松本俊夫の映画(2)『修羅』(1971)

f0134963_19394493.jpg
『薔薇の葬列』から2年後の作品。美術、撮影ともに『薔薇の葬列』と同じスタッフによるもの。



f0134963_2354531.jpg
この映画は、忠臣蔵の裏物語ともいえる時代劇で、前作とはガラッと変わった作品なのですが、デヴィッド・リンチ監督のファンなら、『ロスト・ハイウェイ』を思い出す人も多そう。ただし、こちらの方がずっと整合性のあるストーリーになってます。
f0134963_2383749.jpg
芸術性の高い作品なのですが、ATG映画によくあるような時代の雰囲気に溺れたところがなく、現在の観客にも新鮮な驚きをもって観ることができる完成度の高い作品。
f0134963_2310251.jpg
この作品も含め、松本俊夫監督作品は、どれもスタイリッシュな映像と知的な構成で、長編映画が4作品しかないのは本当に惜しいです。

f0134963_23155798.jpg


松本俊夫フィルムグラフィ「修羅」解説
http://www.imageforum.co.jp/matsumoto/mtm-syr2.html
f0134963_23192964.jpg

華やかな「忠臣蔵」の裏の愛の物語

赤穂浪人・源五兵衛は、仇討に加わろうと、敵の目を欺くため酒と女にうつつを抜かす。だが、美しい芸者・小万への執心にはそれ以上のものがあり、小万も源五兵衛を慕い腕に愛の誓いの彫りものが。気が気ではない源五兵衛の忠僕・八右衛門は、なけなしの仇討闘争資金百両を主人の前に差し出すも、小万の使い三五郎が現れ、愛しい小万が他人に百両で身請けされるという。仇討のため一度は小万との縁を切ろうとした源五兵衛だが、愛を選ぶか、武士の道を選ぶか、心は千々に乱れる。結局百両を投げ出して小万を選んだが……。さあ、ここからが地獄絵図。愛を選び、絶望の淵に落とされた源五兵衛の凄絶な復讐劇が始まる。

f0134963_2322546.jpg

___________________________
脚本・監督:松本俊夫

原作:鶴屋南北「盟三五大切」、石沢秀二「盟三五大切」
撮影:鈴木達夫 
美術:朝倉摂 
地唄:西松文一
[PR]
トラックバックURL : http://nikkidoku.exblog.jp/tb/10001034
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by yomodalite | 2008-12-27 23:24 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite