『花と怒濤』主演:久保菜穂子(監督:鈴木清順)

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日活時代の清順の映画で、あまり注目されていない作品を記録しておきたいという動機で観たのですけど、芸者万竜役の久保菜穂子さんに魅了されました。



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これまで壇ふみ系統のお顔だなぁと思っていたぐらいでまったくノーマークだったのですけど、この映画での芸者っぷりはお見事!静止写真では上品過ぎる感じに見えますけど、馬賊芸者の万竜姐さん、動いているときはかなりやんちゃで啖呵の粋の良さも抜群なので、是非映画でご確認くださいませ。



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ウィキペディアによると1958年の『女王蜂』『女王蜂の怒り』での演技、日本映画随一と言われたスタイルの良さで、その後の女性任侠映画に大きな影響を与えたとあります。江波杏子の女賭博師シリーズが1966年〜、藤純子(現・冨司純子)の緋牡丹博徒シリーズは1968年〜なので、元祖「姐さん」といってもイイかも。



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『女王蜂』主演以前は、剣道場主の娘として育ち清純な色気、スタイルの良さで洋装姿が抜群であった。そうで、八頭身だけでなく、姿勢の良さと行儀を兼ね備えていたところが、あの着物姿の美しさだったのかなぁと納得。



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江波杏子や藤純子の姉御も素敵なのですけど、久保菜穂子さんの魅力は江戸芸者の雰囲気を色濃く残しつつ、スタイルの良さが際だっているところ。地味な色合いの江戸小紋ずくしの衣装にほんの少しだけ見える襦袢の赤の美しさといったら。。。昔のきもの見たさに古い日本映画を観まくっているのだけど、まさかこの時代の清順映画でこんな正統派の芸者に出会えるとは!



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「斜め太鼓」のお手本!この映画は、いわゆる清順ぽい「絵」がない、普通の日活映画なんですけど、唯一、川地民夫が演じている、普段は賭場の壺ふりなのに、殺し屋のときだけ「怪人20面相」のような洋装という点だけが「変」でした。

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監督:鈴木清順/脚本:阿部桂一 木村威夫/美術:木村威夫
出演:小林旭(尾形)/川地民夫(吉村)/松原智恵子(おしげ)/久保菜穂子(万竜)
1964年作品



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by yomodalite | 2009-02-04 19:10 | 美男・美女 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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