映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』

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この映画の試写を観た姉のラトーヤは、感想を聞かれて不快な表情だった。

下記のニュースにある、MJファンの気持ちも理解できる。生前、マイケルに苦痛を与えた連中がマイケルの死後、平然と金儲けしているということには、まったく腹が立つ。

一部MJファン、アンチ”This Is It”を呼びかけ。

“This Is Not It”と称するアンチThis Is Itキャンペーンで、イベントプロモーターのAEG Liveなどがマイケル・ジャクソンに過酷なライブ日程を強制、激しいリハーサルを強いたことで心理的、体力的に彼を追い込み、最終的に死に至る要因を作ったと主張している。
http://www.barks.jp/news/?id=1000054590


それでも、やっぱり、この映画を観ずにはいられない。

マイケルが、このコンサートを発表したニュースを見たとき、わたしはマイケルのことを何もわかっていなかった。トレードマークにもなっている、あの“ミリタリー風シャツ”は、もう古くさく見えて仕方なかったし、頭髪も不自然すぎる。50回という途方もない回数をこなせるはずがないし、熱狂する観衆の映像を冷ややかに眺めるだけだった。

最後のバラエティ番組出演となった「SMAP×SMAP」での、人間離れした容貌、歩くのさえ辛そうな雰囲気だったマイケルには、もう観客の期待に応えるステージなど、到底無理に思えたのだ。

ところが、死後に残されたリハーサル映像をニュースで見て驚いた。マイケルは、絶頂期と変わらないキレのある動きで、会見のときとはまったく違って、ものすごくカッコ良かった。これだったら、コンサートはきっと素晴らしいものになったに違いない。誰もがそう思ったであろう数日後、このリハーサル映像は、映画として公開されることになった。

映画は、オーディションに集まったダンサーたちの言葉で始まります。
そこから、映画終了まで、胸のずっとずっと上の方まで、なにかが一杯になった状態が続いて、帰宅後もそれはなかなか治まりません。

アンチ”This Is It”の「激しいリハーサルを強いたことで心理的、体力的に彼を追い込み・・・」というのは、気持ちはよくわかるし、間違っているとはいえない。

でも、マイケルは、完璧のそのまた向こう側、完璧主義のさらに上を行く究極主義でコンサートが素晴らしいものになるように、極限の努力を自らの意志で続けていた。誰かに追い込まれたわけではない。ダンスも、音楽も、舞台演出も、それぞれの監督よりも、ずっと高いものを求め、細かい点まで把握し、全体を見通し、そして、それをスタッフや共演者に求めるときも、声を荒げたり、怒ったりすることなく、いつも言葉を選び、穏やかに。。。。究極をめざしながら、どんなときでも荒々しい態度を自らに絶対に許さない。こんな人、他にいるだろうか。。。

クリエーターやアーティストの多くが厳しい不眠症に悩まされた経験があると思うけど、マイケルほど研ぎすまされた神経では寝られるわけがないと思う。驚異的な量の麻酔剤というのも、このリハーサル映像を見た後だと、納得してしまいそうになります。

オーディション映像や舞台裏でセットを組んだりしている絵を長々と撮ったりだとか、マイケルの過去の映像を目一杯付け足しているんじゃないかとか、そういう悪い方の想像はすべて打ち砕かれて、会見で言っていたとおり、みんなが聞きたい曲、みんなが観たいと思っていたマイケルが期待を遥かに超える水準で観られると同時に、まったく想像も出来なかった地点に立っていた彼の姿をも垣間見られます。

彼の死に、どんなにドス黒い陰謀があったとしても、最後まで、アーティストとしての魂が燃え尽きることがなかった、そして、そのことが、彼の肉体の極限を超えたのは間違いないでしょう。それなら、ファンは拍手で彼を見送って、哀れな“奴ら”には金を恵んであげればいい。

全世界の人へ
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★……………………



マイケルとは関係ないんですが、、、
グランプリシリーズでの惨敗後の会見で、浅田真央は、トリプルアクセルを百発百中で決めたいと、百発百中を何度も強調して語った。試合後、協会には選曲ミスやコーチ変更などの意見がたくさん寄せられたようです。確かに、会見前は私も同様の意見だったけど、「百発百中」発言を聞いた後は、ああやっぱり、彼女は伊藤みどりの血筋なんだなぁと思いました。

現役時代の伊藤みどりは、あまり好きではなく、むしろ、美しさを競う競技の中で、彼女だけが、こぶしをどらえもんのように握りしめて、ジャンプする姿がキライだった。でも今、過去の映像で見て、あの頃、あれほど美しかったカトリーナ・ビットの演技が色褪せて見えるのに反して、伊藤みどりのジャンプは今尚輝いてみえる。

浅田真央も、天才少女から、オリンピックの金メダルの上をいく「伝説」の入口に立ったのかもしれないなぁ。。
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【解説】2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソンによって、死の数日前まで行われていたコンサート・リハーサルを収録したドキュメンタリー。何百時間にも及ぶリハーサルを一本の映画にまとめあげたのは、『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』の監督兼振付師で、予定されていたロンドン公演のクリエーティブ・パートナーでもあったケニー・オルテガ。コンサートを創り上げる過程では、偉大なスターであり才能あふれるアーティストでもありながらなおも進化を続けたマイケル・ジャクソンの素顔が垣間見える。

【あらすじ】2009年6月、1か月後に迫ったロンドンでのコンサートを控え、突然この世を去ったマイケル・ジャクソン。照明、美術、ステージ上で流れるビデオ映像にまでこだわり、唯一無二のアーティストとしての才能を復帰ステージに賭けながら、歌やダンスの猛特訓は死の直前まで繰り返されていた。

【スタッフ】
監督: ケニー・オルテガ
振り付け: トラビス・ペイン
音楽監督: マイケル・ビアーデン
プロデューサー: ランディ・フィリップス

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Commented by sakura-kanade at 2009-10-29 14:34
この映画、見に行きますよ、会社休んで!
ええ、もちろん、来年発売されると噂されているこのDVDも買いますよ。
私にできるのは、もうそのくらいですもん。
マイケルの動く姿を見れるだけで、今はありがたいと思ってしまいます!
Commented by yomodalite at 2009-10-29 15:15
私ももう一度観たくて、いつにしようかと。。DVDも買わずにはいられないし、『ムーンウォーカー』も観てないので今度こそと思ってます。
Commented by サラ at 2017-01-02 02:23 x
文章が素晴らしすぎて、とても爽快な気持ちになりました。
Commented by yomodalite at 2017-01-04 13:11
> サラさん、書かずにはいられなかったけど、どう書けばいいのかわからなかった、あの頃のきもちを思い出させてくれてありがとーーー!
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by yomodalite | 2009-10-29 02:28 | マイケルジャクソン資料 | Trackback | Comments(4)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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