寂しいのはお前だけじゃな/枡野浩一(短歌・文)・オオキトモユキ(絵)

淋しいのはお前だけじゃな

枡野 浩一/集英社



ブルボン小林(長嶋有)氏の『ぐっとくる題名』読了後、久しぶりに読みたくなった枡野氏の本をこれまでの穴を埋めるべく2冊一気に読みました。まずは年代の古い方から。本著はオオキトモユキ氏のイラストがカバーだけでなく、本文ページまで満載のチャーミングな造本。(文庫版の方はどうなんでしょ?)恋愛をテーマにした短歌のあとに歌人による解釈というか短歌の成立の由来つき。

枡野氏は本著でピンとこなかったら自分のことを永遠に好きにならないだろうと言っていますが、幅広い才能あふれる枡野氏だけに、これにピンとこない人は、絶対別の著書も読んでみた方がいい。本著は枡野本の中では中の下だと思うので。

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【BOOKデータベース】過ぎ去った日々は、いとおしく、とりかえしがつかない。さまざまな思いはどのようにして、短歌に生まれ変わるのだろう。人気歌人がその創作の軌跡をこっそり明かす…つもりが、みずからの恋愛体験をも告白してしまった。なつかしい人との再会。淡いときめき。孤独な夜。ふがいない自分へのいらだち…。31文字のつぶやきは、恋するすべての人が知る、甘くせつない気持ちと重なっていく。リアルな短歌・エッセイと、不思議なユーモアをたたえた絵のコラボレーション。 晶文社 (2003/12)

【枡野浩一公式ブログ】「ワコール・ニュース」で3年間連載していた短歌と短文をまとめたもの。オオキトモユキ(=音楽家・トモフスキー)の絵本としても楽しめます。枡野浩一のことを知らない人が最初に読むといいのは、これかも。本書を読んでも全然ぴんとこない人は、枡野浩一のことは永遠に好きにならないと思う。書かれているエピソードはすべて実際にあったことです。フィクションがあるとすれば、「このエピソードがあった時に必ずしもこの短歌が生まれたわけではない」ということ。つまり、「この短歌の解釈はこれが正解」なんて、ゆめゆめ思わないでほしいのじゃな。(2008年3月、集英社文庫になりました。微妙に加筆修正。解説=長嶋有)




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by yomodalite | 2009-02-02 12:46 | 文学 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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