☆マイケル・ジャクソン裁判 2005.5.18 - 6.13

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◎マイケル・ジャクソン裁判 2005.5.2 - 5.17の続き

トライアルファッションショー、ラストです。

冒頭の写真は、2005年5月18日のもの。

すべての容疑で、有罪になった場合、18年8ヶ月の懲役となり、さらに、事態が深刻化した場合は、56年もの刑期になると予想されていた裁判を受けるために、ここまで、MJが用意した“衣装”の素晴らしさを、ご堪能いただけましたでしょうか?

法廷へ通った100日余りの日々、世界中の2200ものメディアの視線を、たった1人で浴び続ける、という経験は、これまでの、どのような“スター”にも経験がないことです。
どんなレッドカーペットも、これほどの注目を浴びたことはありません。

しかも、それらのメディアの視線は、未だかつてないほど厳しいものでした。

その視線にも耐えて、これほどエレガントな態度だった彼が、
毎日、専属デザイナーから一式揃えて届けられていた衣装に、
着替えることすら出来なかった、

あのパジャマの日の“背中の痛み”とは、一体どれほどのものだったでしょうか。

想像してみてください。

彼は世界中が尊敬するダンサーでした。一流のダンサーが、毎日の厳しい練習と同じぐらい、その身体のメンテナンスに時間をかけていることは、よく知られていることです。

MJは、世界一と言われるほどのダンサーでありながら、作曲、歌唱、映像、プロデュースなど、全てにおいて、“KING”と称され、マイケル・ジャクソンのいう名の世界企業のCEOでもあり、尚かつ、3人の子供の父親も立派にこなしていました。

私には、あまりにも多才で、これほど完璧な才能を納めきる身体をイメージすることが出来ないのですが、彼は、一体どんなメンテナンスをしていたんでしょうか?

無罪が確定した6月13日、3日以降、久しぶりとなる裁判所にあらわれたMJは、疲労がピークに達しているためか、かなり辛そうで、一切笑顔はなく、この日の彼の写真はアップしませんでした。

前置きが長くなりましたが、最後は、さらに長い文章の引用を、挟みつつ。。
2005年5月18日から6月13日の写真です。下記の言葉は、アフロダイテ・ジョーンズ著『マイケル・ジャクソン裁判』の冒頭
“著者注”より省略して引用しています。


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▲2005.5.18

サンタマリアでの公判中、マイケルの無実について本を執筆しようとは、まったく考えていなかった。(中略)自分の偏向報道を明かすつもりは毛頭なかった。その上、メディアに関わる「友人たち」が不公平で一方的な報道をしていた、と暴露するような真似も決してしたくなかった。

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▲2005.5.19

はっきり言わせてもらおう。裁判を取材した2200ものメディア関係者の中で、マイケル・ジャクソンが有罪であるかのような報道を意図的に行なったと、認めたのは、ほんの一握りに過ぎない。これらのメディア関係者の中には、私の仲間も含まれている。

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▲2005.5.20

ネバーランド訪問をきっかけに、私の報道方法も微妙に変化した。わたしは、マイケル・ジャクソンが無罪だという考えを受け入れられるようになり、否定的なコメントからは距離を置こうと試みるようになった。しかし私も、裁判の初期には否定的な報道ばかりしていた。またテレビで偏向報道をしていただけでなく、マイケル・ローガンが司会を務める全米ネットのラジオ番組に出演し、何週間もマイケルを激しく非難し続けてきたのだ。

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▲2005.5.20

メディアの中でマイケル破滅の陰謀があったとするならば、明らかに私も当事者の1人だった。

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▲2005.5.20

長年テレビのレポーターを務めてきた私だが、マイケルの裁判中は陰で非難されていた。陰口だけでなく、時にはレポーターたちから面と向かって非難されることもあった。

私は、何のために、ここまで辛く苦しい思いをしなければならないのだろう?

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▲2005.5.23

出版社を見つけようと、ニューヨークを訪れたが、アメリカにはマイケル関連の本を刊行しようという出版社など存在しない、という現実に気づかされた。マイケル側に立った本を書くとなれば、なおさら敬遠された。

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▲2005.5.23

私は打ちのめされた。しかし、ここで、私はマイケルのことを考えた。
私は「マイケルの」気持ちに思いを巡らせ、そして気づいた。マイケルこそ、地獄を味わったのだと。マイケルは、破滅を企てる、メディア・マシーンの攻撃にさらされた。
マイケルこそ、陰で激しく非難されていた人物なのだ。

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▲2005.5.25

メディアや懐疑論者、さらには友だちや家族が何を言おうと、私はマイケル・ジャクソンのために立ち上がらなければならない。そんな思いを抱きながら執筆をはじめた私だが、あらゆる場所で自分が笑われていることに気づいた。マイケルを擁護する本などあり得ない、と物笑いの種にされたのだ。

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▲2005.5.25

本書の執筆は、私にとって、もっともきつい仕事だった。時には、世界を敵に回しているような気分にもなった。

マイケルも、このような気持ちで生きてきたのだろうか?

