困惑

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◎ガーナ vs 日本(国際親善試合)3-4

オランダ戦から3日後。事前の予想では岩政のスタメン入りが確実という情報でしたが、先発メンバーの交代は、内田→駒野、玉田→前田、川島→都築の3人。俊輔ファンとしても、今日こそは早めの交代を望んでいましたが、またもや岡田監督が動いたのは後半20分を過ぎてからでした。



結果から言えば、この試合は勝利しましたが、緻密な組織プレーで多くのチャンスを創るものの決定力に欠け、個の力で及ばず失点。といういつものパターンを“90分もたせる”という監督、すでにとことんまで走っているにもかかわらず、“もっと走らなくてはいけない”“メンタル面の強化”“相手の強さを実感する”と反省する選手たちに、ただずるずるとついて行かざるを得ないマスコミのフラストレーションが悪い方向で爆発しそうというか、これまでの戦術や、不動のスタメンに対しての見直し論(といっても建設的ではない)が勃発して、オランダ戦後の本田不要論と同様の浅はかな俊輔不要論が巻き起こりそうな、なんだか困惑する展開の試合でした。

2試合の結果をかんたんに言えば、オランダ戦の3失点は日本の足が止まったからで、ガーナ戦の4得点はガーナの足が止まったからですが、結果的に上手くいったガーナ戦をもう少し詳しく見ていくと、

オランダ戦での後半交代は、FW玉田からMF本田、MF憲剛からFW興梠。守備要員を減らしてより攻撃的にしたところ、ここまで上手く言っていた守備が、選手の疲れと相手選手の交代により崩壊し失点しました。

一方ガーナ戦は、守備のゆるいガーナに対して、何度も決定的なチャンスをつくるものの、得点への飢餓感でいっぱいの日本代表は連戦の疲れがたまっているベテランのスタメンにより、またもや守備でのミスから3失点。

失点は前半約30分、長友のハンドによるPK。後半直後のGKのロングフィードからギャンが中沢を振り切ってのシュート。後半約20分、中盤からのロングで飛び出したアモアーがGK都築を交してして無人のゴールへのシュート。

得点は、後半約10分、岡崎のパスのこぼれたところへ前田が競りに行って、クリアミスしたボールを憲剛がミドルで1点返し(ガーナ選手の疲れが見えてきた)、後半約30分、長友が奪ったボールを玉田へパス、玉田が振り抜いた左足からのシュート(玉田の得意のコース!)で2点目。その約5分後、稲本のアーリークロスに飛び込んだ岡崎のヘッドで同点。後半約40分、左サイドからあがった長友が中央へパスしたボールを稲本のシュートで逆転。

f0134963_16181341.jpg交代は、後半約20分、MF長谷部からDF稲本。その後、3点目を入れられると、
後半約25分後、MF前田からFW玉田、MF俊輔からMF本田
後半約40分、FW岡崎からFW興梠、
試合終了間際、負傷したMF憲剛からDF阿部


画像引用→まおうの勘違い評論
http://darkstard.blog58.fc2.com/blog-entry-1377.html


相変わらず、岡田監督は後半メンバーを変えずに、失点後ようやく動いたわけですが、監督の交代の意図を想像してみると、

前半は、いつもどおりチャンスメイクは多いものの、オランダ戦より守備にスキが多い展開で2点失点していました。そこで、初めての交代が長谷部→稲本。これは、センターバックの穴を埋める効果を期待していたと思われます。

次の、俊輔→本田はどこかで本田を試すという目的を、ここでようやく決心したというのが多分正解。前田→玉田を同時に交代したのは、足がとまったガーナに玉田のスピードが効果的と感じたからと本田+玉田を試したかったからでしょう。

久しぶりの代表にも関わらず、攻守にバランス良くプレーをしていたMF前田も、多くのチャンスを作った俊輔、長谷部、いずれも合格点のプレーをし「点」にからんでいた前線の選手。これまでの岡田監督だったら、交代していなかったのではないでしょうか。

しかし、結果的に、この交代は疲れが見えてきたガーナに対して、玉田のスピード、稲本の攻守バランス、自らの失点回復に燃える長友の気迫溢れるプレーと、憲剛のフラストレーション爆発が、うまく作用しました。

さて、いつもより交代カードをきって成功した岡田監督はガーナ戦の結果をどう感じているのでしょうか。

・前田は先発あり
・稲本は使える
・本田の効果的な使い方にはまだ悩んでいる(あきらめていない)
・玉田は後半起用の方がいいかも

上記はきっとそう考えていると思います。

では、最後に、岡田監督に考えて欲しいことと疑問(そして心配)

・今回も岩政の起用があれほど確実と言われていたのに見送られました。槙野もそうでしたが、何度も失点したCBに一切交代要員を考えないのはなぜ?

たぶん、岡田監督のDFの選考は「得点力」だと思います。
中沢、トゥーリオ、阿部、内田、長友。特にCBの中沢、トゥーリオ、阿部の失点に毎度目をつぶり、他のメンバーを試さないのは「得点力」のあるなしで選んでいるとしか思えません。

トゥーリオは大好きな選手ですが、そんなに得点力が大事なら、寺田や槙野など長身CBを鍛えて、後半FWとしてトゥーリオ起用だっていいんじゃないでしょうか(その方がレッズも助かるかも)。

小柄なSBをあれだけ走らせておいて、更にCBにも得点力を求めてしまう戦術には、もう驚くというより疲れました。相手チームの監督も、もう充分驚いたと思います。

・先発メンバーは選抜メンバーとは異なります。

普通の代表監督は、調子がよくて良いプレーをした選手でも変えます(あたりまえです)俊輔か本田かという選抜ではなく、両方しっかり使える方向での強化をして欲しいです。

俊輔と他の代表メンバーとの連携はうまくいっていますし、俊輔は常にチームにフィットできる選手です。これまでのような過剰な起用は、本番でのプレーの精度が落ちるだけでなく、戦術も含めて過度な責任がかかる一方です。俊輔には本戦メンバーを確約のうえ充分休ませて、本田を試す機会をもっと増やしてほしい。

これまでのスタメンはみんな良い選手です。

監督は、これ以上個人的レベルアップを期待してより先鋭メンバーの完成を待つのではなく、適材適所、臨機応変に、もっと多くの選手を代表に活用してください。

本戦では、交代3人しかできないと考えるのではなく、3人交代できるのだから、という考えで、選手交代を確実なポイントでできるように、今からしっかりと練習してほしいと思います。

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by yomodalite | 2009-09-10 16:24 | スポーツ | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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