落語家はなぜ噺を忘れないのか (角川SSC新書)/柳家花緑

落語家はなぜ噺を忘れないのか (角川SSC新書)

柳家 花緑/角川SSコミュニケーションズ



落語家が噛んだところを見た事がない。1時間ぐらいある噺でも、たったひとりで澱みなく話せるというのはいったいどうして?という疑問をもった落語ファンは多いと思います。といっても残念ながら本書は、記憶術に関しての本ではなく、花緑さんの落語論というべき本。花緑さんの真面目なキャラが全開で、落語初心者向けに易しい本です。

師匠で祖父でもある五代目柳家小さんはもちろん、小三治、さん喬、小せん、古今亭志ん朝、立川談志、立川談春、志らく、春風亭昇太、桂米朝などが登場しますが、面白エピソードではなく、それぞれの落語家の修行に関する話題が主。巻末には、花緑版『笠碁』の全文が収録されています。

全編とおして真面目な本なのですが、花緑さん、あとがきで、「私はそうとう「野暮」な落語家です」だって(笑)。野暮を尽くして立派な落語家になりそうな方です。

【目 次】
第1章 落語家はなぜ噺を忘れないのか
第2章 いかにして噺に命を吹き込むか
第3章 落語家にとっての噺の種類
第4章 自分のネタを作る―『笠碁』への挑戦
第5章 伝承芸としての落語
巻末 柳家花緑版『笠碁』―全文収録
_______________

内容(「BOOK」データベースより)落語家が高座に上がるまでにやっていること、高座の上で考えていることを、自らをモデルに明かす。タイトルの「落語家はなぜ噺を忘れないのか」に始まり、「どうやって噺を面白くするのか」「どんな噺が難しいのか」等々、落語にまつわる創意工夫を公開。あまり明かされることのない、落語家の頭の中、手の内を見せる。祖父であり、人間国宝ともなった五代目柳家小さんからの教えも随所に登場。柳家一門および一門を超えて受け継がれていく落語の伝承が感じられる一冊。 角川・エス・エス・コミュニケーションズ (2008/11)

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Commented by sakura-kanade at 2009-04-22 09:30
ご無沙汰です!
この本、すごく気になっていたんですよ。
落語初心者向けにいいとのこと。やっぱり読んでみようかな。
先日「しゃべれどもしゃべれども」を読んで、ちょっと落語が
気になっているので・・・。
Commented by yomodalite at 2009-04-22 10:02
「しゃべれどもしゃべれども」映画では観ましたが、小説の方が面白そうですね。たぶん本としては「しゃべれども・・」ほど面白くはないと思いますが、真面目でまっすぐな花緑さんの人柄がよく出ている本だと思います。
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by yomodalite | 2009-04-21 10:38 | お笑い・落語 | Trackback | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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