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▲2005.5.25

気力を挫かれぬよう、私は公判中にマイケルが挨拶してくれた時のことを思い返し続けた。休憩中の廊下で起こった出来事である。私はまるで蝋人形を見つめるかのように、マイケルを凝視していた。マイケルは私を見ると、いきなり「ハイ!」と声をかけてきた。

彼に声をかけられて、私は心底驚いた。
彼はおどけていた。私は、そのユーモアを愛した。

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▲2005.5.27

マイケル・ジャクソンに会ったことはあるか?常に訊かれる質問だ。私の答えは「イエス」である。しかし、実際のところ、私は自己紹介したこともない。そして彼は、もちろん私のことを知らない。

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▲2005.5.27

一度だけ、私はメディア専用エリアで彼に質問をした。裁判当初、マイケルがまだメディアの質問に答えていた頃である。ネバーランドのゲートに集まるファンと話をするのか?私はマイケルに尋ねた。マイケルは既に前を歩いていたが、振り返って私を見つめると、

「僕はファンが大好き。ファンを愛しているんだ!」と答えた。

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▲2005.5.27

まるで、大切なのはファンだけ、と言っているかのようだった。

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▲2005.6.3

著書の最後(謝辞より)
本書を執筆しながら、私は神にも日々感謝していた。
神が、わたしに書き続ける意志を与えてくれたのだ。

(引用終了)

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▲2005.6.3


本書には、この後、メゼロウ弁護士の「序文」があり、そこで彼は、裁判が始まった当初のMJの様子を語っています。

写真を見てもわかるのですが(このシリーズにはアップしてません)始まって間もない頃のMJは、これらの写真よりも躁状態で、集まった大勢のファンの声援に全身で応えようとしていました。

メゼロウは、就任後、そのようなMJを止めることが出来なかった、当時の弁護士、スタッフのはしゃぎぶりを不信に感じ、それらを全部辞めさせたようです。

わたしたちが、これまでの報道で目にしてきた裁判の様子は、この頃のものが多いようで、MJが、世界中から集まった熱心なファンに、ありったけの “LOVE” を贈ろうとしている様子が、面白おかしく報道されていたようです。

メゼロウ弁護士は、優秀な弁護士で、この「序文」も同様に素晴らしいと思いますが、それでも、わたしは、彼に訂正をして欲しいところがあります。

MJは、無邪気で、騙されやすかったんじゃない!!!

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2005.6.13▲

著書の「最終章」より
裁判終結後、あるジャーナリストは、証拠のひとつとなったメモをじっと見つめていた。ある書籍の内側に記されていたマイケルのメモである。公判中は特に注目を浴びることのなかったこのメモは、マイケル・ジャクソンの本質をとらえていた。スーパースターは本の中に、こんな言葉を残していた

「少年たちの顔に浮かぶ
幸せと喜びを見よ。
これこそが、少年時代の真髄だ。
私が過ごしたことのない時代、
私が一生憧れ続ける時代である」



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Commented by ピッピ at 2010-03-31 15:36 x
最終章ありがとうごさいました。お疲れ様です。
裁判の事をアップしていただいたことを感謝いたします。
私はこちらの文章をもう何度も読みました。涙も枯れてしまいただただ、心が痛いです…。
こちらの本もかなり前に読みましたが、アメリカではあれだけ有罪と叫んだ人達には興味がもたれなかったようです。
メディアはただMJは変人、危ない奴という新たなレッテルで無罪(というより潔白が正しいと思います)という真実から多くの人の目を逸らさせていたものです。
on timeで見ていた私は、そこまでしなければならない何か裏社会の圧力のようなものも感じ、よく友人とも話していました。
MJの曲には人種差別、反戦、反政府のメッセージソングが多く、また、平和を作り出すMJは多くの兵士を送っているアメリカ政府には歓迎されなかったことでしょう。なにしろ兵士の気力に影響があってはたまりませんものね。
またMJは$ONYともぶつかりましたよね。音楽業界の汚さを暴露して潰されたのは、マライヤやジョージマイケルもそうです。
それでもMJは間違ったことにはNOと言える怖いもの知らずの子供のように純真な心を失っていなかったのでしょう。

Commented by ピッピ at 2010-03-31 15:37 x
~また続きでごめんなさい。

MJが愛するファンと家族そして、全てをご存知の神だけを信じて戦うMJの姿に「人は弱いときこそ強くなれる。何故ならそこに神の姿が現れるから。」という聖書の言葉が思い出されます。
大抵の人間は憎んだり卑屈になるものですが、MJは違いました。
MJはいつの日も希望をもっていました。いつか悪は善に、いつか憎しみは愛に変わるということを…。

だから私はMJの「I love you, I love you more, God bless you.」がとっても好き!そのシンプルな言葉にMJの全てがあると感じるから。

私事ですみません。MJがどんなに辛い日々と孤独な時を過ごしてきたのかを思い出し心の痛みと共に長々と語ってしまいました。お許しくださいね。R.I.P Michael,you're always in my heart.
Commented by yomodalite at 2010-03-31 16:42
確かに、メディアがなぜそのような動きをするかに関しては、大雑把に一言でいってしまえば“戦争”のためですね。

ホイットニーを否定し、黒人をヒップホップの世界に閉じ込め、ジョージ・マイケルら同性愛者を認めないのも、常に“差別”や“偏見”という争いごとの種をなくしたくないからでしょう。

世界の管理者を自認する人々は、どうしても“戦争”が必要だと考えていて、わたしも、「世界平和」など、望みはしませんが、彼らの、都合のいい“戦争”には、絶対乗せられたくありません。

MJの言葉や行動を見ていると、彼が愛とか、平和とか、無邪気に信じるような人ではないことが、よくわかります。“Heal The Would”という“言葉”は、人間の弱さも、強さも知っている人でしか“歌”に出来ません。

だから、わたしは、MJを、環境サギや、被災者ビジネスに利用されることも、嫌なんです。

アメリカで起こったことは、数年後に日本でおきることです。日本一のマイケル研究者の西寺郷太さんが、MJと同じく、小沢一郎を研究しているのは当然の帰結だと思います。
Commented by ピッピ at 2010-03-31 19:41 x
私も環境やら被災者ビジネスは総元が?の場合が多いので要注意だと思います。私も「世界権力者図鑑」持っていますよ。本当にyomodaliteさんは視野が広くていらっしゃるんですね。私も本が大好きで、あっちこっち手をつけながら読んでいます。メディアで何か引っかかると必ず裏をとるようにしているんですけど、そこから面白いものが見えてくる事もあるんですよね!?

それでは大変遅くなりましたが、本題の‘トライアルファッション’にまいりま~す。今回はですね…一番最後のハトじゃなくて(失礼)一番最初のベージュ+ブラウン系のインナーが素敵です。特にサーモンピンク系のシャツがツボですな!それから2005.25のちょっと振り向いた美しいお顔ときれいな手がなんとも言えません…。

それから薬のことですが、実は私はリューマチの持病を持っていましてステロイドを処方されています。毎回シャンプーすると、髪の毛がゴソっと抜けるのです。その為翌月は減らしてくれるのですが、今度は炎症による痛みがでてしまうのでその繰り返しですよ。私もMJの体調を考えると、薬物中毒とか偏見的な言い方ではなくそれなりに必要なものも多くあったことと思います。
Commented by yomodalite at 2010-03-31 22:47
「裏っス!」by岡崎(代表FW)

いや、それは、家の旦那にギリギリの。。。

処方箋ドラッグ中毒と、製薬会社が、儲けるために、病気で苦しんでいる人のことを全然考えてないから起きてる問題を、一緒にしないで欲しいよね。本当にツライ思いしてるのに。。。
Commented by yumiko at 2010-04-01 00:51 x
先に、きのうのテロテロのダボダボの続きをみて大爆笑して、こっちに来て大号泣してしまいました。

おふたりとも洞察が深く、よく勉強されているのですね。

私は、ただ、もうこの人はいないのかと、それが悲しくて、泣くばかりです。

ああ、明日、目がはれてしまうわ。

で、私も2005.25の見返り美人と、その次のママをエスコートするやさしいまなざしに一票です。

もう、泣かずにマイケルの美しさを堪能することにします。
Commented by yomodalite at 2010-04-01 09:41
爆笑サンキュ。。。

ホント、最後のジェントルマンだったと思う。
でも、彼は、わたしたちより、ずっと永く生き続けるから
まだまだ、見たことがない彼に出会えるはず!
Commented by yumiko at 2010-04-01 22:53 x
そう、きっと100年先も、どこかで“スリラー”の映像が流れて、どこかの学園祭で、デンジャラスを踊ってる学生がいる。そうであってほしいな。
Commented by マイコー命 at 2011-05-22 22:27 x
なんて素晴らしいマイコーなんでしょう!
辛い裁判の最中 こんなにも ファンを想い にこやかな笑顔まで…
辛い事にも いっぱい 耐え抜き 頑張り続けたんだね…
辛くて悔しくて 涙で見えなくなった。
助けてあげたかった…
マイコー マイコー
ずっとずっとずっとずっとずっとず~っと 愛してるよ。
Commented by yomodalite at 2011-05-22 22:57
マイコー命さん、コメントありがとうございます。

でも、助けられたのは「わたしたち」ですよ。
彼は、みんなのために「十字架」にかけられましたが
そこから帰ってきたんですから。。
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by yomodalite | 2010-03-31 13:36 | マイケルジャクソン裁判 | Trackback | Comments(10)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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