊”スペインや、これまでのイメージを覆してモダンなサッカーを展開したドイツ。“天才”マラドーナ監督のアルゼンチン、個人に頼らない組織サッカーを見せたブラジル。実力を発揮できず早々に散ったフランス、イタリア。そして日本の宿命のライバル・韓国。……それぞれの戦いぶりを通して、世界のサッカーの未来像を提示します。 ファンの方々には、ぜひ本書を読んで、サッカーに対する思索の一助にしていただきたいと願っています。アスキー・メディアワークス (2010/8/7)
[著者について]湯浅健二/1952年北海道生まれ。大学卒業後ドイツへ留学し、プロサッカーコーチライセンス取得。現在は執筆活動を精力的に行う。『日本人はなぜシュートを打たないのか?』(アスキー新書)、『サッカー戦術の仕組み』(池田書店)他著書多数。「湯浅健二のサッカーホームページ」 http://www.yuasakenji-soccer.com/
後藤健生/1952年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部大学院修了。ワールドカップは74年西ドイツ大会以降、すべて現地観戦を続けている。関西大学客員教授。『ワールドカップは誰のものか』(文春新書)他著書多数。
[著者について]湯浅健二/1952年北海道生まれ。大学卒業後ドイツへ留学し、プロサッカーコーチライセンス取得。現在は執筆活動を精力的に行う。『日本人はなぜシュートを打たないのか?』(アスキー新書)、『サッカー戦術の仕組み』(池田書店)他著書多数。「湯浅健二のサッカーホームページ」 http://www.yuasakenji-soccer.com/
後藤健生/1952年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部大学院修了。ワールドカップは74年西ドイツ大会以降、すべて現地観戦を続けている。関西大学客員教授。『ワールドカップは誰のものか』(文春新書)他著書多数。
by yomodalite
| 2010-09-09 09:26
| スポーツ
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