千鶴子には見えていた!/竹内久美子

千鶴子には見えていた!―透視は、あっても不思議はない

竹内 久美子/文藝春秋




久しぶりに、竹内久美子氏の本が読みたくなった。アマゾンの出版年月の新しい順で検索し、本書のタイトルに惹かれたのだけど、竹内氏が、遺伝子や動物行動学の知識から、透視や超能力といったテーマを深く追求した本かも。という私と同じような想像をした人。。。残念でした。本書は週刊文春で長期連載中(?)の『私が、答えます』の新刊で、(といっても2007年出版。本誌はもうずっと読んでいないので、連載タイトルが変更になっているとかは知りませんが)読者からの質問に竹内氏が回答し、寄藤文平氏のイラストが効いている、あのシリーズの本です。

第1章 たかがセックス、やっぱりセックス!
第2章 真似したい?真似したくない?動物たちの羨ましい生態
第3章 こんなことも、あんなことも。いろいろあります、人間ですから
第4章 奇妙な動物大集合!地球は誰のもの?
第5章 美しく咲き誇るだけではない植物たちの現実
第6章 陸、海、空——。ムシ、トリ、サカナだって大活躍

と、6章あって、タイトルに繋がる話題は、第3章「こんなことも、。。。」の“透視ははあっても不思議はない”からだと思われますが、その質問とは、

Q:動物にはテレパシーが存在すると思うのですが、どうでしょうか?(56歳、男)

というもの。ここから、どうやって御船千鶴子の話題になっていくかは、本書で確認していただきたいのですけど、このタイトルを考えた編集部には本当に感心しますね。

こんなふうに、タイトル偽装がはびこるようになったきっかけの本は何だったのか、もう忘れてしまうほど、こういった慣習は定着してますけど、19:58に始まる番組とか、CMまたぎの悪どい演出を行なってきた業界がどうなったか、今後同じように斜陽とならざるを得ない出版社は、今こそ「良心」をブランド化すべきだと思います。

質問力の低下と、回答者の守備範囲の限界、長期連載によるマンネリ感が充分過ぎるほど感じられますが、寄藤文平氏とのコンビネーションと、個性的な回答者によるQ&A本は、手堅いコンテンツゆえ、扇情的すぎるタイトルは固定ファンを失う結果に繋がるのでは。。。

『私が、答えます』○巻として、書棚に並べた方がメリットが大きかったのでは?
___________

【BOOKデータベース】遺伝子が解く、動物の神秘。抱きしめるだけで交尾する。自分のペニスを自分に挿入。人間の未来形の動物がいる!?寝ても、寝てもまだ眠い。1日20時間も眠る。ウンコを食べないと死んでしまう!…イヌは見た目が9割!少子化でおっぱいが1個に?ニホンザルは日本人よりエラい!?などなど、人間、動物、昆虫、植物…生き物たちの驚くべき生態と超能力に関する謎を、動物行動学をベースに鋭くかつユーモラスに解明。

【MARCデータベース】
イヌは見た目が9割! 少子化でおっぱいが1個に? 人間、動物、昆虫、植物など、あらゆる生き物たちの驚くべき生態と超能力に関する謎を、動物行動学をベースに鋭くかつユーモラスに解明する。『週刊文春』連載等を書籍化。 文藝春秋 (2007/07)

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by yomodalite | 2009-08-06 12:03 | 科学・環境問題 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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