徹底抗戦/堀江貴文

読みたい本が手に入らない。そんな活字ギレ症状から、こんな本も。

読書前から、堀江氏は本当に気の毒だと思っていましたし、日本の司法の怖さは、刑事事件での数々の冤罪疑惑、鈴木宗男、佐藤優両氏の逮捕長期勾留、植草一秀の痴漢逮捕、小沢秘書の逮捕。。などから痛感し、最近特に司法権の乱用が目立っていると感じていました。

本書で堀江氏が主張しているように、宮内氏主導の犯罪を社長である堀江氏になすりつけることも、検察の筋書き通りなら、宮内元副社長の横領容疑を起訴しない、というやり方に「徹底抗戦」するのは困難を極めるでしょう。

司法の主人が日本国民ではないということの実例は古くは「ロッキード事件」が思い出されますが、ロッキード事件の不可思議さに気付かされたのは、事件後かなりの時間が必要でしたが、最近では、一時集中的に報道するものの、司法の正しさが信じられている期間は短く、一年後には逮捕容疑者による出版本が売れて容疑者への支持が集まる、ということも、もう慣例になっているような気がしますが、片棒を担いで一斉報道したマスコミも、一向に反省もしなければ、検察批判をすることもありませんね。

検察の横暴は重要な問題ですけど、ホリエモンのこの本は、「国策捜査」の名を知らしめた『国家の罠』のようなパワーを秘めた著作とは異なり、堀江氏が自ら分析したように、

「露悪趣味があるから、言葉を省略し過ぎるし、同時に自分が善玉に見られることのむず痒さがあって、ぶっきらぼうに思われる発言をたくさんした。その結果、モラルのない人間の代表と見られるようになった」

という逮捕前までのホリエモン節とあまり変わらない、ITにも、金融にもまったく興味がない“ヤンキー”にすら、届く可能性のある軽い本。本当にお気の毒な境遇にあることは間違いないのですけど、あまり同情も、支持する気持ちも湧いてこないのは、人徳でしょうか。

ただ、この人は服役中に読書三昧の生活をおくるうちに、ものすごく化けて帰ってきそうだな〜という期待は少ししてます。(無責任すぎるんとちゃう?自分)

★★★(ガンバレ!ほりえもん。君はまだ若い)

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【内容紹介】2年前に“国策捜査”で逮捕・起訴され、現在、最高裁に上告中の元ライブドア社長・堀江貴文氏。
数年前、日本を騒がせた「ホリエモン旋風」と「ライブドア事件」について、マスコミ報道は山のようにあったが、堀江氏から見えていた風景はまったく違うものだった。それを自ら書き下ろすことで、「ホリエモンとライブドアの真実」を明らかにし、堀江氏逮捕がいかにおかしな、検察の暴走・横暴によるものだったかを明らかにする。

近鉄買収、ニッポン放送・フジサンケイグループ買収、総選挙出馬、国策捜査・逮捕、仲間たちの裏切り、拘置所での暮らし、裁判、有罪判決、そしてこれからの夢…。特に堀江氏が東京地検特捜部に逮捕され有罪判決を受けた点は、今の検察・裁判所がいかに腐った危うい組織であるかを浮かび上がらせる。と同時に、生意気でふてぶてしい青年という印象だった堀江氏が、実はけっこう真っ直ぐでエネルギー溢れてていいヤツだったとか、ライブドア事件は山のように報道されたが、実はその真相は全然伝わっていなかったということもわかる。 集英社 (2009/3/5)





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by yomodalite | 2009-06-26 15:44 | 裁判・法律・犯罪 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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