映画『ジョゼと虎と魚たち』/監督:犬童一心、主演:妻夫木聡、池脇千鶴

ジョゼと虎と魚たち Blu-ray スペシャル・エディション

妻夫木聡,池脇千鶴,上野樹里,新井浩文,新屋英子/TCエンタテインメント



2003年公開のこの映画は桝野浩一氏の『あるきかたがただしくない』に度々登場し、絶賛されていたことから観てみました。

他にハマっているという松尾スズキの『恋の門』は、私のツボとは異なっていたし、タイトルもあまり好きになれないし、、原作はマンガ?と思ったら、田辺聖子氏の80年代の小説だし、とにかくあまり期待しないで観てみたのですが、びっくりしました!本当にイイ映画、ありがとう!桝野。

私はそんなに映画好きではないですし、特に恋愛映画はあまり観ていませんが、40年間ほど生きてきた中で一番好きな恋愛映画のような気がします。観終わったあと泣きはしませんでしたが、胸がいっぱいになりました。これほど「せつない」きもちになったのは、映画では『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』以来。

足が不自由な少女を妻夫木聡が好きになる。まさかそんな映画に感動させられるとは!

少年少女の世界だった『打ち上げ〜』に比べて、『ジョゼ〜』に登場するのは、今どきのモテ系大学生と、底辺生活をする老女と同居する足が不自由で、口も悪く、包丁をふりまわし(!)、トカレフ(!)に興味をもつ少女。

どうして恒夫(妻夫木)がこの少女を好きになったか、不思議に思う人もいるかもしれないけど、ここを女目線じゃなく、男の恋心に沿って演出しているところがスゴイ。原作を読んでいないのだけど、脚本家の渡辺あや氏の力は大きいんじゃないかな。

当然、原作にも興味あるのだけど、読むかどうかは微妙。この映画以外の『ジョゼ〜』を認めたくないというか。。。

恒夫(妻夫木)は、セフレや、美人女学生や、ジョゼと、日本映画ではあまり見ないような、ディープキスなんて言うのは上品すぎる、本当の恋人どうしがセックスの前にするような、すごくリアルなキスを何度もします。まだご覧になっていない方は、ぜひDVDでご確認くださいませ。

他の出演は、美人女学生役に、整形前(ウソ)で、キャラ設定前の上野樹里、板尾創路、ライセンスなど、、、妻夫木主演ということで敬遠しそうな40代以降の男性に特にオススメします。

☆☆☆☆☆(星評価はやめようかと思ったけど、あえてするなら満点しかないです)

監督、脚本が同コンビによる『メゾン・ド・ヒミコ』も観たくなりました。

『ジョゼと虎と魚たち』サイト
http://jozeetora.com/index_f.html
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【Amazon.co.jp】大学生の恒夫は、乳母車に乗って祖母と散歩するのが日課の自称・ジョゼこと、くみ子と知り合う。くみ子は足が悪いというハンディキャップを背負っていたが、自分の世界を持つユーモラスで知的な女の子だった。そんな彼女に恒夫はどんどん引かれていき、くみ子も心を許すが、ふたりの関係は永遠ではなかった。
『金髪の草原』の犬童一心監督が、田辺聖子の短編小説を映画化。くみ子演じる池脇千鶴は、関西弁でぶっきらぼうなくみ子の中の女性の部分をデリケートに見せて名演。妻夫木聡は、男の弱さ、ずるさ、情けなさを恒夫を通して見せていくが、恒夫が憎めない男になったのは、心の奥まで透けて見えるような彼の純な演技あってこそだろう。エロティックで美しくて切なくて泣けてしまうラブシーンも出色。恋愛の幸福感と背中合わせの残酷さを見事に描いた傑作だ。(斎藤 香)


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by yomodalite | 2009-02-26 10:01 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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