そは何者/東郷隆(とうごう りゅう)

f0134963_1120431.jpg著者は直木賞候補にも幾度か挙っている方ですが、今回初めて読みました。

本書は、「あとがき」によれば、偉大な文学者たちがどのようにして、傑作をものに出来たのか、というテーマでのパスティーシュを試みた作品。








・飾磨屋の客 (森鴎外)
・予兆 (大佛次郎)
・そは何者 (泉鏡花)
・学生 (川端康成)
・疽 (谷崎潤一郎)
・湯の宿 (梶井基次郎)
・蘇堤の犬 (芥川龍之介)
・楽屋 (永井荷風)

納められているのは、上記8つの短編。パスティーシュといっても、パロディ風味は無く、描かれている作家に馴染みが少ないと、面白さがわからなかったり、馴染みの作家でも、着地点に今イチ納得がいかなかったり、かなりの手練の読書マニア以外には、お奨めできない作品。

順番どおりに読むよりも、好きな作家の作品から読んだ方が、著者の世界に入りやすいでしょう。といっても、テーマが誰なのか、かなり読み進まないとわからない作品が多く、短編タイトルから、すぐに作家が想像できる人も稀では? ちなみに、私は、これが作品名と作家が左右に書き出されていて、線で結ぶというクイズになっていても、半分は間違えそうです。

パスティーシュとしては、「学生」 (川端康成)が、唯一わかりやすいです。

★★★(苦労が多い割には、着地点が今イチ。。)
___________________________
【BOOKデータベース】
小説家は事実より奇なり。森鴎外・大仏次郎・泉鏡花・川端康成・谷崎潤一郎・梶井基次郎・芥川龍之介・永井荷風の怪しき姿を描く。 文藝春秋 (1997/05)
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by yomodalite | 2009-05-22 11:22 | 文学 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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