映画『SAYURI』監督:ロブ・マーシャル 主演:チャン・ツィイー

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アマゾンレヴューの、日本文化を履き違えているとか、世界に「日本文化とか芸者ってこんなんなのね」って勘違いされるかと思うと腹立たしいとか、主役が日本人でないとか、なんで英語なの(笑)とか・・・なんだか同じ日本人として恥ずかしいです。舞台が1930〜50年代の日本だとすれば、その当時の芸者を実際に知っている人は70〜90歳のはず。もちろんその世代の人で、この映画を観てブログやアマゾンレヴューに感想を書かれた人がいないとは言い切れませんが、みなさん、どちらで「芸者」をご覧になったのでしょうか?



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国内では『さくらん』や『舞妓Haaaan!!!』のような映画しか創れないくせに、いったいどういう了見で、そんなに偉そうに日本文化を語っていらっしゃるのか不思議でしょうがありません。他のレヴューで発見した意見ですが、

花魁はある意味売春婦でありながら、色は売ったけど決して性は売らないのだ。

こんな妖しげな知識から、国籍が日本人であるというだけで、日本文化について、外国人に偉そうに意見できると思っている人が多すぎるように思います。自ら日本文化を徹底的にないがしろにしてきたくせにに、外人に理解しろとは!!陰影礼賛を外人に教えられても、もうそれに気づくことすらできない日本人ばかり。確かに、ハリウッド映画には妖しい日本文化がよく見受けられますが、これほど芸者や日本文化へのリスペクトが感じられる映画に、芸者への理解が足りないとか、着物の着方が変だとか、ゆがんだプライドもいい加減にするべきです。そもそも映画芸術を誤解していませんか?



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何度も言いますが、あなたが知っている芸者は、いつどこで観た芸者なんですか?その芸者は今ハリウッド映画の大スクリーンで、世界の観客を魅了できるような存在なんですか?あなたが見た芸者は正しい日本の姿かもしれませんが「一流」といえるのですか?



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確か、祇園ではこの映画への協力を断ったと記憶しています。そのこと自体は無理からぬ事情もあると思います。今の祇園は、隠すことで成り立っている部分が大きいですから。もっと日本を研究してなどと書いている人も多く見られるのですが、日本語が読める日本人ですら、難しい分野であることは、日本文化に興味がない人にはわからないのでしょう。下手に興味をもったところで「色は売ったけど決して性は売らないのだ」などと大声で言ってしまうことにしかなりません。



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日本ではとうに廃れてしまった「芸者」へ、美しい想い出を残してくれた外国人に心から感謝。日本文化のために懸命に英語をマスターした日本の俳優たちにも感謝。チャン・ツィイー、ミッシェル・ヨー、コン・リー。この3人のアジア人女優が出演してくれなかったら、この映画はこんなに立派なものにはならなかったでしょう。(仮に英語というハンデがなくても)彼女たち以上の日本女優がいないことは残念ですが、それを認めることから、日本が日本文化を取り戻すスタートにすればいいと思います。




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チャン・ツィイーの元には、かつて芸者をしていた日本の老女から優美な着物の贈り物があったそうです。予告編を観てすごく期待したという元芸者の気持ちの方が私にはすんなり理解できます。



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☆☆☆☆☆(Memoirs of a Geisha でこれ以上の映画はもう二度と無理なので)

“Memoirs of a Geisha Wallpaper”
http://www.helloziyi.us/Galleries/geisha-wallpaper4.htm
http://www.helloziyi.us/Galleries/895zhangziyi_032.htm
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【Amazon.co.jp】舞台は京都の祇園ながら、アメリカ人のアーサー・ゴールデンが原作を書き、ロブ・マーシャル監督で映画化。その点だけでも、これは日本人にとって興味津々の作品だろう。幼い頃に置屋に売られた千代が、花街で一番の芸者「さゆり」に成長するまでを、豪華絢爛な映像で描いていく。さゆり役にチャン・ツィイー、彼女が想いを寄せる会長さんに渡辺謙など、アジアを代表するスターが共演。端々に日本語の単語を織り込みつつも、基本は英語の会話というのには違和感もあるが、その分、異色の面白さが味わえるのも事実だ。芸者たちの踊りや着物の着方など、明らかに常識と違う描写にも、マーシャル監督の美意識が貫かれている。日本家屋の暗さや、障子に映る影には、日本映画以上に“日本らしさ”が意識されている気もする。さゆりと先輩芸者の初桃、そのライバルの豆葉など、女たちが嫉妬と確執のドロドロなバトルを繰り広げるのだが、この点はハリウッド製のためか、映像ほど、こってりはしていない。そんななか、桃井かおりの存在感だけは終始、圧倒的だ。(斉藤博昭)



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by yomodalite | 2009-03-22 22:18 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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