国語入試問題必勝法 (講談社文庫)/清水義範

国語入試問題必勝法 (講談社文庫)

清水 義範/講談社



清水義範氏の作品を読むのは久しぶりです。なんだか急にお名前を思い出して読みたくなり、最初に選んだのが本書。確かずっと前に読んだはずなんですが、初読のときと同様に楽しめました。タイトル作を著者は、小説集のあとがきで「虚構」だと述べ、翌年に発表したエッセイ「我が『必勝法』と共通一次試験国語問題」(講談社刊『パスティーシュと透明人間』所収)において、「出鱈目必勝法」だと書いていますが、1988年度大学共通一次試験の「現代文」の問題において、「長短除外の法則」を検証したところ、11問中8問がこの法則に当てはまったそうです。

実際の入試にも多大な影響をあたえたタイトル作以外も、いずれも名作揃いの短編集。

【内容】

『猿蟹合戦とは何か』
太宰治の『お伽草子』には、なぜ「猿蟹合戦」が書かれていないのか?という謎を探る。。。

『国語入試問題必勝法』
国語入試問題の本当の解き方とは? 

『時代食堂の特別料理』
うらぶれた小さな商店街の裏道にひっそりと開店する「時代食堂」。そこでは、客は皆“特別料理”を注文する。。。

『靄の中の終章』
腹が減って目が回りそうである。起きてからかなりの時間がたつというのに、まだ朝食を食べていないのだ。加津子さんは私に食事をさせない気らしい・・・

『ブガロンチョのルノワール風マルケロ酒煮』
まず、ブガロンチョのもも肉を1枚用意する。ブガロンチョというのは和名をかかし鳥という鶏の倍くらいのサイズの鳥で、原産地は・・・

『人間の風景』
老人会の役員で、元新聞記者の新実は、仲間を誘ってリレー小説を書いた。小説家の佐伯はそれを見てほしいと依頼されるが・・・
_____________

【出版社/著者からの内容紹介】ピントが外れている文章こそ正解!問題を読まないでも答はわかる!?国語が苦手な受験生に家庭教師が伝授する解答術は意表を突く秘技。国語教育と受験技術に対する鋭い諷刺を優しい心で包み、知的な爆笑を引き起こすアイデアにあふれたとてつもない小説集。吉川英治文学新人賞受賞作。解説・丸谷才一 講談社 (1990/10 初版1987/10)



[PR]
トラックバックURL : http://nikkidoku.exblog.jp/tb/12124007
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by yomodalite | 2009-10-14 18:05 | 文学 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite