三浦和義 敗れざる者たち/三浦和義、河村シゲル

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本書は、2年前に出版されているんですが、全く注目していませんでしたし、当時、書店で見かけたとしても、絶対手に取ってないと思います。だって、三浦氏の顔のアップとか、あえて、ひらがなの“ぶんか社”とか、もう、何もかも恥ずかしくて、手に取ることも、ましてや、レジに持ってくなんて、絶対無理ですよね?(笑)



また、以前に、ミステリー界の巨匠、島田荘司氏の『三浦和義事件』で、彼の無罪や、マスコミの問題点などを、ざっくり理解していると思っていたので、それ以上の興味もなかったんです。

でも、無罪確定前に出版された『三浦和義事件』では、両論併記によるバランスを重視した部分があり、そのことが原因か、無罪支援者であるはずの島田氏と、三浦氏は、当時、意見の相違から、関係が悪化しているんですが、本書の共著者、河村シゲル氏は、心底、三浦氏に惚れているという感じです。

また、本書で取り上げられている「敗れざる者たち」である方々とは、

・元連合赤軍兵士、植垣康博
・和歌山カレー事件、林健治
・民族派右翼、蜷川正大
・住吉会柳田組組長、柳田勲
・田園調布資産家殺人事件、折山敏夫
・暴走族抗争殺人事件、福井雅樹

など、いずれも相当ハードル高い方々ばかりで、TVでもお馴染みの「一水会」の鈴木邦夫氏と、元警視庁刑事、北芝健氏が、多少落ち着かせてくれるものの、この濃さが薄められるわけはなく、どろどろに濃度の高い話が、てんこもりなんですが、本の元になっているのは、生前、三浦氏が、代官山で行っていた「現代人別帳・うしろ指さされ組」というトークショーで、TV全盛期に人気放送作家として、活躍した、河村シゲル氏の尽力によるものか、意外にもオシャレで面白い対談が楽しめ、尚かつ、社会の裏側や、真実にも触れられるという、不思議にお得な1冊。

前述の島田荘司氏の『秋好事件』(初版本)『死刑囚・秋好英明との書簡集』は、冤罪、死刑廃止などの問題を、わたしに初めて深く教えてくれた名著でしたが、かなりの読書好きでないと、読了するのが困難であることも確か。でも、本書は、誰でも読める深イイ本で、幸いにも、もう書店では売っていないので(笑)こっそり探して、こっそりと読むことをお勧めします。

◎三浦和義のホームページ

☆☆☆☆(ロス疑惑事件当時の過熱報道を知らない人には、どうなのなぁ。。)

____________________
[BOOKデータベース]「最期の手記」全文掲載。ぶんか社 (2008/12)

[著者略歴]三浦和義/1947年7月27日山梨県生まれ。小学生から中学生にかけて子役として映画に出演、青年時代は次々と事業を起こし、輸入雑貨業・フルハムロードを成功させる。’84年に「週刊文春」が本人取材をしないまま保険金目的の計画殺人の主犯であると報道。以来、マスメディアの集中攻撃にさらされた。翌’85年、逮捕・起訴されたが、’98年に東京高裁で無罪判決が下りる。’03年、最高裁が上告棄却、無罪が確定。その後、映画プロデュース、人権・冤罪問題などに関する支援・講演など幅広く活動していたが、’08年2月22日、旅行先のサイパンでアメリカ当局に拘留される。10月10日、移送されたアメリカ・ロサンジェルスで客死

河村シゲル/1943年6月24日神奈川県生まれ。鎌倉学園高等学校を経て、上智大学文学部ドイツ文学科に入学。同大学を退学後(後に、卒業該当)、放送作家として活動を開始。テレビ時代の波に乗り、「スター誕生!」「11PM」「ミュージックフェア」「日本レコード大賞」「びっくり日本新記録」「ぎんざNOW!」など等の構成台本、演出、プロデュースを担当。テレビの旅や釣り番組レポーターの先駆者でもある。現在もコメンテーターや執筆・講演活動で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの。
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Commented by pyt at 2010-06-07 21:20 x
この人の事だから、ロスに移送されたあとも徹底抗戦すると思っていたよ。
なので、あっけない幕切れに驚き。いろんな意味で人生を観念したのかなあ。

‘ミウラカズヨシ’という名前は、私の中ではずいぶんと長い間、この人の方が、まず頭に浮かんでいたのね。
キングのほうではなくてね。
キングは、この同姓同名の人の事を、どう思っていたのかなあ、なんて考えた事がある。

・・・今日の話はセーフだなっ ^ ^
Commented by yomodalite at 2010-06-07 21:37
セーフ...( ̄。 ̄;)

最後に関してはなんとも言えないけど、逮捕はね。。。なんで日本人同士の殺人事件に、そんなにアメリカが必死になるのかなぁと思ってたんだけどさぁ。。
Commented by chappy at 2010-06-08 14:52 x
久しぶりに見た顔・・・亡くなってずいぶん経つんでしょうか。あっけない幕切れでしたよね。
彼が1番はじめにマスメディアに登場したのが、中学生か高校生のときに自ら新聞社に持ち込んだ話だったということと、折角無罪になって釈放されたのに、コンビニで万引きしてまた世間の注目集めちゃったってこと、この二つってつながりありそうな気がしてならない・・・・・私やっぱり暇すぎるなあ・・・
エ?アウトだとどうなるの??
Commented by yomodalite at 2010-06-08 15:17
>エ?アウトだとどうなるの?
実はあちこち地雷が埋まっていてね(笑)
どこに埋まっているかは、「お礼とアンケート」のコメ欄をみてね♡
アウトになった場合もわかるから。。。
暇な人のために、図書館本をお奨めしたの。読まないと始まらないんだよね。
この話は。。
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by yomodalite | 2010-06-07 09:35 | 裁判・法律・犯罪 | Trackback | Comments(4)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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