2009年 09月 03日
映画『20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗』/監督:堤幸彦 |
コミック全巻読了後に始まった映画化。第一章、第二章は観ていませんが、最終章は観に行きました。マンガ版は、他の浦沢作品にも言えることですが、途中の面白さに比べると、なんだかもの足らなさを感じてしまうという最終回でしたが、映画版は、浦沢自身が脚本に参加していますし、苦しんで終了した連載作品を再度見直し、より一層の作品に仕上がっているという期待がありました。
そもそも、「ともだち」の正体という謎解きは、ストーリーの牽引役ではありますが、本来、この作品の魅力は、20世紀、アメリカから強烈に影響を受けながらも、まったく独自に発達した「サブカルチャーの国、日本」が、再編集されている点だと思うので、正体がわかってからの方が落ち着いて楽しめるんじゃないかな、と。
豊洲のユナイテッドシネマ、公開後3日目のレディースデー、13:30の客席は、70〜80%は埋まっていたでしょうか(4:30の回からは更に人が多かった模様)。ネタバレはできませんが、結果からいえば、私と同じようにマンガは読んでいるけど、これまで映画は観ていないという人は、最終章は観た方がいいかも。
それは、事前に報道されていたとおり、エンディング以降にマンガにはないエピソードが追加されているからではなくて、やっぱり映像作品にしておくべき作品が、きちんとそうなっているという点に尽きますね。この作品は、海外の日本カルチャー好きな人を中心に永く人気を保てる映画じゃないでしょうか。
3部作にしても、エピソードの省略、個々のキャラクターの薄さなどは、犠牲になっているのは残念ですし、「ともだち」が誰か?という謎解きが、興味の大半だとしたら、評価は低くなるのかもしれませんが。。。。
それにしても、マンガ、推理小説、、、日本には、シーズン4ぐらいは熱狂できるシナリオ元が一杯あるのに、そろそろ映画だけでなく、TVシリーズにして世界に売ればいいのにね。
★★★★
by yomodalite
| 2009-09-03 00:04
| 映画・マンガ・TV
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