『嵐が丘』主演:田中裕子(監督:吉田喜重)

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吉田喜重監督がエミリー・ブロンテの『嵐が丘』を日本を舞台に映画化したものという説明を聞いて、鬼気迫る演技の松田優作がヒースクリフなのねと、ようやく気づいたのですが、現在この映画を観る価値は、主演の松田優作ではなくて、絹(キャサリン?)役の田中裕子の魅力に尽きます。

映画そのものの魅力について語るほど、集中して観ていませんが、田中裕子は美しさも演技も絶頂期(当時33歳)を迎えた感があって、流し観していても、どうしても惹き付けられるほど。


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「嵐が丘」じゃなくて『源氏物語』でいいのにと、おもわず考えてしまいますが、蜷川幸雄なんかも含めて、この世代の人の流行なんでしょうか。


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共演者で、やはり美しい盛りだった石田えりや、高部知子も魅力的ですが、田中裕子だけは、殿方に抱かれることにも「詩」を感じさせ、その動きのすべてが、仕種というよりは「所作」という趣き。これは、監督の指示や撮影監督の腕以上に、間違いなく田中裕子の女優としての力量でしょう。


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頻繁に活躍していた頃から、飛び抜けて「日本顔」だった田中氏ですけど、ハーフ顔の蔓延が芸能界の隅々まで覆い尽くされている現在だと、余計に美しく見えるのは私だけでしょうか。


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【Amazon.co.jp】エミリ・ブロンテの小説を、日本に置き換えて吉田喜重監督が映画化した作品。中世。山部一族の東の荘の当主・高丸(三國連太郎)はある日、都から鬼丸と名づけた異様な容貌の少年を連れて帰る。鬼丸(松田優作)は下男として仕える。高丸の嫡子・秀丸(萩原流行)の妹・絹(田中裕子)は西の荘の嫡子・光彦(名高達郎)に嫁ぐことを決めるが、式の前日、鬼丸と愛を誓い合うのだった。

単なる恋愛小説の翻案映画化ではなく、独自の様式美と時代設定、出演者の所作やセリフ回しなど、きわめて演劇的ルックに満ちた作品。中でも松田優作の鬼気迫る熱演が最大の見もので、ラスト、片腕を切り落とされて火山の火口へと消える姿は、その役名通り鬼のような形相が凄まじい。林淳一郎による幻想的な映像と武満徹の美しい音楽が、緊張感に満ちたこの作品を格調高く彩っている。(斉藤守彦) 制作1988年。


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by yomodalite | 2009-05-01 18:39 | 美男・美女 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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