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ジム・ジャームッシュが監督した、イギー・ポップのドキュメント映画。

かなり昔のことだけど、私にはイギーが大好きだった時期がある。
デヴィッド・ボウイと仲がいいという記事を読んだのがきっかけだったと思うけど、一番の理由は、イギー・ポップという名前がステキだったのと、ヘアスタイルとか雰囲気がすごく好きで、美容室に写真を持って行って、「これと同じスタイルにして」と言いたかったし、こんな人になりたいと思ってた。

でも、当時は、動いているイギーを見ることなんて出来なかったから、私のイギーのイメージは「パンクのゴッドファーザー」なんていうものとはかけ離れてた。

ちなみに、私が美容室に持っていきたかった写真はこれで、


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私が唯一もっていたアルバムはこれ。


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イギーポップについて書かれたもので、このアルバムに触れている記事を見たことがないぐらい軽視されてるアルバムだけど、私がイギー・ポップに抱いたイメージどおりの「ポップ」なジャケットだったし、私の中のイギーは、白いシャツを一番上まできちんと留めて着るのがすっごく似合う人だったのだ(笑)。



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セックス・ピストルズや、ダムドや、ラモーンズや、ニルヴァーナといった、イギーに大きな影響を受けたアーティストたちの音楽も好きだったけど、私には、パンクやグランジが「イギー・ポップ」と関係があるとは思えなかったし、彼らの音楽さえあまり聴かなくなった頃には、私とイギー・ポップの関係は完全に終わっていて、『トレインスポッティング』(1996)で「ラスト・フォー・ライフ」がかかったときも、それがイギー・ポップの曲だとわからず、彼の一般的なイメージは「上半身裸」なんだということに、ようやく気づいたぐらいだった。


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その後も、イギーの再評価は続いて、彼とすごく引き締まった肉体というイメージは私の中でも擦り合ってきたけど、なにも知らずに「大好き」だった頃の感覚は戻ることなく、遠くから眺めているという状態が続いていた。

でも、この映画は、そんな私の心にふたたび火をつけてくれるほど、イギーの魅力が詰め込まれてた。

The Stooges というバンド名は、やっぱり「Three Stooges」から来ていて、「No Fun」のような歌詞も、当時人気のあったコメディアンの「25字以上はむつかしい」みたいなギャグから来ていて、





70歳になろうとしているこのドキュメントの撮影時でも、未だにその教えを守っているというか、人生を通じてその思想を深めてきたような語り口や、風情・・・

ストーンズの変わらなさには、いつも若い頃からの計算高さを感じてしまう私だけど、イギーの佇まいにはそれとは違う、野生の動物にしかない、本物の深い「痴性」があって、

不遇な時期のマネージャーに「ハリウッドに行って、ピーターパンを演じろ!」と言われた話には吹き出しそうになったものの、よく考えてみたら、イギーって、リアルにピーターパンのような気がする。

J.M.バリも、マイケル・ジャクソンも早く大人になった少年で、それゆえ、「ピーター・パン」に憧れを抱いたように思える。でも、イギーは、早くから大人の論理に見切りをつけ、こどもとして成長し続けてきたような無垢さがあって・・・

イギー・ポップのことが、またまた大好きになって、これからもっと彼から影響を受けたいと思ってしまった。


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この映画で初めて見た「ロックの殿堂」の映像
超カッコよかったなぁ。。
(イギー登場は5:04〜当時63歳だけど、やっぱり白いシャツが超似合ってるw)




追伸:それにしても、重症のヘロイン中毒者が生還して、長く元気でいるパターンはよくあるような気がするけど、ドラッグ嫌いで処方箋中毒になってしまった人には、治療方法がないような・・・

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# by yomodalite | 2017-10-12 17:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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