橋本治という考え方ーWhat kind of fool am I/橋本治

橋本治という考え方 What kind of fool am I

橋本 治/朝日新聞出版

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2005年出版の『橋本治という行き方ーWHAT A WAY TO GO!』 と、似ていますが、こちらは同じ出版社からの2009年本。

『橋本治という行き方』は、9・11やイラク戦争、社会批評など、考えるテーマが、一般人にもヒントになりうるテーマを扱っていたのですが、本書は全編通して、橋本治以外は考えないテーマのオンパレード!

30代頃から、少年や青年、女性にすらその悩みを解き明かし、導いてきた橋本氏ですが、今の橋本氏はそこから遥か彼方の「小説」をめざして、しかしその小説を求めている人の少なさを諦めつつも、書かずにはいられない、そんなジレンマにも孤独にも耐えることにすっかり慣れた様子です。

橋本治という考え方をする橋本治氏への正統な評価は、現代日本では無理なのかもしれません。氏以上の論者をあとどれぐらい待てばいいのか、日本一孤高の人という称号は橋本氏の死後100年は軽く守られそうな気さえします。

今まで先生だと思っていた人が徐々につまらなくなってきたり、才能が尽きてしまったと感じることは、こちらの年齢が上がるとともに訪れることですけど、橋本治氏に限っては、生涯そんな時期が訪れないでしょう。

これから小説や文学論を書こうと思っている人に(書けなくなる恐れはありますが。。)

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【内容紹介】橋本治による小説の書き方、考え方をめぐる本格エッセイ集。「風景」「世界観」「読書」から「近代文学」まで、橋本治にとって小説とは何か? 行き詰まりつつある現代小説において、小説を考えるための新たな土台を、自らの来歴や実感から指し示す小論集。

【BOOKデータベース】
小説のあり方を少し考えた。ドラマは「風景」の中にある。アンゲロプロス、小津安二郎の映画に「風景」のドラマを見出し、二葉亭四迷、田山花袋、樋口一葉、谷崎潤一郎から小説家の内奥に潜むドラマを発見する。本をめぐる環境から、橋本流の創作術、近代文学成立の謎まで—小説をめぐる状況をラディカルに編みかえる本格的な文学エッセイ。朝日新聞出版 (2009/4/7)


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by yomodalite | 2009-06-24 12:24 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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