映画『チェンジリング』/監督:クリント・イーストウッド

チェンジリング [DVD]

アンジェリーナ・ジョリー,ジョン・マルコヴィッチ,ジェフリー・ドノヴァン,コルム・フィオール,エイミー・ライアン/ジェネオン・ユニバーサル



現在、最も優れた作品を創っているといっても、どこからも異論がないであろうイーストウッドの新作を本日ようやく観てきました。ストーリーは、行方不明になった子どもの結末が知らされた後も、通常のアカデミー賞クラスの映画なら、とうにクライマックスという場面から、更に続いていく。

感情が高ぶるシーンは、何度も訪れますが、ラストのクリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)の一言で、涙がこぼれてなりませんでした。この一言を表現するために、イーストウッドはこれを創ったんだなぁということがよくわかったからです。

事件の詳細がわかっても尚、ウォルターの生存を信じ続けるクリスティンを、彼女の未来のために諦めさせようとする神父。ウォルターの学校の教師や治療をした歯科医。職場で彼女に恋心を抱く上司。ノースコットの犯罪による他の被害者遺族。そして市警の腐敗体質に怒りを抱く大勢の市民、マスコミ。。。彼女には大勢の「支援者」がいるが、監督はクリスティンを心配する身近な人間も、市民の盛り上がりも同様に、静かに俯瞰から見つめている。裁判の後の数十分がイーストウッドの真骨頂だと思う。

日本にも、行方不明になった家族を何年にも渡って探している家族がいる。
今日3月11日は、田口八重子さんの家族が金賢姫(キム・ヒョンヒ)と面会し、八重子さんが生きているという希望を得たというニュースが伝えられた。

でも、この映画のラストでの、アンジェリーナ・ジョリーの笑顔から思い出したのは、まったく別の人物。

国家レベルの謀略により、国を挙げて非難の一斉射撃を受けた事件後10年余も議員として当選し続けた父、田中角栄が倒れた後、49歳にして衆議院に立候補し、トップ当選。すぐに入閣を果たし活躍するものの、共に改革を誓った小泉に裏切られ、今は小沢一郎を救おうとしている。。。彼女。

ずいぶん唐突な連想と思われるかもしれないけれど、昨日、彼女が筋金入りの電波芸者すべてを黙らせた、TV出演時の動画を観たからかもしれません。

でも、この映画で表現された「希望」とは、一般的な意味での母親の強さとかではなくて、このときの田中眞紀子が見せた「笑顔」に、確実に近いものだと思う。

★★★★★(満点)

こちらのサイトで、田中眞紀子の2009年3月8日サンデープロジェクト出演動画が観られます。
副島隆彦の学問道場「今日のぼやき」
http://www.snsi-j.jp/boyaki/diary.cgi
ページの左上の「目次」から【1021】の記事へ。ただし現在動画は削除されています。

『チェンジリング』公式サイト
http://www.changeling.jp/

「琥珀色の戯言」
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20090308

実際の事件の詳細
http://ja.wikipedia.org/wiki/ゴードン・ノースコット事件
_______________

【EIGAFAN.COMより】

アメリカ史の中に埋もれていた衝撃の実話の映画化。

1928年、ロサンゼルス。ある日突然、クリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)の息子ウォルターが、姿を消す。5ヶ月後にイリノイ州で発見され、警察が連れてきた少年は別人だった。息子だと言い張る少年。クリスティンの訴えを聞き入れない警察。いったい、ウォルターに何があったのか?息子をこの手で抱きしめるまでは、決して諦めないと誓い、様々な圧力と闘うクリスティンに、恐るべき報せが届く・・・。

C・イーストウッドの演出に導かれたA・ジョリーの名演、実話の持つ重み、そしてヒロインが体現する母の愛の強さが、観る者を圧倒し、その心を深く、大きく、揺るぎない感動で満たすパワフルなトゥルー・ストーリー

「チェンジリング」 「取り換えられた子供」の意味。 背景には、「妖精がさらった子供のかわりに置いていく醜い子供」という伝説が宿る。

【DATA】
監督・製作・音楽:クリント・イーストウッド
製作:ロン・ハワード「ビューティフル・マインド」
ブライアン・グレイザー「アメリカン・ギャングスター」
脚本:J・マイケル・ストラジンスキー
撮影:トム・スターン


[PR]
トラックバックURL : http://nikkidoku.exblog.jp/tb/10537279
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by yomodalite | 2009-03-11 22:12 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite