ワルボロ(幻冬者文庫)/ゲッツ板谷

ワルボロ (幻冬舎文庫)

ゲッツ板谷/幻冬舎




ヤンキー文化が薄い地域に育ち、今まで微かなヤンキー臭も敏感に拒絶していた私なのに、どういうわけか、すっかりゲッツ中毒に。

本書は、著者初めての小説。元THE HIGH-LOWSで現在クロマニヨンズの真島昌利が、2005年最も面白かった小説と絶賛した作品。

『ドロップ』が清涼飲料水に例えると三矢サイダーだったのに比べると、本書はドクターペッパーでしょうか。淀みのある濃い赤紫色のイメージ、そして後味もしつこい。のどごしさわやかな『ドロップ』が、読後すぐ忘れてしまえるのに比べて、『ワルボロ』は、登場人物のその後が気になってしょうがなく、続編がすぐ読みたくなるほど中毒性が強い。

煙草があたりまえなのはもちろん、中学生のくせに、車まで運転し、本物の拳銃まで登場する自伝的青春小説。おなじみのメンバーは『やっぱし板谷バカ三代』に登場するキャームのみ。

ケンちゃんも、セージも登場しませんが、魅力的な登場人物が多数登場し、彼らとの壮絶なケンカと友情が描かれます。本書原作のマンガや、映画もあるようですが、こちらの「小説」が、きっと一番ずっしり重たく響くでしょう。

「これからオレの話をしようと思う。
オレの青春、それはアグネス・ラムのボインがでんぐり返り、目ん玉の裏側で核実験をやられているような痛みから始まったのだ……。」


続編の『メタボロ』も読まなきゃ!
______________

【単行本・内容紹介】立川に住むワルくてボロい中学生たちの日常。殴り、殴られ泣き笑う、土石流青春小説。『星星峡』(平成15年9月から平成17年4月)に連載されたものに加筆修正。幻冬舎 (2005/09)

【文庫版・内容紹介】70年代末、東京・立川。コーちゃん、ヤッコ、メギちゃん、小田嶋、ドッチン、キャーム、錦組中学生6人が、隣町・羽衣組との勢力争いを皮切りに、ケンカの強い連中と闘っていく。ついに卒業式、最強の軍団と多摩川での決戦を迎えるが…。みんなワルくてボロかった。でもそれがオレたちの“永遠”だった。殴り殴られ泣き笑う、青春小説の傑作誕生。 幻冬舎 (2007/07)

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Commented by りこりす at 2010-07-15 21:11 x
え~と、まず、一年も前の記事に今頃のコメントすみません~<m(__)m>

「ドンドコドコドコ ドンドコドコドコ」この一行に心をわしづかみにされました。笑いのツボ直撃。
不良の世界に一ミリも興味はありませんでしたがハマりました。
おっしゃる通り、錦組のその後が気になってしょうがない!
メタボロは今、図書館で貸出中なんですよ~。
戻って来たら即借りる!!

それにしても、これって自伝的小説ですよね?
ホントに毎日毎日あんな凄まじいケンカが繰り広げられてたんでしょうか?とっくに死んじゃってるよね...普通の人間なら(笑)
しかも中学生...自分の中学時代を振り返ってもそんな人達が周りにいなかったので、ホントの話?って思ってしまうのですが。

でも、中学生なのに(中学生だから?)あんなに深くお互いを思いやってることに何度もジンときました。
バカだな~と笑いながら、ヤッコやキャームにきゅんとしたり
(こーちゃんは可愛い♡)みんなかっこいいじゃん!と思ったり。

メタボロはもっと過激そうですね。でも楽しみ~♪ MJの曲も出てくるし♡
ズンチャ ズンチャ ズンチャチャ♪♪♪
Commented by yomodalite at 2010-07-15 21:39
そうでしょ〜不良の世界に1ミリも興味なくても、ハマるよね。
ゲッツ師匠はさ〜、この頃も、執筆中も、命懸けの人なんだよね〜。メタボロはあんまり笑いはないけど、とにかく、その後の続編も含めて最後まで読まずにはいられないなぁ。。
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by yomodalite | 2009-07-20 23:42 | 文学 | Trackback | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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